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復活の前に知っておきたいこと

割引あり

1.リア充ほど危険が潜んでいる?

時間がたっぷりとあって、暇じゃないと本当の自分は知れない。時間が有り余っていて、不安に駆られてないと、本当の自分とは向き合えないからです。

毎日が慌ただしく過ぎていて、外部に流されてる状況では、自分の本当の在り方や、行くべき道が見えてきません。自分を的確に知ることは、かなり大切です。

本当は競争とか大嫌いで、のんびりゆっくり生きていたいのに、競争社会の第一線で身をすり減らしていたり?逆にガンガン社会の表舞台で活躍したいと思ってる割には、マイペースに生きていける道のほうが、じつは本当の性分には合っていたり。

理想で本分が隠れてしまって、見えなくなってしまうのです。理想が本当の願望だと勘違いしてしまっている。この場合むしろ、落ち込む暇もないくらい時間がなかったり、仕事が忙しいほうが危険になります。突然メンタルに来てしまうことが多いからです。

一見常に忙しそうで、仕事にもやり甲斐を感じ、周囲からはとても充実してるように見えてはいても、突然「風前の灯の如く」メンタルを崩してしまう人が数多くいます。

多忙でも過労でも「仕事がある」ということは、ある種の精神安定剤でもあることは確かです。むしろ仕事がない不安のほうがキツいかもしれません。

しかしその「やり甲斐のある仕事」から生じるプレッシャーや不安、焦燥、恐怖、自律神経の失調による交感神経の緊張が度を過ぎてしまうと、個人の限度や容量を大きく越えてしまうと、水面下ではじわじわとメンタルが崩れ始めていきます。さらにそこに不規則や睡眠不足、不眠などが加わると、メンタルの不調はいとも簡単に加速し悪化します。

どこかで「No」と言える勇気や「減らす」勇気。思いきって「変える」勇気が必要な時期があります。そのタイミングをうまく見極めることができないと、まるでブレーカーを落としてしまったかのような停止状態が、思考や体に突然現れることがあります。

仮にもそのように突如、メンタルが崩れてしまった場合には、いままで頑なに抑え込んできた「No」も、「減らす」も「変える」も、必然的に言わざるを得ない状況になります。

そのような展開にまでなって、やっと相手にも理解してもらえる分には、「自分は限界まで頑張った」「最後まで弱音は吐かなかった」と納得できるかもしれませんが、結果的には長期休養させられるか、ゆくゆくは無職という形で、使い捨てられる可能性が高いです。

会社や上司に対する気まずさと、自分のメンタルが崩壊してしまうことを天秤にかけたら、自分のほうが大事に決まってます。いったんメンタルを崩してしまうと、そこからなかなか復活もできなくなるので、気まずさと引き換えに自身が精神の病になってしまうのでは、あまりにも割に合いません。会社はあなたが思っていたほど、あなたのことを必要とは思っていなかったのです。

どうあがいても、その起きたことを「受け入れる」しか選択肢がなくなった場合、努力を美徳と考えることは、いったん止めなければなりません。本来は「休むべき時期」に入ったとき、一番してはいけないことは、

1)自分責めをしない
あなたは何も悪いことはしてないんだから、自分の在り方を責めることも反省する必要も一切ないです。 

2)人と比較しない
周りは頑張ってるとか、みんな努力してるとか、周囲と自分を比較しない。頑張るべき時期は人それぞれです。自分は自分がやるべき時期に、何か人のためになる仕事で、神様に相当働かされるから、いまは頑張らなくてもよい=いまは少し休むべき時期だと判断されている。

3)早く回復~復活しようとしない
急げば急ぐほど上手くいかなくなります。焦れば焦るほど悪循環を招きますから、神様からの命令だと思って堂々と休む。いま頑張る~早く乗り越えることを神様は推奨していません。

メンタルが本格的に崩れてしまうと、体の不調だけに流れが留まらず、自律神経の失調から原因不明の病=心因性疼痛症(しんいんせいとうつうしょう)や、重篤なうつ病へと進行する場合も多々ありますので、そのような時期にはムリな軌道修正は極力控え、静かにやり過ごすようにしてください。

2.ストレスだけが不安の原因ではない

そもそもなぜ人は不安を感じてしまうのでしょうか?またなぜ必要以上に、まだ起きるかどうかも分からないことまでを、いつも心配しているのでしょうか?

