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焼き菓子屋 そぼくな。“”考えるレシピ集“”

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焼き菓子屋 そぼくな。が【考える】レシピ集。 実際に店で販売している菓子から、 そぼくな家でのみ食されている家庭の菓子まで様々にご紹介。 そぼくな。店主、ゆ季の考え方の上で … もっと読む
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記事一覧

メープルと米粉の儚いクッキーレシピ。

メープルと米粉の儚いクッキーレシピ。

届けたい菓子像。
この菓子が生まれた背景
人生とは短いものだと思うのです。

けれど、たとえば今日の1日の始まりがすごーく嫌で、その1日をやり過ごすために必死でその1日を終わらすために懸命に、目の前のタスクをこなす。。

どこか自分を犠牲にして誰かのために必死でこなす。

そんなことをしていると、人生をどこかで長く感じてしまうこともある。
「自分の人生ってなんだろう?」って思うってしまう時がある。

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菓子を作り、相手に届けるる上で、まず大切なことってなんだろう?

菓子を作り、相手に届けるる上で、まず大切なことってなんだろう?

昨夜は久しぶりにお菓子を作りました。

メインは長男で、私は手順とか作る上で気を付けるポイントの補佐を行ったのですが。。

相手に感謝を持って菓子を焼き、ラッピングする姿をみて、
これなんよなぁ。。

これが大事なんよなぁ。。と。

菓子を作る前提の心構えがまずは大切で。

何か行動するときに前提となる向かいたい方向(相手を喜ばせたい、美味しいを伝えたいとか、感謝を伝えたいとか)を、自分の中で持っ

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和菓子の様な、よもぎシフォン

和菓子の様な、よもぎシフォン

シフォンの美味しい瞬間はいつだろう。~今シフォンをレシピとしてお届けする理由~

人も、環境も、出会いと別れが交差しやすい、そんな、春。

心地よい日差しや春風とはウラハラに、
実は心身ともにせわしない季節でもありますよね。。

だからこそ、

どこか、
はんなりと。
落ち着きのある、、
和菓子のような、心あったまる、ほっこり。をお届けしたい。

そんな想いから
実は3年前に「焼き菓子屋そぼくな。

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美味しいって。

美味しいって。



美味しいって、

触感、甘さの
コントラスト
その微妙なバランスが
いい具合に混ざり合って
組み立てられて
時には間があって。

そんな間に美味しい瞬間があったりして。

例えば、“甘さ”

ただ、“甘いだけ”を表現するのではなく。
甘さにも
コクのある甘さ や
苦味のある甘さ
キンとくる甘さ
儚い甘さ、とか
いろんな性格の甘さがあって。

この子(菓子)にはどんな性格を灯してあげたら
この子

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カラメルパウンドレシピ

カラメルパウンドレシピ



届けたい味わいをレシピに載せてお届けします。きゅっと、凍えるこの時季に。

なんだか落ち着きのない、この時期に。

凛と佇みそこに安定して、

食べ手にほっと美味しい幸せをお届けできる、そんな子。。

バターに

卵、

お砂糖と

小麦粉。と、

少しのアーモンドプードル(今回は15gのみ使用します)。。

シンプルなこのたった五つの素材のみでおりなすトクベツなおいしさ。

焼き菓子屋そぼく

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下から上へ♫とか、切る様に混ぜるとか、その粉と生地の混ぜ方。とそぼくな。なりの考えを。

下から上へ♫とか、切る様に混ぜるとか、その粉と生地の混ぜ方。とそぼくな。なりの考えを。

パウンドケーキや

シフォンケーキ、

マフィン(この記事の写真はマフィン生地です)

ガトーショコラ、、等を作る際の

生地(だいたいバター、砂糖、卵)と粉達を合わせる時の

そぼくな。の基本的な混ぜ方とその考えに特化した記事です。

粉をドバーっと生地にれたら

右利きの場合

右手にゴムベラをもち。

さ、ここからが

⑦そぼくな。考える大切な混ぜ方の軸。
生地の真ん中に

ゴムベラを切りこ

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小粋なガトー~クリスマスに食べたいガトーショコラのレシピ~

小粋なガトー~クリスマスに食べたいガトーショコラのレシピ~



濃厚な、けれど凛とした有機チョコレート。

キビ糖でその輪郭をコク、深く心地よく安定させていく。。

そこから広がるバターや生クリーム、

ドライフルーツとラム酒の色気。

そんな

“オトナなガトーショコラ”

