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REGENERATIVE LEADERSHIP

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食の哲学

食の哲学

『食の哲学』   サラ・ウォース著 永瀬聡子訳  2022年

著者のサラ・ウォースはアメリカの哲学者です。
私は時々、料理を提供することがあって、それはいい食材を伝えることを目的とした料理です。その理由は応援したい農家とニワトリ農場が有るからです。
「食べ物が地球を癒す」と思っています。

この本にはそんな思いの奥にあるものが書かれていて感動しました。
以下に何箇所か引用します。

ブルデューは

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発酵道

発酵道

発酵道      寺田啓佐     2007年

見えないものをイメージすることは、関心が無かったらできないことです。

昼間も夜と同じく空に星は輝いています。明るいから見えないだけです。
皮膚や口の中など身体のあちこちに常在菌がいて健康が保たれています。
発酵と腐敗は菌のバランスの違いであり、つまり、発酵すると腐らない。
地球は46億年続いていて、38億年前くらいには生物とよべるものが生まれてい

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自然がいっぱい、いすみ

自然がいっぱい、いすみ

友だちがいすみに山と古民家を買って、改修がほぼ済んだところへ遊びに行きました。いすみはオーガニック給食で知られています。

揃ったメンバーが自然食を体現してる人たちでびっくり。
古民家はとても素敵な場所でした。裏の小高い丘ではバーベキューができるようになっているのですが、風が強くて今日は止めました。

ホストのなっちゃんによるお料理は写真のとおり。
お野菜とドレッシングはあいこ農園さん。
http

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自ら(みずから)と自ら(おのずから)

自ら(みずから)と自ら(おのずから)

今、関わっているコミュニティ
 統合的アプローチ研究会
 eumo
 Ecollogical Memes
 エッセンシャル・マネジメント・スクール(EMS)
 手放す経営ラボ
 楽々テラス、ビン笛つながりプロジェクト、地元町内会など

人の繋がりから日々面白いことが起きています。
正しいとか間違っているとかではなくて。
それぞれの人が自分の見えているものを語っている。
楽しく対話してる場で思いを感

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WE ARE WHAT WE EAT

WE ARE WHAT WE EAT

映画の試写会が開催され、洞爺佐々木ファームの野菜とハコニワ・ファームを使った大地のランチを出すことができました。
私が試写会を観た時のnoteはこちらです。

「食べ物が地球を癒す」
洞爺佐々木ファームはアイスシェルターを持っているので通年で野菜を送ることができて、また採ってから熟成されたジャガイモはとても甘いです。ランチのポテトサラダで驚かれて、販売用の分も完売しました。

いい土というのは堆肥

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当事者・共事者

当事者・共事者

会場に入った途端に、呼吸がしやすい雰囲気。同じ思いの人たちが集まっています。

■斎藤幸平さん
人新生のお話し。地球上のあらゆるところに人の影響が出ています。大気中の物質、地球上のあちこちでの放射性物質、海へのマイクロプラスチック、人新生の災害としての液状化や斜面の大規模な崩壊など。
人と自然の間の物質代謝の関係性を見直す時期に来ていると思います。人の身体はひとりでは成り立っておらず、「私」という

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愛するということ

愛するということ

手放す経営ラボのコンテンツの中に「今日斬り」というのがあり、それは対話によって、切られる人の心の中を玉ねぎの皮をむくみたいに奥に入って行くものです。このPodcastでは、ばんちゃんの今日斬りが話題になっているのですが、るいちゃんが言った「その人の愛が見える」に共感します。

別のコンテンツで「てばなす講座」というのがあって、それは自分にとって「不本意な現実」から読み解いていくと心の中にある「いち

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幸せな組織とは

幸せな組織とは

組織を生命体のようにしなやかにする、とは。
自然(じねん)経営を長く行ってきた武井浩三さんが、その組織がどのように成り立ってきたかを研究し、形にした方法がDXOです。

【自然経営に必要な3つの要素】
重なり合い(反対語は分断)
自律分散(反対語は中央集権)
循環(反対語は搾取)

【進化型組織の意思決定の仕組み】
境界の「開放性」
情報の「透明性」
力の「流動性」

全ての組織が進化型組織が合っ

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WE ARE WHAT WE EAT 未来につなぐおいしい解決策

WE ARE WHAT WE EAT 未来につなぐおいしい解決策

アリス・ウオータース来日記念ドキュメンタリー映画の試写会に参加しました。アリスはカルフォルニアでシェ・パニースというレストランを経営されています。ファーマーズ・ファーストで食材は生産者から直接買い入れ、従業員も自分のアイデアを活かせる場です。

安いほどいい、多いほどいいというファーストフードが心身や地球を良くない方向にしてしまったと考えて、地産地消、足るを知るなど「おいしい革命」を実践し人生をか

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REGENERATIVE LEADERSHIP

REGENERATIVE LEADERSHIP

本書は、リジェネラティブな未来の実現に向けてあなた自身が一歩踏み出すための行動計画(アクションプラン)――明日ではなく、今日から行動に移すためのアイデア――を考えるための本です。読みながら、ジャーナリングや内省、自然の中での散歩、同僚との対話する時間をぜひとってください。

〇多くの人が、自然の仕組みについて語るときには決まり文句のように「弱肉強食の無情な世界における過酷な生存競争」といった言い

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思考と動き 

思考と動き 

思考と動き アンリ・ベルクソン 2013(原著は1934)

メモ的に抜粋します。

私の語る直感は何よりもまず内的な持続へ向かう。直感とらえるのは並置ではなく継起であり、内からの生長であり、絶え間なく伸びて現在から未来へ食い入る過去である。直感とは精神による精神の直接的な視覚である。そこにはもはや何ものも介在しない。

直感は知性によってしか伝わらない。直感は観念をこえるが、しかし伝達されるため

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同じでなくてはならない

同じでなくてはならない

私たちが春日部で土地をお借りして協生農法を目指したコミュニティ農園を行って1年になります。土地の力を大切にする方法なので5年くらい続かないと協生農法とは言えないそうです。

最近TBSの報道特集で「協生農法」を取材した番組が放映されたようですが
インターネットでこの方法への批判が多く書かれています。

協生農法をされている方はあちこちでいらっしゃって動機も人それぞれだと思います。私は慣行農法を変え

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ゆる

ゆる

児童養護施設が集団養育から小規模養育に変わる時、マネジメントが上手くいかずに荒れてしまい、その後立て直した施設の記録を読みました。

立て直しの際、この3点を主とする養育方針がたてられました。
・失敗をリカバリーする力を育てる支援
・グループ活動を大切にした支援
・子どもとの関係性を重視した養育

この3点は普通の家庭でも同じく大切だと思います。
家族だからと支配や依存が生まれがち。そうして家庭が

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協生農園、夏

協生農園、夏

春日部にあるお茶農園の一部をお借りして、地域の方々と共に畑で協生農法を行っています。生命力あふれる記録です。

協生農法は畑の土の中をかき混ぜない、耕さない農法です。
協生農法マニュアルを読み解く〜第1章 総論「協生農法の定義」〜 | すずなり農園 (suzunarifarm.com)

私たちは昨年の秋分の日から始めました。
畝を作り、果樹を植えて周りに丸く苗や種を混生で植えました。
お借りする

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