おおざっぱに捉えれば、その答えは思いのほか、いたってシンプルです。つい不安になってしまうのは、出るべきものが出ていなかったり、逆に出すぎているからです。

誰かとのトラブルや揉めごとが発生し、面倒なことにでも巻き込まれているのであれば、気が滅入ったり憂鬱になるのは当然といえば当然ですが、数年も前から日常的に続いてる心配や不安の原因は、どうやらそれだけでもないようです。

何らかの理由により、脳から分泌されるホルモンや神経伝達物質が、本来出るべき量よりも多く出ていたり、あまり出ていなかったりすると、精神が不安定になりやすく、気にしなくてもいい些細なことや、本来は不安にならないことにでも不安を感じるようになり、起きている問題や些細な出来事を、より深刻なものとして捉えてしまいます。

また脳内物質の分泌バランスが崩れると、自律神経もその影響をモロに受けるため、めまいや息苦しさ、耳鳴りや倦怠感、顔のほてりや発汗などといった「体の異常」も感じやすくなります。

自律神経と脳内物質は運命共同体であり、どちらかがバランスを失うと、もう一方のバランスも崩れてしまうという、共倒れの関係にあります。つまり何も問題が起きていない人、これといって大きな悩みがない人でも、環境や生活習慣の変化などによって自律神経が乱れてくると、脳内物質の分泌バランスにも乱れが発生し、意味もなく不安になって落ち込んだり、まったくやる気が起きなくなったりします。

脳内物質は100種類以上もあるといわれていますが、その中でもドーパミン、アドレナリン、セロトニンなどの脳内物質が分泌のバランスを取り戻せば、いままで常に感じていた漠然とした不安や、言い知れぬ恐怖もなくなります。

また自律神経が回復することによって、どうきや不眠、イライラや疲労感など、体に出ている不調が緩和されれば、そもそもの原因でもあった問題そのもの=ストレス要因もあまり気にならなくなります。

そのときに、あれほど不安に思っていた心配事も、「じつはそんなに大したことではなかった」「なぜあんなに怯えていたんだろう?」「なぜあんなことで悩んでいたんだろう?」「最初からそう考えればよかった!」などと、そこで初めて気がつくことも多いのです。

3.便利でもあり厄介でもある全自動式神経

自律神経はオートマチックに働く、自分の意志や気合いなどでは調節できない神経です。心臓、呼吸、内臓、排便、尿、汗、体温、血圧などを常に調節している、とても優れた、しかし時に厄介な機能です。

人前で恥ずかしい思いをしたとき、「赤くなるな!」と思っても顔は勝手に赤くなりますし、自己紹介やプレゼンなどで「落ち着け!」といくら自分を律しても、緊張や興奮によって心臓はバクバクするし、自分の意志や気合いでは手の震えも止められないものです。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2つの働きがあり、俗にいう「自律神経が乱れる」という状態は、交感神経が働きすぎているか、副交感神経が働きにくくなっているか、のどちらかです。

交感神経が働きすぎていると、常に焦りや緊張を感じてしまうため、全身の筋肉や血管が必要以上に収縮し、肩がこったり頻繁に頭痛が起きたりします。他にも、胸が圧迫されるように苦しくなったり、のどが締め付けられる、口が渇く、胃がキリキリするなど内臓に関わる症状や、思考がまとまらない、寝つきが悪いなど、心身があまり休めない状態が続きます。

また副交感神経が働きにくくなっていると、やたらと目が乾いたり、常に便秘であったり、理由もなくイライラしたり生理痛に悩まされたりもします。他にも、風邪をひきやすかったり、吹き出物が治りにくかったり、冷え性や循環不良による足のむくみや、低体温による「冷え体質」が改善されない例も数多く見られます。

交感神経が優位になるのは、社会、公共の場、会社、学校、緊張を感じる上司、苦手な友達、競争、対立、せかされ、締め切りなどでの焦燥、将来への過剰な不安、周囲の期待に対するプレッシャー、家族以外との対人関係にいるときなどです。

「公共の場」とありますが、家の中でも常に焦燥感に駆られて、先のことを心配ばかりしていると、本来は安全なはずである自宅にいるにも関わらず、交感神経が過緊張を起こします。

また「家族以外」とありますが、同居人とのトラブルや家庭不和がある場合は、日中の会社や学校だけならまだしも、家に帰ってからも常に緊張が続いてしまいますので、いつまでも自律神経が休まりません。

この場合もほぼ一日にわたって交感神経が刺激されますので、その環境に長くいることによって精神に異常をきたしたり、内臓などの病気へと発展してしまうことも多々あります。

ちなみにですが、がん細胞は1日に約5000個も発生します。人間はそれをその日のうちに5000個全部処分しないと、そのうちの1個でも残してしまうと、それが仲間をどんどん増やしてしまった場合、がん化します。

