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エイガシVol.2

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20230520文学フリマ東京で販売した『エイガシ』の続編。映画を詩に。そのままではなく。
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記事一覧

「(ジャガイモが転がる)夜戦と熱風」ファスビンダー『マリア・ブラウンの結婚』エイ…

煙草を渡して。ブローチを得てから。未体験のこと、未来への没入。待ち人であるからには時間の…

素潜り旬
8か月前
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「俺は俺である(ほどに)夢である」クローネンバーグ『クライムズ・オブ・ザ・フュー…

収縮するものにあらためて生命を与える。それは書く、或いは、彫ることによって。見分けがつく…

素潜り旬
8か月前
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「murder會」黒澤明『まあだだよ』エイガシVol.2⑤

馬の眼の直径は俺の心臓と同じだ、まあだかい?止まってくれない、動き続けている、ポンプ・(…

素潜り旬
8か月前
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「あるはずのないカリカチュア」ファスビンダー『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』エ…

タイニー、邪魔。視線を送る。どかされる。感嘆詞を出すな、おまえ。 プレイリストのように配…

素潜り旬
8か月前
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「不安。アンビバレンス、やん」ファスビンダー『不安は魂を食いつくす』エイガシVol.…

「不安は魂を食いつくす」 不安(アンビバレンス、やん 魂(が重なる 食らう(ナチス・・・ …

素潜り旬
8か月前
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「椅子に座り直す」ダニエル・シュミット/ファスビンダー『天使の影』エイガシVol.2…

画が止まる時、急に引き込まれる感覚、吸い込まれる目の錯覚、眩暈、気をうしなう、動かない、…

素潜り旬
9か月前
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「裸のランチは午前のうちに」クローネンバーグ『裸のランチ』エイガシVol.2①

裸のランチは午前のうちに。「パスタで巻いた靴」で俺はこう書いた。ゲロにまみれた部屋ふうのきたない部屋。そこで執筆して二時間が経ち、今年公開された『ヴァチカンのエクソシスト』が観たいと思うにはあと四年はある。 TSUTAYAにあった『裸のランチ』DVDのパッケージを観た高校時代・・・ 小説は読んだしバロウズは好きだが、こんなグロテスクなものは観る気がしない・・・ 観るなら午前だ・・・ クソみたいな記憶・・・を引っ張りだしてそのまま書いた。あの日。それが詩集に表題詩として載ってい