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#110 高校野球の球児減少に思う、習い事での理不尽な経験はどこまで意義があるのか

シンママ起業家のタキマユコです。noteで毎日記事を書き、メンバーシップを運営しています。stand.fmとPodcastも毎日配信しています。

慶應義塾高校の活躍が話題になった、今夏の高校野球。同校野球部の森林監督の教え、「エンジョイ・ベースボール」の考え方が注目されています。

「エンジョイ・ベースボール」とは簡単に言うと、旧来の運動部によくある、まるで軍隊にいるような理不尽なルールをやめ、野球を明るく、楽しいものとして一生懸命練習しよう、という考え方です。

野球に限らず、部活動や習い事などで、旧来の教え方を一新しようという動きは多く見られます。ミスをしたときにひたすら怒鳴られたり、連帯責任を取らされたり、水を飲まないで練習をしたり、など、旧来の教え方には理不尽なことがたくさんありました。

野球をする子供たちが減っていたり、厳しい教えの習い事を受講する子供が減っているのは、当然のことだと思います。

私は、3歳から11年間、囲碁を習っていましたが、その世界でも、教え方など理不尽なことだらけでした。ミスをするだけで怒鳴られたりするので、対局中に後ろに人が立つのが怖くなったこともあります。

個人的には、ある程度の理不尽は、生きていく上で経験する必要があると思っています。一生理不尽な目に合わない人生を送れるなら、無理に経験する必要はありませんが、多くの人は、生きている中で様々な理不尽に出会います。それを乗り越えていくためには、辛くても理不尽な目に遭うことも必要だと考えているからです。

ただし、避けた方が良いものもあり、それが時代や状況に合っていない古い教え方、古い考え方です。

もし、部活動や習い事などで、教え方が自分や自分の子供に合っていないと思えば、学校を変えたり、スクールを変えましょう。何も躊躇することはありません。今は色々な選択肢が取れる時代なので、1つのやり方、場所に執着する必要はないのです。

習い事をしていると、それを「野球選手になるの?」「水泳選手になるの?」など、それを仕事にするかのように言う人がいますが、スポーツや囲碁、将棋などのプロになり、それを生業として生計を立てていけるのは本当に一握りの人だけです。

そんな僅かな可能性のために、理不尽な思いをたくさんさせて、長い年月を費やすのは、子供によほどの才能を感じているような場合でないと難しいでしょう。私だったら、子供に才能があっても、選びにくい選択です。


日本は理不尽なことが多い社会です。我慢が日本人の美徳と考えられているからか、現代でも理不尽なことがたくさんあります。

それでも、旧来から残る理不尽なやり方を、変えようと努力している方もたくさんいます。ただ、日本では、結果が重視される風潮があるので、強いものや、結果を出している人の声が強く反映されることが多くありました。

今回のように、慶應義塾高校野球部が結果を出したことで、古いやり方に対する考え方が少しずつでも変わり、現場の変化に繋がることを願っています。

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