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会社員とフリーランスではキャリアアップの考え方が違うと気づいた話

現在、転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、フリーランスになりました。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。

今日は、会社員とフリーランスのキャリア作り方の違いについてです。

最近、業務委託の仕事の面接を受けた際に、担当の方から言われた事をきっかけに過去の転職活動の面接で聞かれた質問とつながったのでそれについて深堀りです。

転職活動の面接と、最近あたらしい仕事を探すためにフリーランスとして面接を受けた時の、聞かれる質問や内容での気づきがあったので、そのことについて書いてみようと思います。


会社員の面接とフリーランスの面接の質問

わたしは新卒からずっと同じ会社に勤めており、会社員としての経験は1社しかありません。
夫の転勤の都合で会社を退職してから、再度会社員として新たな土地で転職をするのか、フリーランスとしてオンラインで働けるような仕事をしていくのか、自分のキャリアについてものすごく迷った時期があります(今も迷ってはいますが・・・)

その際に自分の選択肢として転職活動を数ヶ月行っており、実際に内定を何社か頂いた経験があります。

結局はフリーランスを選び、今は自分自身で仕事を獲得して生き延びているわけですが、先日一つの業務委託を契約終了させてもらったので、また新しく一緒に働く企業様を探している中で、ふと思ったことがありました。

それは面接の際に聞かれる質問、もっと詳しく説明すると、どういう目的でここで働くのかという趣旨の質問について、会社員を目指している時との聞き方の違いや、求めているものの違いがあるんじゃないかなと思いました。

会社は長期コミットでキャリアアップ

会社員の転職の時に、面接まで進んだ企業さんの中の1つに、社外異動制度というものがありました。
この企業さんはグループ会社がたくさんあり、キャリアアップの一貫で入社して一定の年数と一定の成果を上げると、本社含む他の関連会社に異動できるという社内制度があると、事前に転職のエージェントの担当の方から聞いていました。

とてもおもしろい制度だな~と思っていたのですが、その担当のエージェントの方から、この仕組みのことを面接で言われることがあるかもしれないが、キャリアのために異動したいとあまり強く言わないほうがいいです、と面接の前に言われたことがあります。

え??でも、会社の制度じゃん??と思いましたが、会社の人事としてはせっかくお金をかけて人材を雇用して、そこからある程度の教育をして自社の社員として活用していくことを前提にして採用をしているので、その制度を目的にステップアップの場として考えていることが伝わってしまうと、あまり良い印象をもたれないです、と言われました。

わたしはこれを聞いて、「なるほどな~」と思ってしまいました。

会社の制度として存在していて、キャリアアップをしていくために設けられている制度だと思うのですが、採用コストと人材の流出を考えると企業側がそう思うのもなんだかわかります。

この担当エージェントの方も、受かる確率を上げようと思って好意で伝えてくださっているし、採用する企業側ももちろん自社の発展のために優秀な人材が欲しい。これ、誰もわるくないよね??でもなんだかなあ・・?という気持ちです。

これの問題はやっぱり、会社というものが長期でコミットして働いてもらう事を前提に作られているからであって、キャリアアップのための制度がどんどん出来てきて選択肢が増えているのは本当に素晴らしいことだと思いますが、制度だけ先行して会社の組織体制と、内部の考え方が追いついていないという傾向もある気がしました。

これをステップアップとして活用する人がいてももちろん良いと思うし、それを面接で素直に言うのか言わないのか、それも含めてその人次第、そしてそれをどう捉えるかも企業次第だよな、とも思います。

与えると吸収するの関係のフリーランス

一方で最近リーランスとして面接を受けた企業さんに、言われたことで「はっ!」としたことがありました。

そこの会社はいわゆるスタートアップ企業で、創業はまだ間もないですが急速に成長していて、若手が多くエネルギーに溢れているような会社でした。

面接もすごくフランクな感じで、(フリーランス面接はほとんどフランク)ざっくばらんに今までの経歴やなぜ応募してくれたのか、稼働時間や報酬などの話をしました。

話の最後に面接をしてくれた方がお話してくれたのは、ここで働いている人はもちろん今はここで全力で働いているけど、何か自分の得たい目的がそれぞれ個々にあって、それを達成したり自分の新しい場所ややりたいことに向けて働いているという感じですよ、というお話でした。

踏み台にしているというと言葉は悪いですが、とにかく自分の目標につながる経験をいかに今の場所で積んで、その先に活かしていくのか、それを考えて働いているということを言われました。

確かに今まで働いているスタートアップの方たちは、この考えの人が多いなと思います。

面接で聞かれることでも、自分の目的は何で何を得たいのか、どういう状態に喜びを感じるのか、自分が働きやすい環境はどんなものか、自分の夢は何か、こんな感じのニュアンスのことを聞かれることが多いです。

それはキャリアアップとはまたちょっと違っているのかもしれませんが、出入りが激しく変化も激しい中で、同じ目的(種類は違っても)を持って働く人たちが会社に与える・もらう(吸収するに近い)を相互にできることが重要視されているように思いました。

与えるだけでなく、もらうこともできるなんてめちゃくちゃ良いじゃん!と思うかもですが、吸収するには常に前のめりで能動的になる必要があります。
待っているだけの受け身姿勢だと、もらうことはもちろん、自分が何かを与える機会すらないのがフリーランスの現実の世界だなと思います。

会社員の1つの会社に与え続けることがキャリアアップの正義の世界。
自分の目的を持って与えると吸収するを繰り返しながらキャリアを作っていくフリーランスの世界。

どちらが良いとか悪いとかはなく、これはその人の適正と目指している姿やどうありたいのかが大きいと思います。
どっちも大変でどっちも楽しいんですよ。

わたしは今はフリーランスやってますが、会社員もすごく好きでした。
狭くてルールだらけの網を、いかにくぐり抜けながら突破していくかみたいな。自由度が少ないけど、会社員のほうが挑戦できる仕事の範囲と規模ははめちゃくちゃ大きいです!

面接のちょっとした質問一つとっても、これだけ違いが見えてきて興味深いですね~~

キャリアに悩んでいるときや、個人やフリーランスとしてどう生きていこうかと思っているときは、こういうちょっとした違いにも敏感になれるな~と思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

シンバ🦁

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