佐野さん

“答えありき”なこの宇宙。私は珍答できる人を目指したい。

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まずは、うまくいってる人、しくじってる人も今年は必ずいいことある。そう断言してから筆始めをさせていただきたい。

自分を“なくす”ことで無意識レベルで心の緊張が緩和され、体の不調も消えていくという現象がヒトにはよく起きる。

数年前の正月。私のココロとカラダはどん底状態だった。重度の腰痛で未来は真っ暗。減っていく預金残高と正比例するように働く気もどんどん失せていった。ブランクがあることで転職活動は困難を極め、仕事に復帰するまで二年近くも費やした。

しかし、やっと入った大手の物流グループは絵に描いたような“昭和の会社”。外資系にいた自分はその空気にまったく馴染めず、数ヶ月で辞めてしまった。

そして現在。私は数年前の自分がウソのように思えるくらい生き生きしている。いま考えれば、人生の遠回りはすべて“ネタ”になっている。

もともとくだらない会話が大好きだ。そのくだらなさにふりかける“調味料”はすべて実人生からのみ得られるのでないだろうか。

あれは中学生のときのこと。
私はプロレスを観に行くという理由で昼にそそくさと早退したことがある。担任の教師は私の母に電話した。母は答えたそうだ。「息子はプロレスを観に行くようなので、早退させてあげてください」と。

周りの同級生はドン引きしていた。けど、ドン引きされることで自分のステージは上がっていく。ヒトってそんなものだ。オンリーワンを目指したければ、綺麗なこと言ってないで仲間から縁切られるくらいドン引きさせるのがいちばんだと思ってる。

私は10代の頃からミュージシャンの佐野元春さんが大好きだ。初めて一人旅に出た22歳のとき、ニューヨーク行きのNorth Westの機内でずっと『佐野元春語録』を読んでいた。

シティポップの名アルバム『SOMEDAY』がヒットしたあと、佐野さんはラップ調の曲満載の『VISITORS』というアルバムをニューヨークで完成させ帰国した。ファンの反応は二分した。けど、売れた。ドン引きする保守的なファンを尻目に、佐野さんはカリスマ的地位を得るまでになった。そんな生き方に私はいまでも憧れる。

だから、私はいつも自分に問うのだ。
“つまらない大人になっていないか?”と。

多分、2019年の終わりの頃にも同じことを自問しているはずだ。そして、私は数々のやらかしてしまったことを懺悔するだろう。もちろん、笑いながら。

最後に。
とにかく笑おう。年中笑おう。そして、同じくらい笑われよう。くだらないことをマジメに、そしてマジメなことを可笑しくやろう。マジメなことをマジメにやってもジメジメした人間になるだけだ。

世の中は変わっていないくせに、我々に変わることを要求する。いまのあなたは、社会が作った「自分」ではないだろうか? 肩にのしかかる重い自分。重ければ重いほど、そんな「自分」は幻だ。自分を捨ててみよう。まずはそこからだ。それでは今年も宜しく。

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