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【父の日】驚異の影の薄さ
今年もあの影の薄い日がやってくることをご存知ですか?超メジャーな母の日に比べ驚くほど影の薄い日。それは父の日。毎年、母の日にはプレゼントや花を贈る方は多いのに、なぜか父の日は缶コーヒー1本で済まされることもあるとかないとか…。いや、それどころか存在すら知らない人もいるという…。
そんなぞんざいに扱われる日、父の日。もしお父様がたべるの好きな方でしたらTABERUNO SUKiNANOのTシャ
【のり弁ピース・マニマニ編】 第2話(全4話)
こうしてある日突然、私たちはハッピーべベンというバンドを組んだ。しかしBen以外の誰も、言い出しっぺのイチでさえも音楽の経験がなかった。そして当然楽器もない。そんな私たち3人にBenは大ウケ、大爆笑。「イイジャン、イイジャンw!そういうノリ、ボク大好きダヨ!」大学では見たことがないBenの顔だった。
「だよな、Ben!サンキューポジティブ!じゃあまず目標を立てよう!クリスマスイブに初ライブな!
【のり弁ピース・マニマニ編】 第1話(全4話)
ある日、世界が燃えていた。どこからどこまでが炎なのか黒煙なのかわからない業火。一瞬の閃光と、遅れて聞こえるドォーンという爆音。土埃なのか粉塵なのかもわからない中、建物だったであろう瓦礫を必死に掘り起こす人。黒い血を頭から流す怪我人を走って担架で運ぶ人。涙を流しながら大声で何か叫ぶ人。スマホ越しに見る映像に、私は声が出なかった。そこは大切な旧友、Benの住む国だった。「なぜ突然戦争に?Benは無事
もっとみる【のり弁ピース・マキオ編】 最終話(全4話)
気がつくとマキオは自然とリズムをとっていた。心の底から楽しくて、ハッピーになる曲。体は揺れ、笑顔になる。実りの季節を迎えた快晴の畑に降り注ぐ天気雨のような、不思議で、嬉しくて、それなのに染みわたる。音楽でこんなにも心を打たれたのは初めての経験かもしれない。「すごい。」のり弁は手つかずで、ビールは2口飲んだだけ。演奏時間の30分はあっという間に過ぎ去った。
彼らのステージは曲の合間のおしゃべ
【のり弁ピース・マキオ編】 第3話(全4話)
マキオは焦っていた。焦ってもしょうがないことは自分自身がいちばんわかっている。晴れた日曜の午前中、澄んだ青空の向こうには富士山が見え、爽やかな風が木々を揺らす。最高の休日だ。なのに、マキオの予定と言えば、たまった洗濯物の処理とスーパーへの買い出しだけ。
「カノジョ欲しいなあ。」そう言ってベッドに座ってスマホを開くと、カノジョとカレシが繰り広げるキラキラした世界が広がっている。カノジョと映画、カ