じつはそれを処分するには、自律神経が副交感神経になっていないと、処分できないんですよ。なので1日の大半を交感神経に支配されてしまって、常に緊張状態にある人は、がんになりやすいとも言えるのです。

また自律神経はAI並に超精密で、超高性能であるが故に、逆にほんの些細なことでも乱れやすい傾向にあります。たとえばクーラーなどによる人工的な冷えや、急激な気圧の変化、眩しすぎる照明など、外からのさまざまな影響によっても乱されます。

なので自覚としてストレスや、周囲との争いなどがない状態でも、何らかの原因によって自律神経がバランスを崩すと、まるで病気にでもかかったかのような症状や、発端の分からない不安に悩まされる人が大勢います。

ふとした瞬間から「ストン」と気持ちが沈んでしまったり、ちょっとのことにでもイライラしてしまう理由が、すべてストレスによるものとは限らないのです。

4.寝すぎてしまった休日の得策

休日などでつい寝すぎてしまったり、どこへ出掛けるでもなくダラダラと、1日中横になって過ごしてしまったりすることは、誰にでもよくあることです。自律神経は「朝起きて、夜眠る」ように初期設定されているので、基本的に昼は活動し夜には休息するようにプログラムされています。

しかし毎日のように、1日の大半を寝てばかりで過ごしてしまうと、こんどは副交感神経が優位になり過ぎてしまい、どうしようもない倦怠感やだるさから、なかなか抜け出せなくなってしまいます。

このような過ごし方も週に1回程度、1日だけであれば、そこまで自律神経に影響を及ぼすことはありませんが、無職や休職期間中にこれを毎日、さらに何年も続けてしまっていると、いよいよ本格的に通常の生活を取り戻すことが困難になります。

自律神経は、副交感神経に支配され過ぎてもよくありません。

なぜなら、副交感神経に支配され過ぎている状態というのが「ニート」だからです。外に出たくない、人と話したくない、コンビニの店員とすら接触を取るのが面倒など、普通の社会生活が営めないほどの非活動状態に陥ることがあります。

ここまでの内容では、交感神経に支配され過ぎることで精神のバランスが崩れ、うつ病などを発生させてしまうことを喚起してきましたが、じつは副交感神経に支配され過ぎてしまうことでも、あまりの非活性や非活動状態によって、内面や思考が内に内に向いていってしまい、消極性の悪循環からうつ病や精神疾患を引き起こしてしまうこともあるのです。

また副交感神経に支配され過ぎていると、アレルギーやじんましんなどが出やすくなったり、下痢ばかりが続いてしまうなど、体の働きが正常に機能しなくなることもあります。

この章も含め、自律神経に関わることが書いてある本のほとんどは、さも交感神経だけが悪者で、副交感神経だけが大切なことのように言及しがちですが、活発に行動・活動したいときには「交感神経優位」の状態が不可欠です。

交感神経は悪くいえば闘争、焦り、怒り、不安などの恐怖やストレスに苛まれた状態ですが、いい意味では仕事をバリバリこなしている状態で、出世、やる気、達成、歓喜、大きな感動なども交感神経の為せる技です。つまり過剰でさえなければ、交感神経優位な状態は最高なのです。

なので休日などで一日何もしていない、ダルい、何もしたくない、ひたすら眠いといった状態であれば、呼吸を少し荒くしてみるのもひとつの手です。これによって交感神経が優位になり、副交感神経に支配され過ぎていた自律神経のバランスが整います。

また仮にですが、ニートのような状態で数年間過ごしていて、もういい加減そのような生き方には不安を感じ、ダラダラと過ごしてる日々にもウンザリしている状況であれば、あと数行読み続けてください。

家の中から一歩も出ない、部屋に籠ってしまう生活のままでは、先は見えません。やはり家にずっといてしまうと、副交感神経に支配され過ぎてしまうので、ますます具合が悪くなってしまうのです。

なので交感神経を少し刺激するためにも、外で何かできることをなるべく見つけるべきです。ポイントはひとりでも行えるものから始めることで、最初は釣りでも写真でもいいので、外に出る必要があるものを始めてみます。

そして次に、できれば少しでも身体を動かすことで、何か外に出られるものが見つけられれば、自律神経のバランスも少しずつ改善され、心も体も次第に活性化していきます。たとえば近所をウォーキングでもかまいませんし、自転車でもマラソンでも、まずは単独で始められることからスタートさせてみれば、そこからは本人の予想を上回る結果が期待できるかもしれません。

非活性に陥っている人にとって最大の敵は、起きてからやることがないということ。やることがないから、起きられない。遅く起きるから眠れない。眠れないからまた遅くまで起きる。

