言葉が強い人たちに隠される「直面する人々」たち
コロナ・ショックにより、著名人や各界の功労者たちが自論を話し社会に訴えてかけている。
それは素晴らしいことであり、影響があるため広まりやすい。そして、マイノリティや"あぶれてしまった人"たちを救う手立てになり得る。そのため、正しい情報を流すことはもちろんのこと、どんどん発信してもらうことが大切である。
しかし、その影に隠されてしまう「直面する人」たちがいる。
今回、コロナによる賃金保障など、職業差別は大方クリアしつつある。しかし、そもそも語られることのない所得を得ている人(扶養の中でアルバイトなど)が世帯に組み込まれることで、給付対象になり得た人たちのことはどうなるだろうか。
自分自身が、現在ギリギリの世帯のなかに組み込まれる方を選んだため、月収や年収は雀の涙程度である。ただ、自分自身の勤めるところは、どんな状態になっても出勤という事だったので給料は特に変わらずに貰えるだろう(それも大問題であるが)。とはいえ、もし何かあったとしても現行のままでは何も貰えることはないかもしれない。
同じようなの状況は、大学生などの人に多いと推測できる。今後、一人一人に一律に給付になる可能性もあるが、まだ見えてこない。
庇護されているから助ける必要はない(状況の区別なく)。どう発言していいか分からないから声をあげれない。声を上げても小さすぎて伝わらない。そんな感じで黙殺されていく。
そもそも、いわゆる”夜の世界”で働く人々に対して認めらたのは、差別的な発言した者がいて、世話になっている人が力があったからこそだと思う。
そうではない人達は、未だに助けられることもなければ、存在のさえしていないものとされている。
だから、結局助けて貰えないんだろうな。と思ってしまう僕は、偉い人達の意見も一部の人たちのために努力する人達の言葉も「すっーと」入ってこないのである。
そう言えばこの議論は、「しんどい君へ」の議論でも述べているものに近いかもしれない。
痛くも痒くもない著名人などが、いくら発言しても真実味がないのは、自分たちは富と名誉があり、最後まで痛くも痒くもなく生きられ、助けてもらえる確率が高いだろうと思わざるを得ないとところから来ていると言える。
そして、その人たちに見初めされた人達は、どんどん救われていく姿が疑問でしかなかった。
どんな経済状態になろうが、潤沢な資金や選択肢の多さがあれば痛くも痒くもない。そして、かれら・かのじょらから恩恵を受けられる" 一部の人"のみ支援が与えられ、時に変革の一線に立つことが可能になる。
そんなことがあってもいいのだろうかと、ふと思うことがあるものの、それが社会であり、有事の際であっても変わらない。
ある意味、コロナという世界を揺るが存在にやって、都市伝説で語られる人類の選別(国家による国民選別)が明確になってしまった…なんて言ってみるが、もしかすると…
なんてことは置いておいて
医療に限っては、日本にいる人間ならば等しく同じ医療を受けられるので少し異なる。
問題は、社会生活の部分にある。
外に出るな!命が大事だ!お金は必ずもらえる!今は休め!大切な人ためだ!この人たちにも権利を!とアイドルやスポーツ選手など身近なスターも声を上げている。
そして、その声が届き、変わっていく国や社会がある。
しかしその陰で、存在が視認されていない人や特権的な人々に見初められていない人々が苦しんでいる実態がある。
きっと、僕にさえ見えていない人達が、より悲しい思いをしているかもしれない。
言葉が強い人達によって、素晴らしい方向になることもあるが、その陰に隠されてしまっている人もいる。そして、より危うい状況になっている人のことも忘れてはいけない。
特権的とは言い難いが、自分は専門職だから、大手企業だから、食いっぱぐれることがないから。そう思っている恵まれた人々よ。あなたがたも例外ではない。
努力の元で得られた結果かもしれないが、その結果を得るためにどれだけの人々を追い込み、踏みつけて来たのかを忘れてはならない。
たまたま取れた点数で、たまたま実力を認めて貰いやすいものだっただけで、今の地位があることを認識する必要がある。
自分たちだって大変だ!そうだと思うが、その比ではないほどの苦しみを感じている人が多くいる。緊急事態宣言により、痛みを伴わずお休みを得ることができること自体が恵まれている。
恵まれを自覚するだけでいい
努力が適切に判断され、周りから助けてもらえることがどれだけ素晴らしいものなのか今一度考えて見てほしい。
思考を放棄したいのなら、上目でもふんぞり返ってでもいいから、助けてと伝えた人を助けてあげて欲しい。
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