素潜り旬

詩人。『パスタで巻いた靴』(港の人)発売中、増刷しました。 https://www.a…

素潜り旬

詩人。『パスタで巻いた靴』(港の人)発売中、増刷しました。 https://www.amazon.co.jp/dp/4896293991/ref=cm_sw_r_awdo_navT_a_32PN0FXXF3WDYBF2Z7K5#

マガジン

  • エイガシVol.2

    20230520文学フリマ東京で販売した『エイガシ』の続編。映画を詩に。そのままではなく。

記事一覧

『20世紀ノスタルジア』日記、20240502

ポール・オースターが亡くなったから『スモーク』を観始めたが、冒頭でこれ好きじゃなかった映画だと思い出してやめた。文庫は全部売ってしまったし買い直すとして、大学生…

素潜り旬
1日前
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安川奈緒『MELOPHOBIA』を読んで日記を書く。20240417

ものを買って嬉しい時、この建物に俺と同じ気持ちの人がいることに絶望する。まんだらけで『書下ろしによる叢書草子3 吉岡実 異霊祭』を手に入れたこの感覚がほかに代わる…

素潜り旬
2週間前

20240412 素潜り旬+菊地利奈 朗読、左川ちかと荒地絶叫。

菊地利奈さんと左川ちかの詩「幻の家」を日英朗読した。 菊地さんの朗読を追うように俺は吠える。 英語で俺の紹介をしてくださった菊地さんがステージを去り、俺は『パス…

素潜り旬
2週間前
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20240410 入園式とジャズ喫茶METRO

20240410 次女の入園式。めでたい。帰り道、桜の前で写真を撮ろうとしていたら公園で次女が二歳まで通っていた保育園の子供たちと先生に偶然会った。次女は切ない顔で先生…

素潜り旬
3週間前
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20240407 ショーケンと朗読。

お世話になったギャラリー兼カフェのクロージングパーティーへ今日も家族で行った。子どもと全力で遊んで疲れた。だるまさんがころんだはいちいち止まらないといけないから…

素潜り旬
3週間前
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20240406 告知と日記。

日記再開。手書きからまたwebへ戻ってきた。手書きで書いた分は封印するがwebに載せた前回までの分は冊子にして売る予定。 京都、みんな桜を見ていた。 生きるのメンバー…

素潜り旬
3週間前
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WAACKING2(『パスタで巻いた靴』のために)

営々、詩を書く魂。ボンボンと音がするアンプはどこから。木を木だと思う、車がぶつかる映画、アナーキー・イン・じゃぱんすけ。 この人ね、止まらないでしょ。ずっとそう…

素潜り旬
1か月前
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20170216チェロキー/カマシ・ワシントン超超訳

20170216 素潜り旬とカマシ・ワシントンが闘った痕跡。(ライブは20161205)チェロキーを超超訳しました。 掘り起こしたので載せておきます。 新しいアルバムの発売が楽し…

素潜り旬
1か月前

20231126日記「地獄の喫茶」

文芸同人誌しんきろうの集まりが18:30に円町である。俺は妻の友人が来るからと11時に家を追いだされ、12時過ぎに詩人澤村貴弘と円町で合流した。集合まで6時間以上。円町で…

素潜り旬
5か月前
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20231125日記「エチオピアの吟遊詩人」

20231125 今日は映像人類学者の川瀬慈さんのトークイベントを聴きにふるえる書庫さんへ行った。エチオピアの吟遊詩人「アズマリ」ソロモンさんのパフォーマンス映像は衝撃…

素潜り旬
5か月前
2

20231106「映画の冒頭は見逃したくない!ウルリケ・オッティンガー『フリーク・オルランド』」

ウルリケ・オッティンガー『フリーク・オルランド』を出町座へ観に行く前に、ファミマでフランクフルトを買って、ドアが開いてすぐ食べはじめて3口で食べ終わるというよう…

素潜り旬
5か月前
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20231028-1105「見逃した映画のことばかり考えている」

10/28 昨日から妻と娘たちは実家に帰っている。 朝から頭痛で寝込んでいた。昼と夜はなんとかラーメンを食べに行く。最近、醤油ラーメンが好きだ。シンプルな醤油。できる…

素潜り旬
6か月前

『ビーチ・バム』詩人の推敲物語

劇場公開時に二度観に行った『ビーチバム まじめに不真面目』を、この原稿を書くにあたって再見。詩人が登場する映画は貴重だ。すべてを愛でなければならないくらいの気持…

素潜り旬
6か月前
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20231020-1027「お父さん(俺)は子どもたちのヒーロー」

20231020 『悪い子バビー』をシネリーブル梅田で。冒頭30分は家庭内暴力の末、死そのものを理解していないが故の殺しの連鎖でもう見ていられなかったが、それがきっかけ…

素潜り旬
6か月前
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20231008-1019「かすてらの脆い翼、ポエジイ走り」

20231008 二日酔いなのか、雨の日の頭痛なのか、わからず、ただただ寝ていた。少年ナイフの野外ライブを無料で観られるイベントが近所であったが、しんどくて行く気が起こ…