クリスマスや特別な日に大切に。

でも生クリームがゴテゴテしたデコレージョンケーキは苦手。

もっと、シュトーレンのように、

しっとりとしみじみお祝いし楽しみたい。

そんな貴方に

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【はらう】というその所作とその思考

【はらう】というその所作とその思考



●はらう所作●ボールの側面に飛び散った生地をゴムベラでかきとる。

そんな所作。

①左手でボールを持ち、右手でゴムベラを持ってボールの側面に沿わせ

②一気にギュイーン!と生地を取る。

●はらう その理由とその思考●

菓子作りは、様々な材料をどんどんと足していき、一つの菓子が完成する。

例えば、

【卵とキビ糖を混ぜ合わせ、その後に油を入れる】とする。

“卵とキビ糖を混ぜ合わせボール

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【粉ふるい】その所作とその思考。

【粉ふるい】その所作とその思考。

●粉ふるいの所作●クッキングシートを広げザルを置く。

ザルに計量した粉を入れる。

いれる

右手でザルを持ちそのままその場所で固定(右利きの場合)

左手でとんとんとん♩とザルをたたく。

するとスムーズに粉が落ちます。

(右手も左手も同時に動かしちゃうと粉がスムーズに落ちにくいです。)

粉を広げるようにふるう。(粉と粉の間に空気を入れておきたいから)

密にならないようにね!

(密に篩

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ロイヤルミルクティーなシフォンケーキのレシピ

ロイヤルミルクティーなシフォンケーキのレシピ

★★★★★★★★★★★★★★★★★

2020.11.2

【①ミルクティーを卵黄生地に入れる時の温度②メレンゲ生地とミルクティー生地を混ぜ合わせる時のホイッパーとゴムベラの使い分け③余り生地について】を追記しました。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

薄力粉、キビ糖、米油、卵、水分。。

元々は違う場所で生まれ育った素材達が手と手を取り合い一つの菓子となって焼き上がる。

たった、これ

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美味しいものを作るとは。基本とは?

美味しいものを作るとは。基本とは?

例えば

「完璧に菓子を作れば。」とか、

「基本に沿えば。」とか。

「経験があれば。」とか。

そういう尺度があれば

"ある一定の安心"は

"一瞬"

手に入るのかもしれない。

けれど、

それは結局は

歴史上の偉大な人物であっても、

昔からの基本や基準であっても

誰かの尺度で決めた

"基本"であったり"完璧"で自分の内側から来た目線ではないものだったりする。

なので結局その基

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『シュークリームという可能性』2種のシュークリームレシピ。

『シュークリームという可能性』2種のシュークリームレシピ。

#シュークリーム

ハードで味わい深く食べごたえのあるハード系。

どこまでも滑らかでcreamyなソフト系。

まったく違う味わいを出してくれるけれど、どちらもそれぞれの個性があって魅力的。

けれど

どちらもほぼ同じ素材で、すこーし作るポイントを変えたら表現できるのです。

今日はそのトリックをこの記事に2種のシュークリームとしてまとめて紹介したいと思います^^

シュー生地が香ばしくって

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〝レシピ〟よりも〝店経験〟よりも大切にしたいこと。

〝レシピ〟よりも〝店経験〟よりも大切にしたいこと。

「#食 は
人間が作る以上、人間が入用である。料理を作る前にまず人間を作ることである。」

という #北大路魯山人 さんのお言葉が好きです。
#料理 に限らず、
作り手の心持ちは必ず #菓子 にも #コーヒー にも
所作にも出ると思う。

だから
どんな今日でもただ淡々と心を込めて生きる。

そして、
一生の最後の一日だと思って
今出来る事を全力でお届けする。

今日も
良い香り、表情で焼けまし

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ロイヤルミルクティーなタルトが生まれた時の話を。

ロイヤルミルクティーなタルトが生まれた時の話を。


移り行く自然。

移り行く社会。

焦りと不安と、たくさんの感情が心をかき乱す。

けれども

その社会に生きていく。

自分の足で立つ。

みんな、何かしらも不安を抱えつつ。

それでも、

今を生きていく。
#ロイヤルミルクティーなタルト 。は

焼き菓子屋そぼくな。を開業してから一年と少し経ってから生まれたタルトです。

それは

店を営む中で日々お客さんと会話させて頂く中で生まれました。

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