このスパイラルに浸かってしまうと、いざ社会復帰できるチャンスが訪れても、寝坊や遅刻をくり返してしまう危険性があります。なので、たとえ自分がいまニートであったとしても、なにか外に出る必要があるもの、なにか毎日の習慣として行えるものを、ゆくゆくは始めなければならないのです。

5.時間こそが最良の名医

何らかの原因によって、本来出るべき脳内物質が出ていない状態であれば、そのときの行動や言動、見解や思考は本当のものではありません。

メンタル不調時の感情や判断は正しくないことが多く、なかなか物事が決められなかったり(ぐるぐると思考が回っている)、記憶力が低下していたり(ちょっと前のことすら思い出せない)、思考が止まったりしている(考えを先に進めることができない)場合があります。

それが周囲から見れば、甘えている・怠けている・我慢が足りない・意志が弱いなどと思われがちですが、「必要な物質が出ていない状態=病気」ですから、それを気力でカバーするとか、前向きにプラス思考で乗り切るなどといったことで、解決できるような問題ではありません。

また周囲が感じてる以上に、本人こそが不安になってる自分は受け入れることができないので、そのような状態に入っている場合には、流れに身を任せて無理をさせないことが大切です。

すでにメンタルが崩れてしまってる場合、そこでケツを叩く行為はとても危険です。いまは活発に活動したり、困難を乗り越えようと努力すべき時期ではないと、神様に導かれているからです。

そんな時期にケツを叩いて努力したり、状況を打開しようと抗うのは、ボートを上流に向かって漕いでいるようなものです。川を上流に向かって必死に漕ぎ続けていても、当然ですがいつまで経っても上には進みません。ただその場で体力だけが消耗され、いつしか疲れ切ってしまいます。

なのでこの場合は、勇気を出して下流に進行を変え、一度流れに身を任せ、疲れ切った筋肉や精神を休めたほうが良い。しかしこの下流に進行を変えるということを、「人生下を見たらキリがないじゃないですか!」と言う人もいますが、何もこれから一生下を見て生きていく、ということではないのです。調子が悪いときには下を見て安心し、アガってきたらまた上を目指せばいい、という単純な話です。

うつ状態では白黒をはっきりさせることができず、その思考のほとんどがグレーゾーンにありますので、ひとつの答えや正解はあまり求めずに、ゆっくりと時間をかけて「時を待つ」ことも大切です。

廻る季節のように、人生にも冬は何度も訪れます。樹々も植物も動物も、冬はきちんと「おやすみ」をしています。この本来は休息すべき冬にムリをして、ケツを叩いて必死に頑張ってしまうと、動植物であれば命を落とします。

なのでたとえ今が休職中であっても、毎日寝すぎて自信を失っていても、それを不安に思うことはありませんし、1日何もしていなくても、焦るべきではありません。

たまたま今はその時期=休息すべきシーズンですから、たとえ冬が長期で続いたとしても、まだ休むべき時期なのであれば、さらに休息するように仕向けられます。そんな時期にはムリをして頑張っても仕方ないので、あまり先のことは心配せずに休みましょう。

その状態が永遠に続くことは決してありませんし、「抜け」に入る時期が必ずあります。そしてそれが必ず来るということ、自分で自分を信じてやることがもっとも大切な時期です。

6.うつ病は弱い人間がなるもの?

朝起きた瞬間から、もう寝ることを考える。早く寝たいと朝から思う。寝ることばかり考えてしまう。人と会ったり話したりするのがおっくうになってきた。周囲の成功話ばかりが気になり、自分に自信が持てなくなっている。最近めっきり食欲がない。以前のように音楽が聴きたいと思わなくなった。

些細なことにでも反省ばかりし、何かにつけ自分を責めている。先のことに対して、まったく希望が持てない。正しいこと、正しくないことなどの判断が定まらない。以前まではっきりしていた自分の基準がぼやけて、すべてが決断できなくなっている。優柔不断になってる自分に酷く嫌悪感を感じる。

このような精神状態が、半年以上も続いてる場合には、軽いうつ病を発症している可能性があります。一般的にはうつ病というと、「なってはいけないもの」「なったら恥ずかしいもの」「弱い人間がなるもの」というイメージだと思いますが、案外誰しもが人生の中で1回は、それに近い状態にはなるものですよ。

「なったらもう治らない」「なったらもう終わり!」と思う人も多いかもしれませんが、うつ病を発症することは、そこまで悪いことだけでもありません。

自分にとって大切なことは、思い悩んでるときにしか見えませんし、苦しみの中からしか、本当の答えは見つかりません。上手くいってないとき、できていないときにこそ、本当に必要なものが分かりますので、それがきっかけで本業・本道・天職・天命が発見できることも多々あります。