素潜り旬
6か月前
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●●のこと。(「LOVE is 永田助太郎 戦争と音楽」で「作用抄」を全篇朗読した)20231015

「LOVE is 永田助太郎 戦争と音楽」2023年10月15日徳正寺にて。永田助太郎の「作用抄」全篇を朗読をした。メンバーは素潜り旬(朗読)、SUZMENBAの本田未明さん(サウンド…

素潜り旬
6か月前
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『20世紀ノスタルジア』日記、20240502

ポール・オースターが亡くなったから『スモーク』を観始めたが、冒頭でこれ好きじゃなかった映画だと思い出してやめた。文庫は全部売ってしまったし買い直すとして、大学生の頃めちゃくちゃ読んだな…と想いを馳せるだけにいまは留め、原将人『20世紀ノスタルジア』を観た。

広末涼子のデビュー作というのが注目されがちだが(妻はそれで知っていた。実家にビデオがあるらしい。)、23歳で日本縦断を8mmで収めた伝説のロ

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安川奈緒『MELOPHOBIA』を読んで日記を書く。20240417

ものを買って嬉しい時、この建物に俺と同じ気持ちの人がいることに絶望する。まんだらけで『書下ろしによる叢書草子3 吉岡実 異霊祭』を手に入れたこの感覚がほかに代わるものか!靴を買った人、帽子を買った人、いろいろいるだろうけれど(ここは高島屋だから)、この代替不可能性を言い表すにはMELOPHOBIA(音楽恐怖症)で居続けることしかないと思った。だって、

ああ。ひとりで朗読をやるからには音楽から離れ

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20240412 素潜り旬+菊地利奈 朗読、左川ちかと荒地絶叫。

菊地利奈さんと左川ちかの詩「幻の家」を日英朗読した。
菊地さんの朗読を追うように俺は吠える。

英語で俺の紹介をしてくださった菊地さんがステージを去り、俺は『パスタで巻いた靴から「チンカチンカ」を三回いつもどおり、儀式のように、鎮魂の詩を繰り返した。

体感でまだ時間に余裕がある。「WAACKING」も朗読した。この部分、いま気づいたが『ジョーカー』っぽい。続編楽しみ。

最後に、荒地の詩人への愛

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20240410 入園式とジャズ喫茶METRO

20240410

次女の入園式。めでたい。帰り道、桜の前で写真を撮ろうとしていたら公園で次女が二歳まで通っていた保育園の子供たちと先生に偶然会った。次女は切ない顔で先生と抱き合っていた。近所だからいつでも会えるよ。

夕方からジャズ喫茶METROへ。このイベントは皆勤賞で、できれば毎回行きたいのだが今回は午前中に入園式があるから疲れるしやめておこうと思っていた。でもキテレツカレーの出店が告知され

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20240407 ショーケンと朗読。

お世話になったギャラリー兼カフェのクロージングパーティーへ今日も家族で行った。子どもと全力で遊んで疲れた。だるまさんがころんだはいちいち止まらないといけないからしんどいし、タッチしたら全力で走らなければならない。当たり前のことを書いている気もするが、これはやってみないと気づかないもので、あ、これ、後にひびくなという心の声が乱反射して、いま俺はとても眠い、みたいな。
冒頭で引用した詩は高見順『三十五

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20240406 告知と日記。

日記再開。手書きからまたwebへ戻ってきた。手書きで書いた分は封印するがwebに載せた前回までの分は冊子にして売る予定。

京都、みんな桜を見ていた。

生きるのメンバー数人と詩人澤村貴弘と出町柳で花見。kikuさんのバジルをつける餃子が去年に引き続き美味しい。秘数3(中沢新一)の話をしながら食べた。

この秘数3を引用して音声詩をつくる。4月12日19時から極楽寺にて出演予定のイベントでやる。バ

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WAACKING2(『パスタで巻いた靴』のために)

WAACKING2(『パスタで巻いた靴』のために)

営々、詩を書く魂。ボンボンと音がするアンプはどこから。木を木だと思う、車がぶつかる映画、アナーキー・イン・じゃぱんすけ。
この人ね、止まらないでしょ。ずっとそうだ、もとよりここがデューンと呼ばれていたし。風雨で揺れる影なんてない。ポマド。ポマードではなく、ノマドでもなく。その概念はアガって空気に触れて、天にあるという。それでもやがて無が訪れるの。

