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91. 【花束みたいな恋をした】一言でいうと「エモすぎる」


「花束みたいな恋をした」のネタバレを
大いに含みます。
⚠️

💐


大豆田とわ子と三人の元夫」と同じく
坂本裕二さんが脚本を担当している作品。


2年以上ぶり、2回目の鑑賞。


noteで流れてきた記事(パパ救急さん)を読んだら、もう一度みたくなって。


2回目の鑑賞前、
あまりにも鮮明に覚えていた言葉がある。

仕事のストレスで疲れ切った麦くんの
パズドラしかやる気が起きないの。」発言だ。



あらすじ


本作品は、麦くん(菅田将暉)と絹ちゃん(有村架純)が、2015年(21歳のとき)に出会い、付き合って、同棲して、すれ違い、別れるまでの約5年間を描いている。

詳細は、公式サイト参照。


感想


🧣

出会う前

出会う前、大学生活にはイマイチ馴染みきれず、サブカル系の世界に没頭する2人。淡々と、でも思想強めに、2人のこれまでを語るシーンの言葉選びが面白い。

麦くんの人生1のハイライトが「Googleマップのストリートビューに映り込んだこと」で、周囲の友達もスタンディングオベーション並に称えてくれる様子が可笑しかった。


💐

出会い〜付き合いたて

2人は、趣味が驚くほど似ていることから意気投合。よく考えれば、ありふれた共通点もあった。だが、それを見つけるたびに、運命を感じて惹かれ合う。

そこから付き合うまでの絶妙な距離感と、2人の心の声。そして、付き合いたて特有の盲目になる2人の様子は、なんとなく気恥ずかしくなるほどに、尊く、エモい。


「エモい」といえば、この文章を思い出す。

 現代で最も愛され、嫌われた流行語のひとつが「エモい」かもしれません。「結局エモいってどういう意味なの」と好奇心から人に訊ね続けたことがある。(略)二十代の女性は「どちらかといえば憂鬱な、元恋人に纏わるノスタルジー」と言った。

(略)

訳が分からないが大切にしたいものを、昔の人はあはれというブラックボックスに放り込んで記憶することにしました。言葉は変われど、時代は変わりません。

20代で得た知見」より


🏞️

同棲開始

就活の圧迫面接で、
絹ちゃんが泣いてしまった後の話。

就活をしないという選択は、絹ちゃんの両親が許さない。そのことを理由に
「なら一緒に住もうよ」と、麦くんが提案。

そのまま同棲し始めたときは、
「ちょっと待って!もう少し現実的に考えよう!お金は?今後の人生は?!」と思わずつっこんでしまった。


現に、物語の後半では「お金がないと、本も映画も見れないから」と麦くんは就職を決意する。



🥀

就職後〜すれ違い

確か、2回出てくる口論のシーンで、
共通して違和感を感じたのは、口論の終わり方。

なんとなく「言い過ぎた…(ごめん)」みたいな気まずい雰囲気のまま、なあなあに普段の会話に戻っていた部分。


きちんと話し合ったほうが良かったのでは。

個人的に、この口論の終わり方だと、
モヤモヤしてしまって普段通りには戻れない!



その後、どんどんすれ違いは大きくなる。

二人それぞれの視点から

「『よくわからなかった』」

「『なんかもう、どうでも良かった』」

と、修復不能なまでに気持ちが冷める様子は、見ている方も辛くなった。


やっぱり、もっと早い段階で、腹を割って話していればなぁ……と思ってしまう。


「価値観が違いすぎる」とまとめてしまえば簡単だが、根本的に合わない2人ってほどでもなかったと思う。

麦くんは仕事に追い詰められすぎだし、
絹ちゃんも考えが甘いところがあった。

ちゃんと話して、お互い少しだけでも歩み寄れたら、一緒にいられる世界線もあったのではないか。


🐈‍⬛

その他、細かすぎる感想など


・母からのLINEを受けて、
トイレットペーパーを2セット買って帰る絹ちゃん。
「一度に買うの1セットじゃない!?😳」


・「僕の人生の目標は絹ちゃんとの現状維持です。」
気持ちはすごく嬉しい。だけど、現状維持を目指したから、現状維持が難しかったのかなぁ、なんて。


・フィルムカメラの2人、可愛い!♡


・こんな大恋愛したら、今後どうしても思い出してしまいそう……🥲



「恋愛感情はいつか終わってしまう」なんて示唆されていたが、何度でも恋に落ちるような2人でいれたらな、と思いました。💐



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