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【欲望のサイトマップ】わたしの願いは、わたしの文章を読んでもらうこと、それに尽きます
私の願いは、自分の書いた文章を人に読んでもらうこと。それだけです。300人を念頭に置いて書いています。300人に読んでもらえれば、読めてくれたら、それだけで十分です。あとはなにもいりません。
私は映画とか音楽、読書、テレビゲーム、風俗業界の実態・聞き取り調査(さいきんのブーム)、妻の介護(ALS)などが趣味というか労働というか仕事ではないが、活動なのですが、中でもやっぱり一番ながくつづけてき
【連載小説】夏の恋☀️1991 シークレット・オブ・マイ・ライフ㊺
起きて。
女の夢を見た。桃子と、知らない女と、また知らない女が出てきた。中国語を話している。桃子も。まとわりついてくるので、やめてくれと思う。複数のおんなは苦手だ。猿みたいに高い声で鳴く。酔っ払っている。桃子は酔ったふりをしている。合わせて。
生身の顔。ほんとうの自分の顔ではない顔で、女たちは騒いでいる。酔っ払った女は怖い。若い女だととくに怖い。
「あなたは女を強姦する」
と、中国
【連載小説】夏の恋☀️1991 シークレット・オブ・マイ・ライフ㊹
手紙を書けないので、おれはうどんを食べた。うどんと、ご飯二膳。佃煮と、梅干し。どうも調子が悪いみたい。ずるずる、もぐもぐ。食欲がない。
11時に家を出て、ぶらぶら歩いていると、セイサクに会った。「YО」「ワッツアップ」。セイサクは図書館に行くという。何をしにいくのかときくと、本を借りるという。おまえ本読めるのかよと思う。一緒に行くかとさそわれてたが、断った。ご飯を食べに行こう、と誘うと、こと
【連載小説】夏の恋☀️1991 シークレット・オブ・マイ・ライフ㊸
日曜日(1991年7月21日)おれは、やることがない。やるべきことはあるはずなのに、それが何なのかわからない。
さっき桃子に電話をしたが、きょうは会えないという。あっそ。二度と会いません、と思って、がちゃり、感情的に受話器をおいた。
久美子に電話をした。1時間ぐらい話した。なんの話をしたのかは覚えていない。そういう系の話。母ちゃんが「だれ? なに話してるの?」と受話器越しにも分かるように