しあわせ野菜畑

有機JAS認証の有機野菜を年間50品目育て全国宅配している、静岡県内最大のオーガニック…

しあわせ野菜畑

有機JAS認証の有機野菜を年間50品目育て全国宅配している、静岡県内最大のオーガニック野菜農園です。 安全性と美味しさから東京オリンピック選手村に食材を納入したり、伊勢神宮に奉納しています 農園があるのは、二代将軍徳川秀忠公の生母のお屋敷跡、縁起の良さがお勧めです。

マガジン

  • 農業について思うこと

    大学農学部卒業後、高等学校の農業教員を25年間勤め、2009年に47歳で有機野菜を生産直売する株式会社しあわせ野菜畑を起業しました。 この間、農業について学んだこと、考えたことをまとめてみました。

  • 会社紹介・自己紹介・思い出

    静岡県内最大のオーガニック野菜農園しあわせ野菜畑の社長は農業高校の元教員です。農業高校や大学の農学部の学生さんが「ここで働きたい」と思うような会社を目指して2009年に起業しました。

  • オーガニックって何だろう

    しあわせ野菜畑は静岡県内最大のオーガニック野菜農園です。 有機JAS認証の有機野菜を年間50品目育てて、野菜セットにして全国宅配しています。 オーガニックは生きること、オーガニックに求められているものって何だと思いますか。

ストア

  • 商品の画像

    商品を複数ご購入の方へ(送料のご案内)

    【複数商品をご購入の方へ】 送料の細かな設定ができないため、同一お届け先で複数購入されても、商品1点ずつに送料がかかかってしまいます。 商品を複数購入ご希望の方は、お問い合わせいただければ購入ご希望の商品セットをお作りします。 こちらで購入していただくと、送料が最も安くなりますので、お気軽にご連絡ください。
    50円
    オーガニック農園しあわせ野菜畑
  • 商品の画像

    にんじんジュース180ml(有機にんじん100%)

    オーガニックにんじんから作ったジュース。 小瓶タイプです。 旬の時期である1月から3月にかけて収穫したにんじんを使用した、季節限定生産のジュースです。 にんじんを煮込み、裏ごしをして作っています。濃厚な甘みと有機にんじんの深み、裏ごしによる滑らかな質感をお楽しみいただけます。 有機にんじんの味をそのままお届けします。 栄養価や飲みやすさから、離乳食としてもおすすめです。
    600円
    オーガニック農園しあわせ野菜畑

記事一覧

農業から学んだこと(その2)・・・「教えることは学ぶこと」

農業高校の教員時代に教えていた生徒が、環境大賞として県知事から表彰された作文です。 「教えることは学ぶこと」、そんなふうに思います。 7月15日投稿の「農業から学ん…

1

野菜の教え・・・まずは体を大きくしてね

 生物の成長には、体(栄養器官)をつくる栄養成長と、子孫を残す生殖成長があります。  ナスやピーマンは栄養成長と平行して、生殖成長が早くから始まり、写真のように、…

農業から学んだこと(その1)・・・「教えることは学ぶこと」

農業高校の教員時代に教えていた生徒が、環境大賞として静岡県知事から表彰された作文です。 「教えることは学ぶこと」、そんなふうに思います。 農業から学んだこと(…

野菜の教え・・自由放任はダメです 

 ナスやピーマンを植えたままにしておくと、わき芽が出てきてワサワサとしてきます。  そのままにしておくと、風通しが悪くて病気になったり、栄養が分散して実が小さく…

100

有機JAS認証はオーガニックの証です

 化学肥料と農薬を使わないことを広く有機農業といいますが、「有機野菜」とか「オーガニック」と名乗るためには有機JAS認定を受けなければいけません。  しかし、有…

広瀬アリスさんが来られた日

2023年7月12日(水)夕方4時頃、会社の育苗ハウスで種まきをしていたら、北側にある構江公民館の敷地内の斎宮(いつき様)周辺が賑やかでした。 何だろうと思った…

100

40年ぶり、キツネ復活 !!

