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日経ビジネスのインタビュー     バックナンバー 036

日経ビジネスのインタビュー         バックナンバー 036


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ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が携帯サイトで運営して
いた時のコンテンツです。

2007年1月8日号からスタートしています。1カ月分毎にまとめて
あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。データを消失して
しまったため再現できません。

「日経ビジネス 電子版使い方ガイド」(全24ページ)を見ると
「雑誌『日経ビジネス』のバックナンバーの閲覧について」で、
閲覧できるのは2011年10月から最新号と書かれています。

そのため、2008年8月18日、25日分の記事は確認できません。
しかも紙の雑誌は、かるか昔に処分しています。


● 2009.12.07 (No.1)<149>
団塊と若年、富の偏在正せ
林野 宏(りんの・ひろし)氏[クレディセゾン社長]

貸金業法ができた当時、大手の消費者金融の平均貸出金利は22.4%ぐらいでした。

その内訳をざっくりと分解すると、7%は償却用ですから15.4%残りますね。

そのうちの10%が営業経費ですから、約5%の利益が出る。

一方貸出金利が18%になると4.4%分減ります。

結果、利益は金利の0.6%分しか残らない。

そこに過払い請求への対応をしたら、資金繰りが苦しくなっても仕方がない。

ですから現在は、当たり前のことが起こっているだけです。

例えば40%の利息を取れるなら、貸す方もリスクが取れ、貸し出し基準を緩くできる。

厳格な審査をすることなくどんどん貸す。

ところが金利が低ければ審査を厳しくせざるを得ない。

今みたいな金利状態だったら、15%程度で借りられる信用力のある人しか貸せないかもしれません。


● 2009.12.14 (No.2)<150>
平時にトップはいらない
玉山 和夫(たまやま・かずお)氏[札幌学院大学経営学部教授]

80年代後半に高騰した日本の株式市場は、90年に入って暴落する。

バブルの崩壊である。

私はその数カ月前に予兆をつかみ、日本株を売り抜けた。

この時、私がモニターしていたのが、マガジンハウスの女性誌「Hanako」だった。

市場がピークに達して下げに転じるのは、通常は市場の取引に参加しない人たちまで買いに来た時だ。

現在の経済危機の引き金となった米国の住宅バブルの背景にも、サブプライムローンが広がり、本来は住宅ローンを組めない人まで住宅を購入したことがあった。

それは同時に、バブル崩壊のシグナルでもあった。

このような最後の買い手に相当する一般の若い女性が株を購入し始めたら、日本の株式市場は早晩、ピークを迎えるに違いない。

そう予想して、若い女性が主要な読者であるHanakoに着目したわけだ。

同誌に株のコーナーができたのは、89年の秋頃だったと思う。

それで売りに転じ、バブル崩壊で損を出すのを免れた。

この時、私のようにHanakoに株コーナーができたことをバブル崩壊の予兆と受け止めた人は、株式投資のプロでも少なかったはずだ。

むしろ証券会社では、「若い女性まで株を購入するようになって、株式投資が一般化した。これは時代の流れだ」という見方が多数派だっただろう。

センスが問われるとは、こういうことだ。


● 2009.12.21・28 (No.3)<151>
シェル流「脚本経営」の威力
角和 昌浩(かくわ・まさひろ)氏[昭和シェル石油 チーフエコノミスト]

