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あっしの映画評

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あっしが映画を観て感じたことを綴ってみます。
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記事一覧

【映画】あちらにいる鬼 に思う

【映画】あちらにいる鬼 に思う

元々、瀬戸内寂聴さんを少なからずリスペクトしていることもあって、その寂聴さんの実際の恋物語を描いている映画を観たいと思ったので、時間を作って観にいった。
あと、映画の中で寺島しのぶが、自分の本物の髪の毛を剃髪しているシーンが予告編等で流れているときから、気になっていたこともある。
このシーンは、女優 寺島しのぶの本気の女優魂を魅せてくれた気がした。

この映画は、まさに、その女優 寺島しのぶの怪演

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【映画】winny に思う

【映画】winny に思う

3/25(土)映画「winny」を鑑賞した。

みなさんは winny をご存知だろうか。
わたしが就職して 3 年目くらいにファイル共有ソフトとして流行したものだ。

P2P(ピアトゥーピア)という技術を使った、当時としては画期的なファイル共有ソフトであった。
P2P とは、ネットワーク上のパソコン 1 台ともう 1 台を 1 対 1 で接続して、直接ファイルのやり取りなどの通信を行う技術である

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【映画】わたしはいったい、何と闘っているのか に思う

【映画】わたしはいったい、何と闘っているのか に思う

この映画は今年、2022年の1本目、映画ぞめの記念すべき映画となった。
昨年観ていた映画の予告編で流れていたときから、なんかおもしろそうだなと思っていた。
昨年の12月17日に公開したらしいので、年が開けてからすぐに上映が終わってしまうのではないかと思い、成人の日にちょうど時間があったので観ることにしたのだった。
観てみると、やっぱりおもしろかった。

主人公を演じるのは、TEAM NACS の安

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【映画】Coda あいのうた に思う

【映画】Coda あいのうた に思う

はじめにこの映画は、わたしがいままで観てきた映画の中で最も感動した最高傑作の1本であると言っていいだろう。
とても感動した映画だった。
これを書いているいまも、この映画を思い出し涙が溢れ出てくる。

あらすじと感想物語は、父、母、兄、そして主人公の女の子の4人家族を中心に進んでいく。一見、仲の良い何処にでもいるような家族だが、実は女の子以外の3人は耳が聞こえない障がい者であった。
彼女は家族の手話

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【映画】ブレットトレインに思う

【映画】ブレットトレインに思う

この映画を観た10/4(火)は計画有休であった。

まもなく上映終了になるかも、と思い、ブラピ主演の「ブレットトレイン」を観た。

まぁ、映画としては、血が飛び散るシーンが多くて、そりゃR15だぬと思ったり、あまり面白くなかった。
ブラピはカッコいいとは思ったけどね。

だが、これから学んだのは、ツイてない、運が無いと諦めるのではなく、見方を変えればそれはキセキであるということ。そしてキセキを起こ

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【映画】「ガリレオ 沈黙のパレード」に思う

【映画】「ガリレオ 沈黙のパレード」に思う

今回の映画ガリレオは、正直物足りなさを感じた。
何かが足りないと思ったら、テレビドラマでやっていたあのシーンが無いことに気づいた。
あのシーンとは、事件解決に導くためのありとあらゆる場所に数式を書きなぐるシーンである。
それが、沈黙のパレードには無かった。
しかし、調べてみると、映画では過去の作品でも数式を書きなぐるシーンは無いとのことだった。
テレビドラマにしか無いシーンだったのだ。
映画とテレ

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【映画】PLAN75 に思う

【映画】PLAN75 に思う

映画「PLAN75」を観た。
一言でいうと重たかった。

だが、これは日本で起こりうる、というかもう実は起こっているかもしれない政策をテーマとして扱っており、非現実的には観ることができなかった。
直視を避けてはいけない問題だと思った。

超高齢化社会の日本で、75歳になったら、今後も生きるか、ここで死ぬか選べる制度である。
死ぬことを選んだ場合、支度金が用意され、死ぬときまで思い思いに過ごすことが

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【映画】大怪獣のあとしまつにおもうこと

【映画】大怪獣のあとしまつにおもうこと

この映画は、これまで約30年くらい観てきた映画の中で最低・最悪の映画であったことを最初に言っておく。
完全にサゲレビューなので、読みたくない方はお戻りいただいたほうがよい。

この日は、一日に映画を3本観た。
1本めは、シリアスなサスペンスもの。重たい話。
2本めは、ラブストーリー。軽めのクスッと微笑ましい映画。
そして3本めに、口直し的に笑える映画と思って観たのが、この「大怪獣のあとしまつ」だっ

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【映画】ハケンアニメに思う

【映画】ハケンアニメに思う

5/31の夜に妻に誘われて、映画「ハケンアニメ」を観ることにした。

吉岡里帆が演じる主人公は、県庁を退職して、アニメ制作業界に入る。下積みを経て、テレビアニメの初監督作品を創ることになる。
放送日は、なんと業界の天才、中村倫也が演じるイケメン監督の真裏である。
吉岡里帆が中村倫也を超える作品を創ろうと奮闘する物語である。

観終わった後に感じたことは、これがプロの仕事のやり方なんだな、と思った。

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【映画】トップガン マーヴェリックに思う

【映画】トップガン マーヴェリックに思う

今回のトップガン マーヴェリックは前作、1986年公開のトップガンからの続編だという。
正直、”いまさらトップガンかよ”と思っていた。
トム・クルーズも日本で言えば今年還暦だそうだし、よくやるね、と思っていた。

中学生のときだったか。
当時、初めてラジカセを買ってもらって、しばらくラジオを録音して音楽を聴いていた。
だんだんと自分の好きな歌手とか、アイドルの曲を聴きたくなったが、ラジオの録音でガ

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