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野球観戦

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神宮球場で観戦後に思ったことを翌午前中までに公開。野球がわからない方でもわかるようになってますのでよろしくお願いします。 写真は2015年10月2日の優勝時
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#野球

適材適所を見つけるのはむつかしい

適材適所を見つけるのはむつかしい

「適材適所」会社などの組織でよく聞く言葉だ。営業ではうまくいかなかったけど企画に部署が変わったら輝いた、とか。異業種に転職して成功したといった話もこれと同じようなことだろう。そういった例はごまんとあるだろう。

この適正を見極める(みつける)のは自分自身で気づくこと、上司やまわりの人が助言してくれること2通りある。自分自身で気づくのは簡単なようでむつかしい。というのは勝手な思い込みが邪魔をするから

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「昔はよかった、今はもっといいけど」

「昔はよかった、今はもっといいけど」

「昔はよかった」「あの頃は○○だったなぁ」よく聞くフレーズだ。同窓会などの懐かしむ場ではない。仕事、会社や世の中に対して多くの人が口にしている。

たいていの場合、いや、明日が何事もなくやってくるくらい、これらのフレーズの裏側には「なのに、今はよくない」といった意味が隠されている。

若かった頃、上の世代の人たちにイヤというほど言われ「こうはなりたくない」と心の中で思ってきた。しかし、どういうわけ

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負け続けても前を向く

負け続けても前を向く

人間には1年間のうち、いや一生のうちでうまくいかない時期というものがある。たとえば、提案した企画がことごとくボツになったりだとか、作った料理が毎回おいしくないとか、そういうことだ。そういうことになったとき、続けられるかどうかがその人の分かれ道になる、とぼくは思う。

生きていればうまくいかないこと、納得できないことの方が多い。それでも継続して進むことができるのか。継続するにあたって、とうぜん葛藤も

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自分自身を認めるということ。

自分自身を認めるということ。

悔しいけど負けを認めなくてはいけないとき。負けとまでいかなくても、ちょっと無理だな、これは適わないな、とかそんなことを思う瞬間がある。たとえば、友達の家に行って出てきたご飯が、とても豪勢な料理だったとき「あれ、こんなのうちでは作れない」と思うような感覚が近しい(と思う)。

この感じを背負った後にどう思うかは人それぞれだ。「負けないように頑張ろう」と前向きな人もいれば「これはちょっと適わないからぼ

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ミスを取り返すチャンスが与えられるかそうじゃないか。

ミスを取り返すチャンスが与えられるかそうじゃないか。

ライターという職業で「やらかした」できごとが一度だけある。専業となってからは4カ月ほどだが、仕事として始めたのは1年以上前。その期間で「1度だけ」というのは少ない気はする。一方で「いやいや、やらかしなんてありえないでしょ! 」という声も聞こえてきそうだ。まぁ、どちらでもいい。過ぎたことはしょうがないのだから。

ことが起きたのは昨年の10月下旬。この仕事はひとつのイベントに対して2社へ原稿を送信す

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「新人だから」という慰め。

「新人だから」という慰め。

「新人だから仕方ない」といった慰めを聞いたこと、発したことが1度はあるのではないか。この一言で黙ってしまったこと、黙られてしまったことは数知れない。ある意味、最強のカードともいえる。

その新人(新卒)というパワーワードはいつまで通用するのか。会社にもよるのだろう。1年どころか3年経っても新人扱いを受けることもあれば、わずか1週間たらずでジョーカーを取り上げられてしまうこともある。

この

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なにをやっても、うまくいかないとき。

なにをやっても、うまくいかないとき。

なにをやっても、うまくくいかない日というものは誰しもが経験したことがあるのではないだろうか。たとえば、目覚ましを掛けたのに起きることができなかった、とか。歯を磨こうとしたら歯磨き粉が切れていたりとか。さらにいうと、頭を洗おうとしたらシャンプーが無くなっていた、こういったことだ。

