見出し画像

日経ビジネスのインタビュー     バックナンバー 038

日経ビジネスのインタビュー         バックナンバー 038


バックナンバー000  バックナンバー001  バックナンバー002
バックナンバー003  バックナンバー004  バックナンバー005
バックナンバー006  バックナンバー007  バックナンバー008
バックナンバー009  バックナンバー010  バックナンバー011
バックナンバー012  バックナンバー013  バックナンバー014
バックナンバー015  バックナンバー016  バックナンバー017
バックナンバー018  バックナンバー019  バックナンバー020
バックナンバー021  バックナンバー022  バックナンバー023
バックナンバー024  バックナンバー025  バックナンバー026
バックナンバー027  バックナンバー028  バックナンバー029
バックナンバー030  バックナンバー031   バックナンバー032
バックナンバー033  バックナンバー034   バックナンバー035
バックナンバー036  バックナンバー037


ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が携帯サイトで運営して
いた時のコンテンツです。

2007年1月8日号からスタートしています。1カ月分毎にまとめて
あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。データを消失して
しまったため再現できません。

「日経ビジネス 電子版使い方ガイド」(全24ページ)を見ると
「雑誌『日経ビジネス』のバックナンバーの閲覧について」で、
閲覧できるのは2011年10月から最新号と書かれています。

そのため、2008年8月18日、25日分の記事は確認できません。
しかも紙の雑誌は、かるか昔に処分しています。


● 2010.2.01 (No.1)<156>
「分業」が国境を越えて拡大
アナリー・サクセニアン(AnnaLee Saxenian)氏
[米カリフォルニア大学バークレー校情報学大学院長]

なぜシリコンバレーはネットワークの中心であり続けられるのか。

その理由は、新たな技術を商業化するスピードと、そのためのインフラが整っていることにある。

かつて商業化された技術にしても、シリコンバレーで発明されたものでは必ずしもなかった。

トランジスタはベル研究所、インターネットの原型は米軍が発明した。

これらの技術がシリコンバレーで花開いたのは、商業化のインフラとスピードゆえである。

商業化のスピードが速いのは、技術の革新に即応できる柔軟性を備えているからにほかならない。

そうした柔軟性は簡単に獲得できるものではない。

米国でも、ボストン周辺に林立したミニコンメーカーやデトロイトの自動車産業は、垂直統合型の産業構造を変えられなかった。


● 2010.2.08 (No.2)<157>
クラウドの主導権を奪え
西垣 浩司(にしがき・こうじ)氏
[情報処理推進機構(IPA)理事長、NEC元社長]

人間が筋肉労働に代わるものとして動力を手に入れた。

それが産業革命でした。

ITはそれに匹敵する革命です。

頭脳労働をITが代行し、コミュニケーション範囲が広くなり、単純な記憶を受け持つようになりました。

産業革命で手に入れた動力は経済性や資本蓄積というフェーズに移っています。

クラウドは、社会進歩の原動力となります。

社会生活や企業行動に大きな変化が起こる。

コンピュータ製造や活用例を根底から見直すものとも言えます。

クラウドや組み込みソフトをいかに活用するか。

ここに日本の浮沈がかかっていると言っても、過言ではありません。


● 2010.2.15 (No.3)<158>
即決する組織が商機つかむ
塚本 勲(つかもと・いさお)氏
[加賀電子会長]

需給のバランスが崩れて半導体や電子部品の単価が高くなったら、お客さんには業界の事情を説明して高く買っていただく。

逆もあって、単価がどーんと下がる場合は、お客さんに安く提供します。

だから当社の粗利益率はいつも変わりません。

そもそも在庫を持たないのは、創業当時にお金がなかったからです。

時にはお客さんに前金を頂いて売りつなぐしかなかったので、「在庫ゼロ」は当社の社風として定着したのです。

在庫については、棚卸しを月2回実施しています。

株式上場企業で月2回の棚卸しを行っている会社はないと思います。

当社の締め日は毎月15日。

15日に在庫があると1カ月分の金利がかかります。

もう1回の棚卸しは月末です。

例えば、それぞれ3日分以上の在庫があるとコンピューターがチェックし、異常値として知らせます。

その場合は、なぜ在庫があるのか理由をしっかり報告させる。


● 2010.2.22 (No.4)<159>
インフレは輸入できるか
新谷 元嗣(しんたに・もとつぐ)氏
[米ヴァンダービルト大学経済学部准教授]