シェルは未来を予測できないと見ているから、長期計画などは作らない。

計画を立てても、本来の事業環境は絶えず変化するので、計画の達成は確実ではない。

そのため、計画を作ることに意味がないと考えているのだ。

その代わり、未来について複数のシナリオを定期的に作成し、それぞれのシナリオに沿った戦略を立てる。

これが、シナリオプランニングである。

最大の特徴は、複数のシナリオを作成する点だ。

それも、それぞれのシナリオが現実のものとなる可能性は同じで変わらないと見る。

複数のシナリオのどれかが、他のシナリオよりも起きる確率が高いと見れば、どうしても1つのシナリオに拘泥してしまう。

その結果、現実がそのシナリオと懸け離れ始めても、そのことを見落とし、重要な経営判断を誤る危険性が出てくる。

こうした事態を防ぐために、複数のシナリオを同時に扱う。

これが、シェルの英ロンドン本社に出向して実際にシナリオの作成に携わった私が、実践の中で学んだシナリオプランニングの要諦である。

複数のシナリオのどれも遜色のないストーリーに仕立て、それぞれについて読者に深く考えさせる。



🔷 編集後記


この元記事をアメブロに投稿したのは、8年前のことです(2014-01-11 23:33:50)。

読み直してみますと、「こんなことも書いていたのだな」「この個所に関心があったのだな」ということが思い出され、当時の自分の心境に思いを馳せています。

それだけ歳をとったのだと実感しています。

編集長インタビューの記事を読み返してみると、当時の経営者の心意気・信念・余裕・揺るぎない自信といったものが伝わってきます。

月日が経ち、自分だけでなく身の回りにも、環境にも変化があります。

しかし、経営に限らず、物事の本質は変わらないものです。

今回のインタビューの中から興味深い言葉を拾い出してみます。

角和 昌浩(かくわ・まさひろ)氏[昭和シェル石油 チーフエコノミスト]

の言葉から。

未来について複数のシナリオを定期的に作成し、それぞれのシナリオに沿った戦略を立てる。これが、シナリオプランニングである。最大の特徴は、複数のシナリオを作成する点だ。

                
 

🔴「シナリオプランニング」

数十年前、私がサラリーマン時代、シナリオプランニングという手法が流行ったことがありました。

とりわけ、シェルのシナリオプランニングの事例がよく使われた記憶があります。

現在でも、シナリオプランニングは使われているのですね。

シナリオプランニングとは?

シナリオプランニングとは、将来起こるかもしれない複数のシナリオを描いたうえで、自社の事業や経営方針、想定される出来事への対処法を導きだす手法です。

シナリオプランニングとは?進め方やシナリオ作成のポイント
Sofia 2022.04.22


シナリオプランニングは今ではすっかり定着し、メディアで取り上げられることが少なくなったようですが、やはり重要なツールとして考えられているのですね。

私が考えるシナリオプランニングは次のとおりです。

大雑把に3つのケースを想定します。売上高を例にとります。
1 この程度は売上が上がるだろうという標準的なケース
2 はるかに上がるというケース
3 大きく下がるというケース

もちろん精緻にシナリオを練ることは実務上不可欠だと思いますが、考え方としては3つのケースで良いと考えています。



⭐参考資料

ニューレンズ シナリオ シェル (pdf) 


リスク

リスクという言葉はご存じですね。
悪いことが起きることを想像しがちですが、必ずしもそれだけではありません。

株式投資(その他の投資でも構いません)においてのリスクは、大きく下落するだけがリスクではありません。

大きく上昇することもリスクと考えます。

株式投資の格言に「山高ければ谷深し」があります。
株価が大きく上昇すれば、その反動として大きく下落することがあるということです。


制限値幅

株価には制限値幅というものがあります。

例えば、ある銘柄の株価(前日終値)が 3,500円 だったとします。
この銘柄の制限値幅は ±700円 です。
つまり、上限は 4,200円 で下限は 2,800円 です。
上限に達した株価はストップ高と言い、下限に達した株価はストップ安といいます。

制限値幅は株価によって異なります。

例えば、2022/11/22現在、日本で最も高い株価(時価総額1位はトヨタ自動車です)はファーストリテイリング(ファーストリ)(9983)<ユニクロやGUを運営>で、81,430円です。

ファーストリの制限値幅は、株価が100,000円未満なので±15,000円です。
制限値幅については、日本取引所グループの「制限値幅」をご覧ください。
Yahoo!ファイナンスの「単元株価格上位」の下の一覧表です。


単元株価格上位

Yahoo!ファイナンス 単元株価格上位 2022/11/22 18:40



制限値幅

内国株の売買制度 制限値幅  日本取引所グループ


制限値幅の詳細については、下記のウェブサイトをご覧ください。


⭐ストップ高した後で、ストップ安した銘柄を保有していた時期がありました。




1回の投稿ごとに1カ月分にまとめたインタビューの概要を掲載します。

2007年1月8日号からスタートし、2013年7月までの6年7カ月分のバックナンバーだけで79件あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。
データを消失してしまったため現時点では再現できませんが、日経ビジネスの電子版では「2011年10月から最新号まで」のバックナンバーが閲覧できるようですので、抜けている個所に該当する部分が見つかれば、追記します。

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⭐ 私の回想録


⭐ 私のマガジン (2022.11.23現在)























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