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学校の授業では、やる意味や必要感ばかりじゃなくて「なんだか楽しい」も大切にしたいと思う

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こんにちは、旅人先生Xです。

今日は「やる意味や必要感」について考えていることを書いていきたいと思います。

ぜひ、ゆっくり目を通していってみてください!


目次は、以下の通りです。


学校の授業でよく問われるやる意味や必要感

学校の授業を考える際にしばしば問われることの内容に、「やる意味」や「必要感」というものがあります。

「やる意味」や「必要感」は、ざっくり言ってしまえば、そのことを学ぶ理由やどうしてその活動をするのかという内容です。

これらについては子どもの主体性や学習意欲を喚起する上でとても重要だと思います。

一方で、やる意味や必要感ばかりに目がいってしまうことがあるので注意が必要かなと個人的に感じています。

やる意味や必要感はすぐに分からなくても、楽しめたり、結果的に学びになったりすることは結構あると思うからです。


例えば、今日明日で雪が積もったら子どもたちがするであろう雪遊び。

ちょっとぶっきらぼうな言い方ですが、雪遊びをやる意味や必要感というのは、特にないと思います。

あげようと思えば、自然を感じるとかそういった類のことが挙げられますが、なぜしなきゃいけないのかと言われたら、ちょっと言葉に詰まります。

でも、放っておいても子どもたちは雪遊びをしますし、やりたい人はたくさんいます。

なぜなら、彼らにとってそれはなんだか楽しいからです。


やる意味や必要感ばかりに目がいってしまうと、この「なんだか楽しいから」というふわっとした、でも確かにある大切な感覚をおざなりにしてしまう気がするのです。

個人的にはやる意味や必要感も大切だとは思いますが、「なんだか楽しい」という感覚も大切にした方がいいのではないかなぁと考えています。



やる意味や必要感がそこまで感じられなくても「なんだか楽しい」と思えることもやってみる

先ほどの雪遊びはちょっと極端な例でしたが、タイムリーだったので使わせていただきました。

他にも「なんだか楽しい」ということはどの教科の学習でも結構あるのではないかなと思います。

例えば、4年生では、社会で日本の都道府県を学びますが、その時に算数の4色定理などを一緒に紹介してみても面白いと思います。

4色定理はざっくり言えば、「平面上のどんな地図も、4色あれば、接する所が違う色になるように塗り分けられる」というものです。

ナツメ社「算数なるほど大図鑑」のHPから引用

この日本地図を同じ色が隣り合わないように4色で塗り分けられるのですから不思議です。

子どもたちに紹介すると「本当かな?」とせっせと色を塗って確かめていきます。

実際に塗れると「3色じゃ本当にできないんだろうか?」と試し始める子も少なくありません。

「世界地図もぬれるのかな?」「地図ありませんか?」と聞いてくる子や「4色で塗れない図形作れないかな」とせっせと作図する子も出てきます。

結構、面白いです。


話が少しそれましたので、ちょっと戻しましょう。

この活動、ただ塗るだけなので、やる意味や必要感は薄いですが、「なんだか楽しい」と感じてくれる子は多いような気がします。

結果的に都道府県や世界の地図、算数の定理に興味を持ったりするきっかけになるのですが、塗り始める時は、そんなこと多分、彼らはほとんど思っていないと感じます。

でも、なんだか楽しい。

この社会科の日本地図と算数の4色定理のようなイメージで、「なんだか楽しい」という感覚を経験できる時間も悪くないのではないかなぁと最近改めて感じています。



「なんだか楽しい」は自分の好きのヒントになるかも

最後に…

この記事を書いていて思ったのですが、実は「なんだか楽しい」は「自分の好き」や「得意」のヒントになりうるのかも知れないと感じました。

「パズルを解いていくように地道に作業するのが好きだ」
「推測しながら、それを確かめていくのが楽しい」
「直感的に試して、試行錯誤していくのが得意」

「なんだか楽しい」から気付く自分の好きや得意

こんな風に、「なんだか楽しい」は、自分の一面を改めて感じるきっかけになりうるのではないかと思ったのです。

まだ色々と吟味したわけではないのですが、一つのきっかけにはなるんじゃないないでしょうか。

なんだか楽しいって曖昧な表現だし、感覚的なものですが、ぜひ大切にしていきたいなと思います。



今回は以上になります。

最後までお読みいただきありがとうございます😊

ではまた、次の記事でお会いしましょう。

みなさま、皆様、良い一日をお過ごしください。

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