 農薬と化学肥料を使わない有機農業は、自然と環境を大切にするサスティナブル(持続可能)な農業です。   農場の中にはいろいろな植物が育ち、ハチ、クモ、テントウムシ…

ヒマワリは太陽の方角に咲く、本当?

英語ではsunflower、漢字では「向日葵」と書くヒマワリ、皆さんは どちら向きに咲くと思いますか。 よく言われる、「太陽の動きに合わせて東から西に動く」ということは…

昆虫にエサをあげる・・って思っていませんか?

インターンシップで男子の大学生を受け入れたときのことです。 彼の朝の仕事はオクラの収穫でした。 オクラにはたくさんのジョロウグモが巣を張っています。 ジョロウグモ…

100

たびたびPR! 自根(じこん)キュウリ

自根(じこん)キュウリとは「自分の根」で育っているキュウリのことです。 スーパーで売られているキュウリは、同じウリ科のカボチャを台木にした接ぎ木キュウリです。 …

100

オケラだって友達なんだ・・・本当かなぁ?

写真はオケラ、コオロギの仲間です。 モグラと同じように餌を求めて土を掘りながら生活しています。 体長は3cmくらいでとっても柔らかいです。  お金がなくなることを…

100

キュウリの巻きヒゲは右巻き?左巻き?

朝顔やヘチマは自分で支柱に絡みながら勝手に伸びてくれますが、キュウリは人の手によって支柱とツルを定期的に縛ってあげないと、支柱からズルッと下がってしまうことがあ…

100

有機農業の本質

当社は年間50品目の有機野菜を育てています。参考にしているのは農業高校の教員時代に行かせていただいたヨーロッパ環境保全型農業の視察研修です。 研修の中で感じたこと…

100

空心菜の”芯が空(から)”に理由あり

4月にプラグトレー(小さなポット)に種をまき5月に定植しました。 東南アジアが原産の空心菜は蒸し暑いのが大好きで、最初は成長がゆっくりなのですが、7月になると、…

ピーマンのコツ・・小さく生んで大きく育てる

ピーマンは3月下旬にポットに種をまきました。 5月に畑に植える時には、まだ小さく一株ずつ風よけシートをかけ、シートをとったら丁寧に支柱に誘引してあげます。 この…

5

ぜひ食べてください! その名は「ヘビナス」

この薄紫色の長いナスは「ヒモナス」、別名を「ヘビナス」といいます。デリケートな性格で、風が強かったり、葉が虫にかじられたりすると、びっくりして本当のヘビのように…

2
農業から学んだこと(その2)・・・「教えることは学ぶこと」

農業から学んだこと(その2)・・・「教えることは学ぶこと」

農業高校の教員時代に教えていた生徒が、環境大賞として県知事から表彰された作文です。
「教えることは学ぶこと」、そんなふうに思います。
7月15日投稿の「農業から学んだこと(その1)」の続編です。
最初にそちらからお読みください。

この作文は、生徒が読売新聞社の「農業に関する想い」(そんな感じの)コンクールに応募したいというので、いろいろなテーマを与えては書かせて、それをまとめて推敲してという手順

もっとみる
野菜の教え・・・まずは体を大きくしてね

野菜の教え・・・まずは体を大きくしてね

 生物の成長には、体(栄養器官)をつくる栄養成長と、子孫を残す生殖成長があります。
 ナスやピーマンは栄養成長と平行して、生殖成長が早くから始まり、写真のように、体が小さいうちから実をつけ始めます。
 環境も良くて、体が丈夫なうちに子孫を残そうとするわけです。このままだと、自分の体を大きくすることより、子供に養分を与えるのを優先してしまうので、最初の実(一番果)はピンポン球くらいの大きさになったら

もっとみる
農業から学んだこと(その1)・・・「教えることは学ぶこと」

農業から学んだこと(その1)・・・「教えることは学ぶこと」

農業高校の教員時代に教えていた生徒が、環境大賞として静岡県知事から表彰された作文です。
「教えることは学ぶこと」、そんなふうに思います。



農業から学んだこと(その1)