輸入業者が値上げできるかどうかは市場の競争環境に大きく左右される。

例えば、値段を気にしない固定客がいる高級ブランド品では、輸入コストの上昇を値上げに反映させることは比較的容易である。

つまり高級ブランド品の価格転嫁率は高くなる。

反対に、いくらでも代わりが探せる日用品は、業者が値上げを躊躇するので価格転嫁率は低い。

だが消費者の思考が時代とともに変わってくれば、市場の競争環境も変わり価格転嫁率も変わってくる。

もちろん、特定商品の価格上昇は相対価格の上昇であって、すぐに物価全体の上昇に結びつくわけではない。

しかし、同業他社が一斉に値上げに踏み切った場合、顧客も失わず、物価全体への波及効果も大きくなる。

現実には値下げの場合にも、常にライバルの動きを意識しながら戦略的に根付けするのが一般的だ。



🔷 編集後記


この元記事をアメブロに投稿したのは、8年前のことです(2014-01-14 11:53:13)。

読み直してみますと、「こんなことも書いていたのだな」「この個所に関心があったのだな」ということが思い出され、当時の自分の心境に思いを馳せています。

それだけ歳をとったのだと実感しています。

編集長インタビューの記事を読み返してみると、当時の経営者の心意気・信念・余裕・揺るぎない自信といったものが伝わってきます。

月日が経ち、自分だけでなく身の回りにも、環境にも変化があります。

しかし、経営に限らず、物事の本質は変わらないものです。

今回のインタビューの中から興味深い言葉を拾い出してみます。

西垣 浩司(にしがき・こうじ)氏
[情報処理推進機構(IPA)理事長、NEC元社長]

の言葉から。

クラウドは、社会進歩の原動力となります。社会生活や企業行動に大きな変化が起こる。

                
 

🔴「クラウド」

私の感覚では、「クラウド」という言葉は比較的最近になって一般化したと考えています。

「クラウド」とは何でしょうか?
もともとの意味は「雲」です。cloud です。クラウドコンピューティングという言葉になっていますね。

もう一つ、カタカナ表記にすると、例えばクラウドファンディングのクラウドがあります。こちらのクラウドは crowd です。大勢や群衆です。

クラウドファンディング英語: crowdfunding)は、群衆 (crowd) と資金調達 (funding) を組み合わせた造語である。多数の人による少額の資金が他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを意味する。

クラウドファンディング
wikipedia



カタカナ表記で同じでも、クラウドは異なります。

西垣氏が述べているのは、言うまでもなく前者です。
クラウドコンピューティングのクラウドです。

私が少し驚いたのは、12年も前からクラウドコンピューティングのクラウドを何の違和感もなく使われていたことです。

この文脈における「クラウド」とは何か、確認しておきましょう。

クラウドコンピューティング、または単にクラウドとは、インターネットなどのネットワーク上でサービスとして提供されている、ハードウェアやソフトウェアを用いたコンピューターの利用形態を指します。

クラウドとは
意外と知らない?ITトレンド用語
ICT Business Online


さすがにNEC元社長だと思いました。
コンピュータ業界では当時から当たり前の用語だったのですね。
言い換えれば、一つの専門用語が一般化するには時間がかかるということです。

ですが、インターネットが普及し、スマホでも簡単に最新情報が手に入るようになった現在では、あっという間に専門用語は広まる可能性があります。

ただし、多くの人にとって関心が強い内容が含まれている場合です。
そして、その言葉に変わるもっと先端の言葉に置き換わると、つまりその言葉の使命が終わると死語となります。

「クラウド」あるいは「クラウドコンピューティング」はもう当たり前の用語となっています。

一方で、クラウドファンディングの「クラウド」はクラウドコンピューティングの「クラウド」ほどには普及していないように感じています。


⭐参考データ ICT Business Online から

意外と知らない?ITトレンド用語クラウドとは




1回の投稿ごとに1カ月分にまとめたインタビューの概要を掲載します。

2007年1月8日号からスタートし、2013年7月までの6年7カ月分のバックナンバーだけで79件あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。
データを消失してしまったため現時点では再現できませんが、日経ビジネスの電子版では「2011年10月から最新号まで」のバックナンバーが閲覧できるようですので、抜けている個所に該当する部分が見つかれば、追記します。

⭐ 『日経ビジネス』の電子版セット(雑誌+電子版)を「らくらく購読コース」で2022年9月12日号 No.2157 から定期購読をスタートしました。



⭐ 私の回想録


⭐ 私のマガジン (2022.11.25現在)























サポートしていただけると嬉しいです。 サポートしていただいたお金は、投稿のための資料購入代金に充てさせていただきます。