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岡山、海の近いまち。
旅の二日目は、淡路島を出発し徳島、香川経由で岡山を目指す。
せっかく徳島を通るので!ということで、まずはうず潮の見える道の駅へ。
高台では、まっすぐ立っていられないほどの強い風が吹いていて、
太陽に照らされて瀬戸内海が煌々とまぶしく輝いていた。
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あ、渦が巻いてる気がする!これがうず潮かな!とふたり騒ぎながら車は大きな橋を渡り、四国へ。
昼食は、やっぱり讃岐うどんが食べたいよねということで、急遽与島パーキングエリアへ寄り道。
しっかり行き先を決めておく旅もよいけれど、
こうやって思いつきで何かを見たり食べたりするのもまた、旅の醍醐味だ。
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つるつるとしたコシの強い讃岐うどんでお腹を満たし、大きな大きな瀬戸大橋を眺め、車は岡山県、児島へと向かう。
この日の宿泊先は、denim hostel floatさん。
まだ日の高いうちにチェックインし、お部屋に一歩足を踏み入れると、窓の外には一面の瀬戸内海が広がっていた。
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お部屋でひと息ついた後は、大好きなbelkさんへ向かう。
前回のひとり旅であまりの素敵さにすっかりファンになってしまい、妹にも絶対にあの景色を見せたいな、と思っていた。
駐車場付近で野生のイノシシに遭遇したりとまさかの事態に見舞われながらも、王子が岳へ到着。
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つめたいレモネードをふたつ頼んで、窓の外に広がる凪いだ海をぼんやりと眺める。
荒れ狂う(?)日本海のそばで育ったわたしたち姉妹には、穏やかなこの瀬戸内の景色が本当に新鮮で、こんな海があるんだねえ、海の向こうに島と橋が見えるなんてねえ、と他愛もない話をしたりして。
カフェを出た後は王子が岳を散策。
何度来ても、目の前が一気にひらけて一面の青い海と空が広がるこの景色に驚かされ、思わずはっと息をのんでしまう。
ひとり旅もよいけれど、この感動を誰かと分かち合えるふたり旅もやっぱりいいなあ。
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夕暮れの時間帯は、お宿の部屋で過ごすことに。
併設のカフェでつめたいドリンクを頼んで、ちびちびと飲みながら。
だんだんと深くなってゆく海の色、空の色を、暗くなる部屋で電気も点けずにふたりぼんやりとただ眺める。
夕暮れ時をこんなにもゆっくり迎えるのは、いつぶりだろう。
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完全に日が暮れて、海の向こうに街の灯りが光る頃、宿を出て宇野の街へと向かう。
夕食は、前回のひとり旅でもお伺いした炭ハバキさんで。
今度はふたりで、美味しい焼き鳥を頂いた。
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お腹いっぱいになった私たちは、お気に入りの音楽をかけながら、海沿いの道、車を走らせる。
空にはぼんやりと満月に近い月が浮かんでいて、なんだかこのままどこまでも行けそうな気がした。
深夜、部屋の窓を開けて、ふとんにくるまりながら、ふたり波の音に耳を澄ませる。
空には相変わらずまんまるの月が浮かんでいて、漆黒の海の上に月明かりの道ができている。
時折通り過ぎる車のヘッドライトをぼんやり眺めながら、
心が静かに、凪いでいくのを感じる。
なんて幸せなんだろう、なんて贅沢な時間なんだろう。
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小さい頃のようにふたりでふとんを並べて、うとうとしているうちにいつの間にか、私たちは眠りに落ちていた。
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