静岡県立小笠高等学校 3年 中林由佳
 
「よし、それじゃあ、今収穫したトウモロコシを生のまま食べてみよう」、先生の言っているその話の意味が私は最初理解できませんでした。「きっと、だましているんだ」と思いながら、そっとかじ

もっとみる
野菜の教え・・自由放任はダメです 

野菜の教え・・自由放任はダメです 

 ナスやピーマンを植えたままにしておくと、わき芽が出てきてワサワサとしてきます。
 そのままにしておくと、風通しが悪くて病気になったり、栄養が分散して実が小さくなったりしてしまうので、下のわき芽は、すべてかきとって整えてあげます。
 この生育初期の手入れが重要で、最初に丁寧に 管理しておくと、後は放任気味でも大きく育ち、実をつけます。

「人も野菜も同じ。方向性を定めた後の自由放任は実を結ぶけど、

もっとみる
有機JAS認証はオーガニックの証です

有機JAS認証はオーガニックの証です

 化学肥料と農薬を使わないことを広く有機農業といいますが、「有機野菜」とか「オーガニック」と名乗るためには有機JAS認定を受けなければいけません。
 しかし、有機農業をやっていても有機JAS認定を受けている生産者は非常に少ないです。
 認定料が高く手続きが大変なこと、味の保証ではないこと、お客様との信頼関係があれば特に必要性を感じないことなどが理由だと思います。
 しかし実際に取得してみて、有機J

もっとみる
広瀬アリスさんが来られた日

広瀬アリスさんが来られた日

2023年7月12日(水)夕方4時頃、会社の育苗ハウスで種まきをしていたら、北側にある構江公民館の敷地内の斎宮(いつき様)周辺が賑やかでした。
何だろうと思ったら、NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」のロケで、ゲストの広瀬アリスさん(大河ドラマ「どうする家康」於愛の方)が、たくさんのマイクとカメラに囲まれていました。

広瀬アリスさんは、2023年のNHKの大河ドラマ「どうする家康」で徳川2代将軍の生母「

もっとみる
40年ぶり、キツネ復活 !!

40年ぶり、キツネ復活 !!

 農薬と化学肥料を使わない有機農業は、自然と環境を大切にするサスティナブル(持続可能)な農業です。
  農場の中にはいろいろな植物が育ち、ハチ、クモ、テントウムシなどたくさんの虫がいます。
 周辺の森にはいろいろな鳥がいて一日中鳴き声が聞こえます。タヌキやイノシシやカモシカは野菜を食べてしまうので困り者ですが、キジやウサギが出て来ると、なんだか嬉しくなります。
 

 このセピア色の写真は40年前

もっとみる
ヒマワリは太陽の方角に咲く、本当?

ヒマワリは太陽の方角に咲く、本当?

英語ではsunflower、漢字では「向日葵」と書くヒマワリ、皆さんは どちら向きに咲くと思いますか。

よく言われる、「太陽の動きに合わせて東から西に動く」ということはありません。ヒマワリは一日中同じ方向を向いて花が咲いています。

南向きでもありません。
東側、具体的には朝日が差し込む方向(東南東)です。

そのことを知ったのは農業高校の教員時代です。
その高校は正門が西側にあり、そこから東側

もっとみる
昆虫にエサをあげる・・って思っていませんか?

昆虫にエサをあげる・・って思っていませんか?

インターンシップで男子の大学生を受け入れたときのことです。
彼の朝の仕事はオクラの収穫でした。
オクラにはたくさんのジョロウグモが巣を張っています。
ジョロウグモの大きいのは足を広げると15cm以上です。
エキゾチックな色をしていて、江戸時代の女郎さん(遊女)の着ていた服に似ていることから「女郎蜘蛛」と命名されました。

 女郎蜘蛛は写真のようにオクラとオクラの間に大きな巣を張って、飛んでくる虫た

もっとみる
たびたびPR! 自根(じこん)キュウリ

たびたびPR! 自根(じこん)キュウリ

自根(じこん)キュウリとは「自分の根」で育っているキュウリのことです。
スーパーで売られているキュウリは、同じウリ科のカボチャを台木にした接ぎ木キュウリです。

自根キュウリには写真のような白い粉(ブルーム)が発生します。
キュウリの表面に出てきた汗が結晶化したもので、糖分を含んでいるために白くなります。ブドウの皮についている白い粉もブルームです。
ブドウの場合は新鮮な証拠になるのですが、キュウリ

もっとみる
オケラだって友達なんだ・・・本当かなぁ?