このコダックが、何を意味するかで世代論的なものを

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20170216チェロキー/カマシ・ワシントン超超訳

20170216チェロキー/カマシ・ワシントン超超訳

20170216 素潜り旬とカマシ・ワシントンが闘った痕跡。(ライブは20161205)チェロキーを超超訳しました。

掘り起こしたので載せておきます。
新しいアルバムの発売が楽しみです。

チェロキー/カマシ・ワシントン

勇敢なインドの戦士、
今日、
生まれて初めて、(当たり前ですが…)
私はあなたに会いました。

あなたを忘れることはできません。
恋しいひと… チェロキー。

ぱらっぱーぱ

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20231126日記「地獄の喫茶」

文芸同人誌しんきろうの集まりが18:30に円町である。俺は妻の友人が来るからと11時に家を追いだされ、12時過ぎに詩人澤村貴弘と円町で合流した。集合まで6時間以上。円町での長い一日の始まりだった。
何が食べたいかと聞かれ、ラーメンかカレーだと言うと、澤村は明らかに台湾まぜそばを欲していた。醤油ラーメンの店の行列を眺めたり、カレー屋の前を通ってニオイにつられそうになっていても、澤村は「台湾まぜそばの

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20231125日記「エチオピアの吟遊詩人」

20231125
今日は映像人類学者の川瀬慈さんのトークイベントを聴きにふるえる書庫さんへ行った。エチオピアの吟遊詩人「アズマリ」ソロモンさんのパフォーマンス映像は衝撃。

川瀬さんによると、これはエチオピアの有名な曲とのこと。格好良い詩。その後ソロモンさんは「詩をなげてちょうだい」と言い、オーディエンスの言葉の媒体となって、それは歌として反復される。恋とか身近なものから、コロナ、内戦、政府、首相

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20231106「映画の冒頭は見逃したくない!ウルリケ・オッティンガー『フリーク・オルランド』」

ウルリケ・オッティンガー『フリーク・オルランド』を出町座へ観に行く前に、ファミマでフランクフルトを買って、ドアが開いてすぐ食べはじめて3口で食べ終わるというようなことをしていると、京大院生の東洋くんと遭遇。彼も『フリーク・オルランド』を観に行くと言う。喋りながら向かっている際、「こないだ来てくれたトークイベントどうやった?」と聞くと「場を支配していましたね」と言われて笑ってしまった。そんなことはな

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20231028-1105「見逃した映画のことばかり考えている」

10/28
昨日から妻と娘たちは実家に帰っている。
朝から頭痛で寝込んでいた。昼と夜はなんとかラーメンを食べに行く。最近、醤油ラーメンが好きだ。シンプルな醤油。できるだけオイリーなほうがいい。昼は貝。夜は鶏。

帰宅して執筆。「『ビーチバム』推敲の物語」を書き終える。noteで公開。

10/29
妻と娘たち帰宅。
地元の図書館で世田谷ピンポンズの講演会。富士正晴の「煙草」「巷」「愛の歌」につけら

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『ビーチ・バム』詩人の推敲物語

『ビーチ・バム』詩人の推敲物語

劇場公開時に二度観に行った『ビーチバム まじめに不真面目』を、この原稿を書くにあたって再見。詩人が登場する映画は貴重だ。すべてを愛でなければならないくらいの気持ちでいる。そのなかでもこの映画は、俺に深い感動をもたらした。主人公で詩人のムーンドッグは常に生の歓びに充ち満ちていて、それは妻の死をきっかけにだんだん死を遠ざけるための手段に変わっていく・・・
と見せかけて!
これは生の歓びでしかないのだと

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20231020-1027「お父さん(俺)は子どもたちのヒーロー」


20231020

『悪い子バビー』をシネリーブル梅田で。冒頭30分は家庭内暴力の末、死そのものを理解していないが故の殺しの連鎖でもう見ていられなかったが、それがきっかけでバビーが解放され生の扉を開く皮肉。その扉は音楽という初めて出会う存在へと続いていてハプニング的にバビー自身もバンドに加わり、これまで受けた数々の侮蔑の言葉をバビーがそのまま発することで詩となり、芸術へと昇華され、聴衆をアジって

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20231008-1019「かすてらの脆い翼、ポエジイ走り」


20231008
二日酔いなのか、雨の日の頭痛なのか、わからず、ただただ寝ていた。少年ナイフの野外ライブを無料で観られるイベントが近所であったが、しんどくて行く気が起こらなかった。

1009
雨が降るなか、奇妙礼太郎の弾き語りを観た(土日はグラウンドで、月曜は広場で、無料の音楽イベントが開催されていた)。

これが歌い出し。サビかよ!というかこの曲は全部サビになりそうなグッドメロディ。凄すぎる

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●●のこと。(「LOVE is 永田助太郎 戦争と音楽」で「作用抄」を全篇朗読した)20231015

●●のこと。(「LOVE is 永田助太郎 戦争と音楽」で「作用抄」を全篇朗読した)20231015

「LOVE is 永田助太郎 戦争と音楽」2023年10月15日徳正寺にて。永田助太郎の「作用抄」全篇を朗読をした。メンバーは素潜り旬(朗読)、SUZMENBAの本田未明さん(サウンド)と太田泉さん(パーカッション)。にしもとひろこさん(歌、朗読、ギター)、鈴木モモさん(ストリングラフィ)、扉野良人さん(朗読)。

ストリングラフィで徳正寺は見たことのない状態であり、永田助太郎の詩集『溫室』に収録

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