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有機農業の本質

当社は年間50品目の有機野菜を育てています。参考にしているのは農業高校の教員時代に行かせていただいたヨーロッパ環境保全型農業の視察研修です。
研修の中で感じたことは、日本とヨーロッパでは有機農業の捉え方が異なるということでした。日本の有機農業は無農薬で味が良いことを目的としていますが、  ヨーロッパの有機農業は「環境保全のために持続的な生産が行われること」(Sustinability)が目的です。その土地が本来持っている力で作物が作られていることが重要で、味が良いことは目的ではなく結果です。


お値段7倍の有機ジャガイモ
その理由はサスティナブル

 ドイツのスーパーでは主食のジャガイモが、有機のものは値段が7倍もしていましたが、美味しいのかと聞くと、必ずしもそうではないとのこと。
それでも購入する人々がいるのは、「外部の力を借りないで、その土地が持っている最大限の力を引き出して育った魅力」が有機農産物にあるからです。

 この考え方を、最初は理解できなかったのですが、高校野球に例えてみると、何となく理解できる気がしました。
 優秀な選手を集めて恵まれた環境で練習をしているチームは見ていて楽しいし魅力があります。
 しかし、小さい時から知っている地域の子供たちが、与えられた練習環境の中で、自分たちの力の限り一生懸命に取り組んでいるチームにも魅力があります。一回戦で負けるかもしれませんが、そんなチームだからこそもらえる勇気や元気があります。

ドイツ人は農業者も哲学を語るんだなぁ、

 無農薬で化学肥料を使わないで育てることは有機農業の手段であって、本質ではありません。有機農業の本質は「その土地の光と水と空気で、その土地が持っている最大限の力を引き出して育ったという魅力」であり、生産者が有機農業に惹かれるのも、この農法に「人の生き方の原点」を感じているからだと思います。

 自分が目指しているのはそんな農業です。


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「有機農業の本質」
第1版 2024年6月31日発信
 
オーガニック農園 株式会社 しあわせ野菜畑
代表 大角昌巳
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オーガニック農園 株式会社 しあわせ野菜畑  (ご案内)     
 
しあわせ野菜畑は年間50品目の有機野菜を栽培している、静岡県内最大のオーガニック野菜農園です。
静岡県高等学校の農業教員であった代表(大角昌巳)が2009年47歳の時に起業し、現在17名のスタッフで有機野菜を全国宅配しています。
有機JAS(オーガニックの証)とGAP認証(安全な食の証)のを取得し、東京オリンピック・パラリンピック選手村に食材を提供したり、SDGsの取り組みにより農水省「未来につながる持続可能な農業コンクール」にて表彰されました。
静岡県掛川市はオーガニックビレッジ宣言を行い有機農業に取り組んでいます。その取り組みで、五穀豊穣の神事「神嘗祭」の時に伊勢神宮内宮に野菜を奉納しています。
しあわせ野菜畑は徳川二代将軍の生母「西郷の局」が生まれた屋敷跡(掛川市西郷)にあります。縁起のよさもお勧めです。
 
株式会社 しあわせ野菜畑
  代表取締役  大角昌巳
 
〒436-0342   静岡県掛川市上西郷2454
TEL      0537-28-0712 
Email     info@yasai888.com         
ホームページ  http://yasai888.com/ 
公式ライン   https://lin.ee/DZ9djl4

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