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夕焼けに舞う雲

前日(7月22日分はこちら)

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昨日の喜びはなんだったんだろうか。

一夜明けると「彼氏づらしないで」と言われたかのような現実を突きつけられた。

そんな心境だ。

(え?昨日のアレはなんだったの?思わせぶりすぎない?)

と考えたがやめた。

阪神に負けた後の帰り道は切ない。銀杏並木から帰るときに球場からの「六甲おろし」が鳴り響き、よりいっそう気持ちを落ち込ませる。それでも、歩いて帰らなければならない。道行く阪神ファンは皆笑顔。ヤクルトファンは恨み節。そんな横を通ってぼくは道を進む。

青山通りをいつものように渋谷へ向けて歩き出した。外苑前の駅に隣接しているファミマでレモンハイを1本買い、空を眺めながら眠らない道を進む。表参道のローソンで発泡酒を補充。負けたからビールを買う気になれなかった。という悲しさ。

渋谷までの道のりはいつもと変わらない。いつもの道だし、いつもの距離だ。それはわかってる。だけれども、心なしか近くそして早く着いたように感じた。気分が落ち込んでいたことで自然と早足だったのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない。とにかく、理由はわからないけれども早く着いた、気がしたのは事実だ。

もしかしたら、新月で月が見えなかったことが影響しているのかもしれないし、モンブランを食べたかったからかもしれない。ものごとに理由なんてあまりなく、多くは考えすぎだ。

チームが負けても勝っても、渋谷までの距離は変わらないし、夜は明ける。なにごともなかったかのように明日は来る。だから、考えすぎずに過ごすことが大事なのだろう。

そういえばミスチルの歌にもあった。

夕焼けに舞う雲 あんな風になれたならいいな
いつも考えすぎて失敗してきたから

ぼくは夕焼けに舞う雲になれるだろうか。

7月23日:ヤクルト(0-5)阪神

こちらサポートにコメントをつけられるようになっていたのですね。サポートを頂いた暁には歌集なりエッセイを購入しレビューさせて頂きます。