うつを発症する原因は、リストラや転職、昇進や重責、近親者の不幸や家庭不和など多岐に渡りますが、うつは格差でも起きやすいです。みんな人生上手くいってるのに、自分だけが上手くいかない。自分は劣っている、自分に自信がない、自分なんか生きてる資格ない。ひたすら自分責めをして、反省ばかりしている状態がうつです。

周りが全員キラキラ輝いていて、自分だけが失格者だと思ってしまったり、うつは周囲と比較することで起きやすいです。逆に相手を責めて、何でも人のせいにしている状態は、うつではありません。それはただの甘えかわがまま病、もしくは昔は精神分裂症と呼んでいた統合失調症気味の状態です。

シンプルな見分け方として、うつは自分を責める。統合失調症は相手を責める。うつは自分が起こしていると感じ、統合失調症は外部(人から)起こされてると感じる。

日本でも昔はうつが少なかったのは、みんな貧しかったからです。よほどの財閥みたいな人以外は、総人口1億だいたい似たような境遇だったから。われわれが子供だったころ(昭和40年代)も、どこの家に遊びに行っても、みんなボロい家に住んでましたし、まだまだ貧しい家庭が多かったです。

国民がみんな同じような生活レベルで、同じような服を着て、同じような場所へ出掛け、同じような行楽をし、同じ番組を見て笑い、同じことで歓喜する。国民全員に一体感があったというか、安心感がありました。国民が皆同じことをしているという連帯感です。

それに比例して精神を病む人も、今ほどは多くなかったように思えます。これらが変わってきたな~、昔とは違うな~と感じ始めたのは、1998~9年くらいからです。1994~5年はまだなかったですし、ましてやバブル全盛の1985~1991年までは、まだ多くの国民が希望を持っていました。

また昔はSNSがなかったので、他の人がどんな贅沢なものを食べて、どんな豪華な物件に住み、どんな行楽に出かけて、どんな外国に行ってるとか、隣の芝の状況が分からなかったので、格差が見えにくかったのです。

しかしそれが今は明るさまに見せつけられるので、どんどん格差が広がってるように見える。あくまでも広がってる「ように」見えてるだけで、じつはバブル最全盛の昭和63年(1988年)も今も、実際には何も変わりません。

そういう境遇の人は昔からそうですし、それができない人は昔もたくさんいました。人が見えるようになったことで、自分と人との比較をよりするようになったことが、自分が不幸だと感じてしまう人が増えた要因です。

普通でいい、普通がいいと言いながらも、他人の投稿に激しく嫉妬するのが現代の人なので、自身の本当の身の丈、つまり「足るを知る」ことが大切な時代です。

実態は当時も今も何も変わらないのに、時代が変わったと思ってしまうと、もう解決できないことのように思えて、気持ちが落ちてきますから注意が必要です。

2020年のコロナ以降からは、貧富の二極化や格差が明確化したとも言われていますので、このような現状のなかで、昭和のような温かさや平等を求めることは、あまり現実的ではありません。

なのでこれからは、個人が個人として自身の基準を持ち、自分で自分を納得させ、安心させながら生きていくしか方法がありません。そのための前向きな解決策として考えられるのは、じつはたったひとつしかありません。それは、何度も言うようですが、もう人の人生と比較はしないことです。

彼はコロナを逆手に取ってビッグビジネスを始めた!とか。今イケてる○○さんグループと交流を持たなくてはいけない!とか。○○才までには○○でなければいけない!などという、あくまでも人との比較によって自身に課す劣等感やプレッシャーは、結果的に自分自身を苦しめます。

そのような呪縛に駆られる人が、どうしてもその思考に陥ってしまうのは、やはり物事の基準がすべて「人がどう思うか」だけになってしまっていることです。

こんなところに住んでると、人にどう思われるか。
こんな仕事をしていると、人にどう思われるか。
こんなものを持ってると、人にどう見られるか。
こんな人と歩いてると、周囲はどう思うか。

こういった「他人の評価」ばかりが気になっている人は、どんなにあがいても結局は最後まで、その人の問題は解決されません。いつまで経っても不安がなくならず、常に焦燥感や欠乏感に駆られ、すべてのことを心配の対象にしてしまい、将来的にはうつを発症させる確率の高い人です。

ではどうすれば?それらを気にしなくても生きていける人になれるのでしょうか。それはいたってシンプルな考え方ですが、物事の基準を「人がどう思うか」ではなく、「自分はどう思うか」「自分がどうしたいか」に変えてみることに尽きます。

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