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日経ビジネスのインタビュー     バックナンバー 024

日経ビジネスのインタビュー         バックナンバー 024


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ここに掲載しているのは、管理人・藤巻隆が携帯サイトで運営して
いた時のコンテンツです。

2007年1月8日号からスタートしています。1カ月分毎にまとめて
あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。データを消失して
しまったため再現できません。

「日経ビジネス 電子版使い方ガイド」(全24ページ)を見ると
「雑誌『日経ビジネス』のバックナンバーの閲覧について」で、
閲覧できるのは2011年10月から最新号と書かれています。

そのため、2008年8月18日、25日分の記事は確認できません。
しかも紙の雑誌は、かるか昔に処分しています。


● 2008.12.1 (No.1)<98>
国に頼っていられない
広瀬 勝貞(ひろせ・かつさだ)氏[大分県知事]

大分県は昨年、流入人口から流出人口を引いた純増数が500人になりました。

実に28年ぶりのプラスです。

地方はどんどん人が減っていくものだと言われてきましたが、増やすこともできると自信をつけました。

それは企業誘致の効果が大きい。

雇用というのは地方の活力にとって非常に大事な要素ですよね。

進出企業には、地域への深い愛情を持っていただきたい。

それが理想です。

40年ほど前に進出した新日本製鉄の社員の中には、退職後も大分県で暮らしたいとおっしゃる方が多い。

そしてその2世、3世が大分県人として育っています。

企業誘致も大切ですが、暮らしたくなる生活基盤を行政がしっかり作っていくことも重要なのです。


● 2008.12.8 (No.2)<99>
世界一の事業基盤作る
鎌原 正直(かんばら・まさなお)氏[三菱レイヨン社長]

成長のカギを握るのは、やはりグローバル化なのだと考えています。

今後、1年から1年半は経営環境は厳しいでしょう。

苦しい中でも将来に向けてリスクを取っていきます。

競争相手よりも一歩先に出ることが重要です。

必ず勝てる手があるはずなのです。

少なくともアクリル樹脂事業で、我々は従来以上に他社より先行します。
口に出したくないことですが、買収が仮にうまくいかなかったとしたら、それは我々の努力が足りなかったからなのでしょう。

選択は間違っていないのです。

従業員とともに、買収の成功に向けて力を尽くしたいと思います。


● 2008.12.15 (No.3)<100>
「全体知」で構想を練れ
寺島 実郎(てらしま・じつろう)氏[三井物産戦略研究所所長]

外国から見ると、日本は「極めて不思議な国」と映るようです。

各要素技術は超一流だし、資金力も人材力も企業単体の力だってある。

けれど、総合力がなく、全体の構想力がない。

日本にはリーダーシップ、ガバナンス、そして全体知が求められるのです。

日本人は戦後、「公」から逃げようと生きてきたきらいがありますが、今こそ公という考え方が浸透していかないといけない。

自分の生活→企業→国→世界、というように一貫して考えないといけない時代だと思います。


● 2008.12.22・29 (No.4)<101>
産業空洞化を恐れるな
施 振榮(スタン・シー)氏[台湾宏碁(エイサー)グループ創業者]

私の考えで言うと、今の日本に必要なのは、「人」「マーケット」「資金」「技術」「産業」といった、様々な資源を上手に統合できる人材だと思います。

日本は世界をリードする国の1つとして、アジアひいては世界の資源を統合できる人材を育てるという役割を果たさなければならないと思います。



🔷 編集後記


この元記事をアメブロに投稿したのは、8年前のことです(2014-01-06 21:00:41)。

読み直してみますと、「こんなことも書いていたのだな」「この個所に関心があったのだな」ということが思い出され、当時の自分の心境に思いを馳せています。

それだけ歳をとったのだと実感しています。

編集長インタビューの記事を読み返してみると、当時の経営者の心意気・信念・余裕・揺るぎない自信といったものが伝わってきます。

月日が経ち、自分だけでなく身の回りにも、環境にも変化があります。

しかし、経営に限らず、物事の本質は変わらないものです。

今回のインタビューの中から興味深い言葉を拾い出してみます。

施 振榮(スタン・シー)氏[台湾宏碁(エイサー)グループ創業者]

の言葉から。

今の日本に必要なのは、「人」「マーケット」「資金」「技術」「産業」といった、様々な資源を上手に統合できる人材だと思います。

                
 

🔴「『人』『マーケット』『資金』『技術』『産業』といった、様々な資源を上手に統合できる人材」

「人」「マーケット」「資金」「技術」「産業」などの要素を統合できる人材は、それぞれの要素に深い知識があり、多様な経験があることが不可欠です。ハードルはかなり高いです。

ですが、現在は誰にも知られていない人物が、都会からではなく、フロンティア(辺境)から出現すると考えています。

なぜなら、都会では似通った環境の元で同様な発想しかできず、群れをなしているだけでは独創的な発想は期待できません。

このインタビューから14年が経ちましたが、「人」「マーケット」「資金」「技術」「産業」などの資源を統合できる人材まだ出現していません。
いや、それは私が知らないだけかもしれません。

もしも、「人」「マーケット」「資金」「技術」「産業」などの資源を統合できる人材が出現したら、数十年間沈滞している日本を改革してくれると期待しています。



1回の投稿ごとに1カ月分にまとめたインタビューの概要を掲載します。

2007年1月8日号からスタートし、2013年7月までの6年7カ月分のバックナンバーだけで79件あります。

途中、数件記事が抜けている個所があります。
データを消失してしまったため現時点では再生できませんが、日経ビジネスの電子版では「2011年10月から最新号まで」のバックナンバーが閲覧できるようですので、抜けている個所に該当する部分が見つかれば、追記します。

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