昆虫にエサをあげる・・って思っていませんか？

インターンシップで男子の大学生を受け入れたときのことです。
彼の朝の仕事はオクラの収穫でした。
オクラにはたくさんのジョロウグモが巣を張っています。
ジョロウグモの大きいのは足を広げると１５ｃｍ以上です。
エキゾチックな色をしていて、江戸時代の女郎さん（遊女）の着ていた服に似ていることから「女郎蜘蛛」と命名されました。

　女郎蜘蛛は写真のようにオクラとオクラの間に大きな巣を張って、飛んでくる虫たちを捕まえています。
　ある日、彼がすごく感動しながらこのようなことを言ってきました。
「オクラの収穫方法を説明してもらった時にジョロウグモがいて、『こんな格好をしているけれど、虫を食べてくれるいい奴なんだよ。』と教えてもらったのですが、何のことかわかりませんでした。そこで、試しにアオムシをあげてみたら、すごい勢いで寄ってきてあっという間に糸で包んでしまったのでびっくりしました。僕は昆虫が好きで今までにいろいろな虫を飼ったことがあるんですけど、餌はあげるものだと思っていました。有機農業ってよくわからなかったのですが、いろんな虫を目にするようになって、虫達ってこうやって生きているんだ、自然ってこういうことなんだと思いました。」

　彼は小学校の先生になることを目指している教育学部の学生さんです。いつか教壇から子供たちにこの話をするときがあるのかなと思ったら、なんだかとても嬉しい気持ちになりました。

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「昆虫にエサをあげる・・って思っていませんか？」
第1版　2024年7月9日発信
 
オーガニック農園　株式会社　しあわせ野菜畑
代表　大角昌巳
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