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#映画

「ゴジラ×コング 新たなる帝国」幸せな夢を見たんだ

「ゴジラ×コング 新たなる帝国」幸せな夢を見たんだ

監督 アダム・ウィンガード
脚本 テリー・ロッシオ、サイモン・バレット、ジェレミー・スレイター
キャスト レベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー

※ネタバレあり

「ゴジラxコング 新たなる帝国 Godzilla x Kong: The New Empire」を観てきました。

日本ゴジラとハリウッドゴジラが同時に映画館で上映している、そんな世界線があっていいのか!?
つくづく良い時代

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『ベイマックス』~実はハードだった~

2014年公開(アメリカ合衆国)
監督、ドン・ホール クリス・ウィリアムズ 脚本、ジョーダン・ロバーツ ドン・ホール

 ディズニーの作品。
 広告ではかわいらしいふわふわした見た目のベイマックスと、それに抱きつく少年の様子が目立っていたので、ほんわかした感動ストーリーだと思っていました。
 が、見てみるとびっくり。ハードなバトル&サスペンスものでした……。
 まず冒頭から、怪しげな賭博場で、見た

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『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』~RI☆N☆GO~

2015年公開(日本)
監督・樋口真嗣 脚本・渡辺雄介、町山智浩 原作・諫山創  

 ※ネタバレあり

『進撃の巨人』はアニメは観ていましたが原作は未読です。今回は樋口真嗣監督の実写映画についてになります。

 まず前半の感想。

 ミカサは髪型でわかりやすいけど、エレンとアルミンはパッと見どちらがどちらかわからなかったです。他の人もですが、格好や髪型が似通っているので誰が誰なのか把握するのに苦

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『キングコング 髑髏島の巨神』~至高のB級!~

2017年公開(アメリカ合衆国)
監督、ジョーダン・ヴォート=ロバーツ 
脚本、ダン・ギルロイ&マックス・ボレンスタイン&デレク・コノリー 
原案、ジョン・ゲイティンズ&ダン・ギルロイ  

 ※ネタバレあり

 お恥ずかしながら予備情報は「キングコングのリメイク(リブート)」くらいしかなく、「まずまず」くらいの期待感で観に行きました。
 結果、予想だにしない作品を観ることになりました。
 冒頭か

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竜とそばかすの姫

監督、脚本、原作 細田守
キャスト 中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ

竜とそばかすの姫を鑑賞しました。

細田監督の作品は、「時をかける少女」「サマーウォーズ」「おおかみこどもの雨と雪」「バケモノの子」は観ています。
上記だとおおかみこどもの雨と雪が好きでした。こどもたちのそれぞれのラストの決断とか。狼という動物への愛情を感じるところとか。

さて、「竜とそばかすの姫」について。

クジラ

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ゴジラ~初代の感想~

ゴジラ~初代の感想~

1954年公開(日本)
監督、本多猪四郎 脚本、村田武雄・本多猪四郎
原作、香山滋
キャスト、宝田明 河内桃子 平田昭彦

ネタバレあり

先日、「ゴジラ-1.0」を観たことで、初代ゴジラを改めて観たくなりました。
いろいろ書いちゃったんですが、戦後すぐのゴジラ、という設定は、そういう気持ちにさせる意味でも意義深い設定だと思います。

