20240410 入園式とジャズ喫茶METRO

20240410

次女の入園式。めでたい。帰り道、桜の前で写真を撮ろうとしていたら公園で次女が二歳まで通っていた保育園の子供たちと先生に偶然会った。次女は切ない顔で先生と抱き合っていた。近所だからいつでも会えるよ。

夕方からジャズ喫茶METROへ。このイベントは皆勤賞で、できれば毎回行きたいのだが今回は午前中に入園式があるから疲れるしやめておこうと思っていた。でもキテレツカレーの出店が告知されたのに行かないわけはない!ずっと行きたかったカレー屋さん。その欧風カレーを食べた。めちゃくちゃうまい。トッピングのデカい角煮は魂のかたちをしていた。

詩人澤村貴弘とラッパーのDaichi YamamotoがNu Cup Coffeeのニシオカさんと働いている。その光景を見るのも楽しい。しかも彼らのDJタイムがある!俺が着いた頃には澤ちゃんはサン・ラーをまわし終えていた。残念。あの音響で聴きたかった!スペース・イズ・ザ・プレイスがそこにあったのに!ただ大地の番がはじまったのでそれはラッキー。Calvan Keysいいね。

持ってきた菱山修三訳の『ヴァレリイ詩集』を見せながら澤村貴弘と話す。

久遠の寶庫、ミネルヴァのかざりけのない寺院、
しじまの堆積(マッス)、まためにあまる蓄積のゆたかさ、つつましさ、
聳え立つ水よ、

ポール・ヴァレリイ「海邊の墓地」

原著ではシンプル テンプルと韻を踏んでいるらしい「かざりけのない寺院」は、よく「簡素な寺院」みたいにカタく訳されているけれどそうではない詩らしさ、こういう訳は詩人ならではだと言っていた。俺は詩は詩人が訳すほうが良いと思っているから、「そやろ?」と嬉しがったりした。実は最近になって偶然出会ったのだけれど、菱山修三は大好きな詩人だ。ヴァレリイに最も影響を受け、ヴァレリイを訳した詩集を出せるなんて、憧れる。俺はサン・ラーの詩を訳すという使命があるので、今年中にはじめたい。いまは資料を読み込んでいるところ。もっと知らなきゃ。

帰り際にDaichi YamamotoのCD付きzine「RADIANT」(DEMO版!)を見つけ購入。サインを貰い、また会おうと言って帰る。

照明に奪われた視力が歓声を引き立てた
この照明の様に自分を縛る目を瞑らせる程
輝けたら

Daichi Yamamoto「RADIANT」手書きのページより

家に着いたらさっそくCDプレイヤーで買ったばかりの「RADIANT」を聴いた。ライブのアンコールが録音されていることがわかる。大地のお父さんが出てきた。俺さっき話したよ。笑 MC後の2曲を聴いて泣きそうになる。大地は格好良いな、またライブに行こう。


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