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徒然なるままに生きたいなぁ

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うつになってから人生振り返ってみた。 日々感じたり、思ったことや昔話を綴っていきます。 たまに関係ないことも語ってます。
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2022年1月の記事一覧

小話:自分にウソをつく効用

小話:自分にウソをつく効用

今まで、自分にウソをついてやりたくないことをやってきた経験は数知れず。

学生生活もそうだが、自衛官生活でも自分を納得させるために自分にウソをついて任務についてきたことが多かった。

自分にウソをつく効用は短時間しか効かないため、すぐに行動に移してミッションをコンプリートする必要がある。

しかし、問題なのは長期間に渡って自分にウソをついて物事に取り組むときだ。

知らない間に、

こんなはずでは

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うつ病になったときのこと180

うつ病になったときのこと180

そして復職プログラム開始の2週間前

自衛隊病院の受診の日です。

予約しているものの相変わらず精神科は込み合っており、当然ながら予約した時間には呼ばれません。

呼ばれたのは予約した時間から1時間後

私は半分気絶していました。

診療室に入ると医官が、

6月から復職プログラムに入るって聞いたよ。梅雨の時期でもあるから調子が上がらないし、気分的に落ち込む時期だから慎重にやってねとは職場につたえ

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小話:管理職って

小話:管理職って

うつが悪化し、伏せってお休みをいただいている中、上司からのメールラッシュが止まらない。

急にでなくなった私も悪いのだが、報告しているにも関わらずメールやデータを探しもしないでメールで聞いてくる姿勢に余計ストレスがたまる。

例えば、

あのデータはどこにある?

とか、

相手の担当者の連絡先が分からないから教えろ

等々・・・・。

そもそも、データは社内サーバーで共有できるよう業務ごとにフォ

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番外:己の限界点

番外:己の限界点

またしても、うつ状態で仕事を休んだ。

己の限界点を超えてしまったのだろう。

このパターンは今の会社で2回目・・・。

普通の経営者ならば、このような社員は切られるであろう。

結局、まだ行けると走りつづけた自分が悪かったのだろう。

しかし、うつになる人だけに責任があるかというとそうでもないことも多い。

結局は、仕事がその人にとって楽しければ残業しようがあまり苦にならない。ただし、職場の人間

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うつ病になったときのこと179

うつ病になったときのこと179

数日が過ぎ、上司からメールが来ました。

内容は、

・復職プログラムはまず最初の2週間は午前中のみの出勤とします。

・プログラム開始初日に臨床心理士から詳しい説明がありますが、その週の木曜日に臨床心理士と面談を行い、次の週の方針を決めていきます。

・自衛隊病院の医官には復職プログラムについて、事前に臨床心理士から連絡をしてもらっていますので次回受診時には「6月から復職プログラムに入ります」と

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小話:コロナパニック(嫁家族の話)

小話:コロナパニック(嫁家族の話)

昨日の夜、うつ病が悪化してダークサイドに落ちていた私の電話がなった。

別居している嫁からだった。

午前中にダークサイドに落ちていた私を無理やりメンタルクリニックに引っ張りだし、半強制的に仕事を休むように調整した。

なんだろうと、電話にでると

幼稚園で同じバスの子のお父さんがコロナに感染して家の中がパニックなんだわオカンは田舎に逃げるとかいうし、姉ちゃんはうちの子がコロナ感染してるから隔離し

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うつ病になったときのこと178

うつ病になったときのこと178

何とか家にたどり着き、私はソファーに座り込みました。

嫁は子供と昼寝をしていました。

家についたのは夕方前でしたが、時間の感覚がおかしくなる感じで気持ち悪くなり、そのまま気絶してしまいました。

子供の泣き声で意識を取り戻すと

あんた、帰っとんたんかい。寝るなら布団で寝なや~嫁が子供のミルクを作りながら私に話しかけました。

久しぶりの通勤で疲れたんやろ。それでどうやったんや?私は今後の話を

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番外:生と死の間

番外:生と死の間

今朝、久しぶりに持病の狭心症によると思われる発作がきました。

夜中に頭痛が出てきたので嫌な感じがあったのですが、その感覚は当たりました。

いつもどおり5時半に起きたときには頭痛はありませんでした。
洗面を済ませたあとに、朝御飯を食べようと支度しているときでした。

急にミゾオチあたりが誰かに締め付けられるような感覚がきて、首回りにも同様のものがきました。

息苦しく、またミゾオチあたりの鈍痛が

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番外:画一化の罠

番外:画一化の罠

自分自身が構築した人間関係、いわゆる社会的ネットワークを見返してほしいのです。

知らず知らずのうちに自分自身と同じような考え方の人としか付き合っていないでしょうか。

それも当然です。

人間は自分と意見を異にする人や、感覚的に不快とするような人を無意識のうちに自分の視界から排除する傾向があります。

また、最初のころは意見を異にしたり、性質の全く異なる人たちが集まってきたはずなのに時間を経るご

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小話:やっているだろうという感覚

小話:やっているだろうという感覚

仕事や日常生活で頼んでいないけど、

たぶんやってくれているだろうという感覚を持つことは多いのではないでしょうか?

大体そんな時って期待を裏切るんですよね・・・・

やってくれていない・・・

言わなかった自分が悪いのになぜか腹が立っている・・・。

出張でアフリカに行った時のこと・・・

現地で雇用されている従業員の動かないこと・・・・

言ったことすらなかなかやらない・・・

彼らからしたら

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うつ病になったときのこと177

うつ病になったときのこと177

気絶したのもつかの間、乗り換え駅である東京駅に到着したアナウンスでかろうじて意識を取り戻しました。

私は重い足を引きずりながら、エスカレーターまでたどり着き、流れに沿って乗り換えの電車に乗りました。

かなり気を張っていたのでしょうか、頭痛がとまりません。

乗ろうと思った電車を見送り、私はホームのベンチにしばらく座っていました。

復職を目指すのは時期尚早だったかもしれないという後悔の念が私を

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番外:鈍感と敏感

番外:鈍感と敏感

うつ病を患ってからというもの自己中心的な思考に陥っていると認識できていなかった。

家族がいても家族よりも自分の体調を軸にモノゴトを考えている自分がいることに嫌気がさすことがある。

自分のことには敏感だが、家族のこととなると鈍感になる。

アカンなこりゃ・・・とは言うものの、仕事をこなすのでイッパイイッパイなのも現実。

やはり、人は一人では生きていけないと再認識、そして反省

生きる原動力が感

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うつ病になったときのこと176

うつ病になったときのこと176

エレベーターに乗り、門に行くフロアまでの間、陸海空それぞれの制服を着た自衛官が忙しそうに出入りしていきます。

幸いにして知り合いに会うことなく、私は門を出ました。

私の新たな転勤先は東京の市ヶ谷、防衛省・自衛隊の本丸でした。

うつ病の休職野郎を引き取るなんて、

どうかしてるぜ!最寄り駅までは門から徒歩10分程度です。

東京は改めて都会だと感じさせられます。

スーツを着た人達が電話をしな

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うつ病になったときのこと175

うつ病になったときのこと175

指示された部屋をノックし、入室すると知った顔の自衛官が座っていました。

彼は公募採用制度で民間から自衛官になったいわゆる中途採用の自衛官です。

彼との出会いは、とある海上自衛隊の学校の同じ教育課程で一緒に勉強した同期です。

彼は、

ご無沙汰しています。
今回はいろいろと大変でしたね。
ようやく復職に向けて一歩を踏み出されるということで、ここまで回復されたことは良かったです。復職までと復職後

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