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自己肯定感より大切なこととは? (幸福・成功の探求)

 自己肯定感という言葉が提唱されてから、今年で28年になりました。意外と新しい言葉で、私が子供の頃にはなかった表現です。
 実は、この言葉への解釈と批判はいろいろありまして、最初に提唱した高垣忠一郎氏の主張とは異なる解釈や使い方をされることも多いです。
 また、自尊心や自己効力感、あるいは自己有用感、自己効用感などの言葉は、自己肯定感とほぼ同様の意味で使われることも多々あります。
 どの言葉にも似たような意味が含まれていますが、今のところ「これが絶対だ!」という決まった定義がなく、素人が真剣に考えるだけ時間の無駄かもしれません。

 今回は、「自己肯定感より大切なことがある」ということと「新出言葉に惑わされないようにすることが重要である」という話を書きます。



1.利権や金儲けに利用される自己肯定感

 最初に上の画像をご覧下さい。アマゾンで自己肯定感を「すべて」のカテゴリーで検索しますと、驚くべきことに3,000件以上がヒットします。また、「本」のみで検索しても、やはり2,000件以上の結果が出てきます。
 この数字を見て違和感を覚えませんか?
 私は、30年近くも経って、いまだに決着のつかないこの「自己肯定感」論争みたいなものに、お金のにおいがプンプンします。
 つまり、「自己肯定感」という言葉は「自己啓発」の一部に組み込まれ、長い間金儲けに利用され続け、利権化されているのです。
 例えば、「自己肯定感 セミナー」や「自己啓発 講演会」で検索しますと、次のような結果になります。

「自己肯定感 セミナー」の検索結果:1,350,000件


「自己肯定感 講演会」の検索結果:878,000件


 上の画像見ればおわかりいただけますように、こういうセミナーや講演会が日本の至る所で行われています。そして、このような場所で数十万円から数百万円を無駄に自己投資する愚か者が非常に多いです。
 利権に群がる連中は、あの手この手を使ってセミナーや講演会、DVD、CD、あるいはYOUTUBEなどで金儲けをします。
 私はそういった連中とは全く無縁の人間ですから、このようなnoteで記事を書いても1円も収益にはなりません。どちらが正しいことを言っているかは、賢い読者様ならばすぐにおわかりのことと思います。
 こんなところでいくらお金を費やしましても、自己肯定感よりも大切なことをしませんと、いつまで経っても自分自身を肯定することなどできないものです。

2.自己肯定感より大切なこと

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