ちなみに、ぼくは生まれてから今までに寝坊というのものをしたことがない。「これは寝坊じゃない!」と強がっているわけではな

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省略されるサヨナラ

省略されるサヨナラ

人生の中で人はどれくらいサヨナラをするのだろうか。ふと、そんなことを考えた。そのサヨナラにもたくさんの種類がある、とぼくは思っている。

人の死という永遠のサヨナラ、卒業、転職によって離ればなれになることによるサヨナラ。恋人との別れによるサヨナラもあるだろう。こう、書き並べてみると一般的に「サヨナラ」は寂しいものだという認識があるのではないか?むしろ、悲しい、寂しいといったものしかないようにさえ見

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日頃の行いとか。

日頃の行いとか。

柔らかい風というにはちょっとだけ手に残る感触がある。そんな風が吹いていた午後4時半の青山通り。雨は降っていない。お盆休みの余韻だからか平日にしては人通りは多く、銀杏並木にも多くの人で賑わっていた。

球場に入ったのは17時を少しまわったくらいだろうか。いつものゲートから入場し、スタジアムの中へと入る。観客席を見渡す。「これはまずいな」と直感的に悟った。「客入りが多い。いつもの席に座れないかもしれな

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求めているものとは、なんなのか

求めているものとは、なんなのか

風が冷たかった。

1週間ほどのブランクを経て戻ってきた神宮球場。開始前から雲がかかり、空は泣き、風は冷たかった。この日はヤクルトファンの友人と観戦。彼女はヤクルトファンであり、ある特定の選手のファンでもある。その選手が出場するであろう日は、ほぼ観戦している。それ以外を含めても50試合はいってるだろう。とにもかくにも、ヤクルトファンであることは間違いない。

その特定の選手が、出場するであろう日を

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ポカリスエットのようなもの

ポカリスエットのようなもの

笑顔が多かった。

3連戦の最終日。ミスはありつつも快勝したヤクルト。終了も1時間ほど早く、ファンの心、身体に優しい試合だった。試合終了後に行われる「関東一本締め」(いわゆる一本締め)をDJの声に合わせて行い、ほぼ満員のスタジアムを後にする。

球場から銀杏並木への道は緑のユニフォームを着た仲間たちで溢れていた。心なしか、みな笑顔に見える。暗がりの中だから表情は見ないのだけれども、きっとそうだ。そ

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月に1度だけ訪れる、ぼくらの日常と非日常

月に1度だけ訪れる、ぼくらの日常と非日常

奇跡は起こすモノ。

まさにそんな夜だった。マンガでも描かれないような展開でヤクルトは逆転勝利。試合終了直前に降り出した雨さえも気にならない。心地よい風が吹き、緑軍団の声援がこだまする。

この日は、旧知の友人と一緒だった。昔の同僚でもなければ、恋人でもない。だけれども、お互い何でも言える仲だ、とぼくは思ってる。軽口をいえば軽口が返ってくる。真面目な話をすれば、ちょっとだけ首をかしげながら、大げさ

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甘えは全部捨てた

甘えは全部捨てた

長い夜だった。

球場を後にしたのが23時。それでも、ぼくは渋谷までの道のりを歩いた。試合の振り返りはせずに。というのはちょっとだけウソだ。この試合はミスが多く控えめに言ってひどい試合だった。見る人が見ればそう思う、どちらのファンもフラストレーションがたまるそんな試合。

銀杏並木にさしかかったあたりでふと思った。

これって、ぼくらも同じなんじゃ?

「ぼくら」というのはwebライターを指してい

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夕焼けに舞う雲

夕焼けに舞う雲

前日(7月22日分はこちら)

https://note.mu/tamagawanoboru/n/na90c6ecbbab1?creator_urlname=tamagawanoboru

昨日の喜びはなんだったんだろうか。

一夜明けると「彼氏づらしないで」と言われたかのような現実を突きつけられた。

そんな心境だ。

(え?昨日のアレはなんだったの?思わせぶりすぎない?)

と考えたがやめ

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