では初代の感想。
この作品はやはり映画史に残る名作なのだと実感

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ゴジラ-1.0~誰も死なない戦争なんてないんだよ~

ゴジラ-1.0~誰も死なない戦争なんてないんだよ~

2023年公開(日本)
監督、山崎貴 脚本、山崎貴
キャスト、神木隆之介 浜辺美波

以下より、ネタバレあり

すごく長くなってしまったので、要約した感想をトップに貼っておきます。
興味のある方は詳しい感想も読んでみてください。

~要約感想~

正直、最初の印象は、ゴジラが徹底的な加害者として描かれ、頭を破壊され体がバラバラになって死ぬ、心臓だけになってしまうのが辛すぎて、話は面白かったけど悲し

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シン・仮面ライダー~ドキュメンタリーについても~

シン・仮面ライダー~ドキュメンタリーについても~

『シン・仮面ライダー』2023年公開(日本)
監督、庵野秀明 脚本、庵野秀明 原作、石ノ森章太郎
キャスト、池松壮亮・浜辺美波・柄本佑

※ネタバレあり

シン・仮面ライダー鑑賞を鑑賞してきました。

シン・ゴジラの感想はこちら
シン・ウルトラマンの感想はこちら

面白かったです。
シンシリーズの中では一番好きだと思いました。

鑑賞前、「庵野節」「庵野さんの映画」……みたいな、大衆が楽しむには

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『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』~ラストに感動~

1967年公開(日本)
監督、福田純 特技監督、有川貞昌 脚本、関沢新一・斯波一絵

※ネタバレあり

 記念すべきミニラの初登場作品。
 ミニラとはゴジラの息子にあたる怪獣です。 お恥ずかしながら、昭和ゴジラは記憶にあまりなく、今作品も初見のような気持ちで鑑賞しました(幼少期に観ているとは思うのですが)。

 誕生したばかりのミニラは、可愛いより、むしろちょっと怖かったです。中途半端な成長状態

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映画『シン・ウルトラマン』~原作知らない目線での感想~

2022年上映(日本)
監督、樋口真嗣 企画/脚本、庵野秀明 キャスト、斎藤工 長澤まさみ 有岡大貴 早見あかり 田中哲司

※ネタバレあり

 シン・ウルトラマンを観ました! 私はウルトラマンはあまりなじみがありません。一本、何かの映画を観たことがあったかな? というくらいです。ただ日本国民として、一介の特撮好きとして人並みの知識は持っているつもりです。

 そんな自分の目線ですが……面白かった

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『模倣犯』(映画)~芸術は爆発だ!~

2002年公開(日本)
原作、宮部みゆき 監督・脚本、森田芳光
 

※ネタバレあり

 小説版『模倣犯』の感想が終わったので、映画版についても。小説版のネタバレも多く含みますのでご注意ください。

 映画版模倣犯は、原作者が試写会を途中退席したという噂(実際は空調がきつくてトイレに立っただけという話も)もあって非常にほめにくい空気がありますが、自分的には嫌いじゃないです。
 映画版から入っていま

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『模倣犯』(映画)~芸術は爆発だ!~(2)

2002年公開(日本)
原作、宮部みゆき 監督・脚本、森田芳光
 

 高校生の塚田真一は、犬の散歩の途中、公園で人間の片腕を発見する。そこから明らかになる連続誘拐殺人事件。失踪したと思われていた女性たちは殺されていた――。片腕とは別に発見されたハンドバック の持ち主・鞠子の祖父、義男。事件を追いかけるライター、前畑滋子。犯人を追いかける警察……そして犯人たち。
 マスコミにかかってきたキイキイ声

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『ソロモンの偽証』を観て(映画)

2015年公開(日本)
監督、成島出 原作、宮部みゆき 脚本、真辺克彦

 ※ネタばれ含む

 主人公の涼子は、中学二年生のクリスマスの朝、同級生の柏木が校庭で死んでいるのを見つける。
 柏木の死は屋上からの飛び降り自殺として断定されるが、匿名での告発状が校長・担任・クラス委員長の涼子のところに送られてくる。
「城東第三中学校、二年A組の柏木卓也君は自殺したのではありません。
 本当は殺されたので

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『ユメ十夜』~創造力溢れる~

2007年公開(日本)
監督、実相寺昭雄・市川崑・清水崇・清水厚・豊島圭介
・松尾スズキ・天野喜孝・河原真明・山下敦弘・西川美和・山口雄大
原作、夏目漱石 

 夢という形式で、摩訶不思議なショートストーリーが十夜分繰り広げられる。

※ネタバレあり

 夏目漱石原作、『夢十夜』の、実写映画。

 面白かったです。原作に輪をかけて意味不明(突飛)な話にされていましたが、意味不明なりの面白さが

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