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旅先の夜を、愛している。
「それでは、また。」
「今度は、益田で一泊しますね。」
益田駅前で知人と挨拶を交わし、フルーツサンドを手に特急列車に乗り込んだ。
電車は、ガタゴト音を立てて、時おり大きく揺れながら東へと進んでゆく。
視界が開け、左手には真冬の日本海が広がる。
買ったばかりのフルーツサンドを頬張り、イヤホンを耳に差し込んで。背もたれをゆっくりと倒す。
うとうとと少し眠っている間に、電車は松江駅に到着した。
森、道、市場 2023。
連日の猛暑日。夏バテ気味で毎日を過ごしているうちに、気付けば七月も最終日。
すっかり更新が滞ってしまってもう遥か昔のことのようですが、
五月の終わり、ここ数年の念願がようやく叶って、森、道、市場2023へ行ってきました。
梅雨入り前、爽やかな気候にも恵まれ、なんだかふっと肩の力の抜けるような、満ち足りた幸せな二日間の記録。
写真とともに、少し振り返りたいと思います。
▷day 1土曜日ラスト
瀬戸内の、光と風に魅せられて。
最終日の朝、雨予報だったにも関わらずお天気は予想外の晴れ。
部屋には、朝の光が静かに差し込んでいて、窓の外は変わらず凪の海。
朝ごはんは、鯛めしのお弁当だった。
お弁当箱を包むデニムの風呂敷も可愛い。
朝食の後は、少しだけ海沿いを散歩した。
夏の朝みたいな爽やかな空気に、ふかく、深呼吸をしたくなる。
海の近い街は、内地よりもひと足早く夏のような空気を感じるので好きだ。
お宿をチェックアウトし
岡山、海の近いまち。
旅の二日目は、淡路島を出発し徳島、香川経由で岡山を目指す。
せっかく徳島を通るので!ということで、まずはうず潮の見える道の駅へ。
高台では、まっすぐ立っていられないほどの強い風が吹いていて、
太陽に照らされて瀬戸内海が煌々とまぶしく輝いていた。
あ、渦が巻いてる気がする!これがうず潮かな!とふたり騒ぎながら車は大きな橋を渡り、四国へ。
昼食は、やっぱり讃岐うどんが食べたいよねということで、急
はじめまして、淡路島。
2021年の暮れに会社を辞めてひとり、旅をして以来。
一年と少しぶりに、今度は妹とふたり、瀬戸内へ旅をしました。
東京から約一時間、飛行機で神戸空港へ。
実ははじめましての、兵庫県!
車を借りて、まずは淡路島へ向かう。
お昼は、森のオトさんにて。
淡路島の食材をたっぷり使った、森のオトプレートを注文。
机にお皿が置かれた瞬間、思わず わあっと声がこぼれる。
一品一品、どれに手をつけても信じ
季節の進む音がする。
日々、慌ただしく過ごしているうちに、
気付けば四月も終わりに差し掛かっていた。
今日の東京、最高気温は26度、とテレビでキャスターが言う。
ついこの間桜の季節が終わったばかりと思っていたら、一気に春を通り越して初夏のような気候だ。
夕暮れ時、久しぶりに自転車に乗って近所の公園へ。
夕陽を受けてきらきらと輝く木々、瑞々しい緑色、光の通り道が出来た池の水面。
全力で自転車を漕ぐ。
耳元を、
近況。四月を迎えて。
東京では、ひと雨ごとに桜が散って、少し、少しずつ季節が前へと進んでいる。
つい先日、前職の同期たちと集まって、昼から桜を眺め、夜は終電間近まで居酒屋をはしごした。
人で溢れかえる代々木公園。レジャーシートをひいて、三々午後集まってきた面々と他愛もない話をして、冷たいカフェオレを飲んだりした。
夕暮れの空には何度も飛行機が飛び交って、傾きかけた日が終わりかけの桜を橙色に染めて。
木の上に浮かん
東京、桜前線がやってきた。
いつの間にかマフラーや手袋が要らなくなって、
去年クリーニングを終えて仕舞い込んでいた、薄い春物のコートに袖を通す頃。
桜前線は南風とともに凄い勢いでやってきて、
薄桃色のちいさく可憐な花を枝いっぱいに咲かし、
決まって静かな春の雨とともにその花を散らして、
濡れた地面に、川面に、美しい桃色の絨毯をつくる。
気温が20度を超える、よく晴れた日。
お昼休み、愛用の赤い自転車に乗って、コンビニで買
二十代最後の年を迎えて。
3月1日、午前九時半。
羽田から鳥取へ向かう飛行機の中で、まだ半分眠ったような頭のまま、ぼんやりと眼下に広がる東京湾を眺めていた。
2月最後の日、29歳になった。
むかし、母が言ってくれた通り、春のはじまりを告げるようなあたたかい日だった。
父と母からは毎年、二月の終わりに大きな可愛らしいお花が届く。
今年は淡い桃色を基調にした、華やかな色合いのお花。
家の中が一気にぱあっと、明るくなったよ