オケラだって友達なんだ・・・本当かなぁ?

写真はオケラ、コオロギの仲間です。
モグラと同じように餌を求めて土を掘りながら生活しています。
体長は3cmくらいでとっても柔らかいです。

 お金がなくなることを“オケラになる"と言いますが、オケラが両手を上げてバンザイした姿が降参しているように見えるからです。
 ジャガイモに穴があいていることがあり、犯人は(たぶん)オケラなのですが、愛嬌があるので憎めません。
 雨の後の畑にはオケラが穴を掘っ

もっとみる
キュウリの巻きヒゲは右巻き?左巻き?

キュウリの巻きヒゲは右巻き?左巻き?

朝顔やヘチマは自分で支柱に絡みながら勝手に伸びてくれますが、キュウリは人の手によって支柱とツルを定期的に縛ってあげないと、支柱からズルッと下がってしまうことがあります。

キュウリの本来の姿は「地ばい」です。
ところが原産地の気候に比べて日本は蒸し暑く、地面に這わせて育てると、うどんこ病、すす病というカビの病気にかかりやすくなってしまいます。そこで支柱に縛りながら空中に伸ばし、風通しを良くすること

もっとみる
有機農業の本質

有機農業の本質

当社は年間50品目の有機野菜を育てています。参考にしているのは農業高校の教員時代に行かせていただいたヨーロッパ環境保全型農業の視察研修です。
研修の中で感じたことは、日本とヨーロッパでは有機農業の捉え方が異なるということでした。日本の有機農業は無農薬で味が良いことを目的としていますが、  ヨーロッパの有機農業は「環境保全のために持続的な生産が行われること」(Sustinability)が目的です。

もっとみる
空心菜の”芯が空(から)”に理由あり

空心菜の”芯が空(から)”に理由あり

4月にプラグトレー(小さなポット)に種をまき5月に定植しました。
東南アジアが原産の空心菜は蒸し暑いのが大好きで、最初は成長がゆっくりなのですが、7月になると、どんどん大きくなります。

夏に無農薬で葉物野菜を育てるのは、とても難しいのですが、空心菜は少しくらい虫に食べられても、それを上回るパワーで成長していきます。

 空心菜の名前の由来は、写真のように茎が中空(空洞)だからです。
原産地では、

もっとみる
ピーマンのコツ・・小さく生んで大きく育てる

ピーマンのコツ・・小さく生んで大きく育てる

ピーマンは3月下旬にポットに種をまきました。
5月に畑に植える時には、まだ小さく一株ずつ風よけシートをかけ、シートをとったら丁寧に支柱に誘引してあげます。

このようにピーマンは育苗に手間がかかるのですが、子育てと同じで「小さく生んで大きく育てる」と、ある程度大きくなるとあまり手間がかからず、10月位に最盛期で「ピーマン祭り」の毎日が続き、
夏野菜の中では一番長く、霜が降りる12月まで収穫できます

もっとみる
ぜひ食べてください! その名は「ヘビナス」

ぜひ食べてください! その名は「ヘビナス」

この薄紫色の長いナスは「ヒモナス」、別名を「ヘビナス」といいます。デリケートな性格で、風が強かったり、葉が虫にかじられたりすると、びっくりして本当のヘビのように曲がってしまいます。

とても美味しくて、一度食していただくと普通のナスより気に入ってくれるお客様が多いのですが、スーパーで見かけることはありません。
大きさがそろった規格品でないと市場流通ができないからです。
「おいしいけれど、スーパーで

もっとみる