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キュウリの巻きヒゲは右巻き?左巻き?


キュウリを支柱にそって伸ばすのは「無理やり」なんです!

朝顔やヘチマは自分で支柱に絡みながら勝手に伸びてくれますが、キュウリは人の手によって支柱とツルを定期的に縛ってあげないと、支柱からズルッと下がってしまうことがあります。

キュウリの本来の姿は「地ばい」です。
ところが原産地の気候に比べて日本は蒸し暑く、地面に這わせて育てると、うどんこ病、すす病というカビの病気にかかりやすくなってしまいます。そこで支柱に縛りながら空中に伸ばし、風通しを良くすることでカビの病気を防ぐ方法を生み出しました。

ですから、キュウリの巻きヒゲには地面を這って伸びていく際に、風に飛ばされない程度に石や草につかまる位の力しかありません。自分の力では支柱をよじ登っていくことができないので、空中で育てるためには人間がヒモを使って結んであげる必要があります。
トマトも同じで、外国では支柱なしで「地ばい」で育てるのが普通です。支柱に伸ばすのは本当の姿ではありません。トマトには巻ヒゲすらありません。

巻きひげの様子


 反旋点
キュウリの巻きヒゲですが、構造的には非常に巧妙です。

よく見ると途中で巻き方が変わっているのがわかりますか。巻く方向が一方向だと引っ張られた時に切れてしまいますが、回転方向が変わる「反せん点」があることで、バネのように伸び縮みをすることができます。物理で言うところの「曲げモーメント(しなり)」ですね。


つかまる場所を探している様子

「巻ヒゲ」とは言うものの、巻きながら伸びるのではなくて、写真のように、つかまる場所を探してゆらゆらと自らの力で動き、最初は真っすぐに伸び、何かに触れるとねじれて、体をたぐり寄せながら体全体を支柱に近づいていきます。

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オーガニック農園 株式会社 しあわせ野菜畑
代表 大角昌巳
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