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好きなことを仕事にするより働きたい環境を設定しておくことが大切

現在、転勤族の夫と結婚し、新卒から勤めた会社を退職後、専業主婦兼フリーランスをしています。
その中で、自分の人生を見つめ直し、自分に何が出来るのか、自分の強みは何なのか、世の中に価値提供出来ることはどんなことかを日々考えながら模索する毎日です。

今日は、自分が仕事を選ぶ際に気にするようになったポイントについて書いてみたいと思います。

気にするようになったというのが重要で、色々な仕事をしたり、色々な人と関わり、色々な種類の会社さんを見る中で、今までであれば、自分はこうゆうことがやりたい!とか、こういう仕事がしたい!という観点だけで見ていたところがあります。

好きなことを仕事にしたいと思っている人は特になんですが、自分がやりたい仕事という観点だけを持っていると、本当に危険だなと思います。

絶対にこれがやりたい!という明確なものがなくても、例えばマーケティングの仕事がいいなとか、営業の仕事をしたいなとか、それくらいざっくりとしたことでも、この観点だけで仕事を決めるのは危険です。

フリーランスになって今まで辞めてきたりお断りしている仕事は、全てこの自分がやりたい仕事という観点しか持っていなかったために辞めることになっていると思います。

好きなことを仕事にしてみたお話はこちらで書いています。

その反省を生かして、わたしが仕事を決める時、選ぶ時に心がけるようにしたポイントについて書いていこうと思います!


会社の体制がどうなっているか


わたしが今まで辞めた仕事はいくつかあるのですが、それらはどれも共通していることがあるなと思います。
もともと、わたしは辞めるということが本当に苦手で、特に仕事というジャンルに関しては、よっぽどのことがなければ辞めてはいけないものだと思っていました。

仕事を辞める=恥ずかしいことだ、逃げたと思われる、何事も続かない人だと認識されてしまう

なんとなくそんな感情を持っていました。辞めるということについてはこちらの記事で書いております。

そんなわたしですが、フリーランスになってからは、バンバン仕事を辞めていっています。それは、自分の大切にしているものが徐々に明確になってきているから。
フリーランスの世界には本当にいろんな人がいます。そして、付き合う会社さんも本当にいろんな種類・いろんなビジネス・いろんな経営者が存在します。

自分でしっかりとした判断軸を持って付き合っていかないと、誰も守ってくれないし自分が消費されていってしまいます。

実際に、わたしがこことはこれ以上お付き合い出来ないなと感じた中で、代表的なものをあげてみます。

・自己(自社)の利益だけを追求して、顧客の利益は考えられていない
・従業員(雇われている人)を大切にしていない、信用していない
・究極にお金をかけない経営方針
・経営者1人の力で回っていて組織として成り立っていない

わたしが無理だな~と感じるのは、全て会社の体制であり文化であり内部のことなので、最初の時点ではとても見えづらい部分かなとは思います。
ただこれは、経営側の人たちの価値観や考え方が強く反映されているものだとも思います。
その経営者を見れば、その組織や会社の風土が分かるんじゃないかなと思います。

では、実際にわたしが経験した実例を交えながら、気をつけるポイントを詳しく紐解いてみようと思います。

自己(自社)の利益だけを追求して、顧客の利益は考えられていない

この中でわたしが一番無理だなと思うのは、一番最初にあげた
自己(自社)の利益だけを追求して、顧客の利益は考えられていない
かなと思います。

この会社さんに出会って、わたしは利益追求についてすごく考えさせられました。こちらにかなり詳しく書いております。

会社って利益を追求するものだとずっと思っていましたが、色々な追求の方法があるなと・・・
わたしは会社の利益=顧客の利益にもなっているようなビジネスモデルでないと、その内容がどれだけ自分がやりたいことだったとしても、成り立たないんだなと思わされました。

そして、この会社以外にも、営業代行の仕事で受けた会社が完全にこれでした。
お客様となる人のほとんどがお金に困っているような人たち。それをインスタなどのSNSで集客して、高額のスクール商材を買わせるといったもの。これは本当にドン引きしてしまいました。

正直報酬はものすごく高く設定されていました。ただ、そこで働かれている方は言い方は悪いですが、お金のために仕事をしているという感じの人ばかりで、いかにそれを買わせるかだけに専念していて、その先のその人の生活とか未来とかは全く考えていない様子。

こんなことがビジネスとして成り立っているということに衝撃を受けたのと同時に、結構な数の人がそれも借金を抱えているような人が買っているという現実にも驚きます。
そういう人がこういった商材にすぐにアクセス出来てしまう(そう作られているのだと思いますが)ことが問題だなと思います。

そして、少し前まで普通の会社員だったわたしが、こういった案件にすぐにアクセスできているということにも驚きました。

わたしはこんなものは売れません!と辞退しましたが、フリーランスになりたてでとにかく仕事がほしい人など、高額の報酬の設定のものには必ず理由があると言うことを、念頭に入れておいた方が良いと思います。

従業員に対する待遇とお金のかけ方


これは最近始めたばかりの仕事だったのですが、そこの会社の経営体制が本当に自分には合わないなと思っていて、今月末で辞める予定でいます。

こちらは、この2つが当てはまります。
・従業員を大切にしていない、信用していない
・究極にお金をかけない経営方針

この仕事に関しては、最初に触れていた好きなことを仕事にしたい!と思って始めた仕事でした。
わたしはこの好きなことにしかポイントをおいていなくて、会社の内部の体制をしっかり見れていなかったなというのが、大きな反省点です。

今回の話は仕事の内容を伝えたほうがわかりやすいと思うので、先に書いておきますが、わたしがした仕事はピアノスクールの講師。
わたし自身、4歳からずっとピアノをやっているので、何か仕事に出来ないかな~という考えで始めました。

まあ、好きなことだしやってみて、今後の実績や経験になればいいなと思い始めたので、その観点で言えば実績にも経験にもなったのでOKといえばOKですが。あまりにも盲点すぎるポイントが何点もあり、びっくりしてしまったのでそれを共有したいと思います。

まず、会社→従業員に対する待遇に関して。
会社の規模感として全国にかなりのスタジオがあり、講師もかなりの人数が(おそらく数千人レベル)いるという前提で聞いて下さい!

わたしが最初にびっくりしたのが、会社の説明や研修の際のオンラインミーティングに無料のZOOMアカウントを使用していること。
無料アカウントだと40分くらいすると一回切れますよね。

まだ、個別面談のようなものなら分かるのですが、教室ごとのミーティングやエリアのミーティングなど数人~数十人がいるようなオンラインのミーティングも同じように無料アカウントを使用していました。
だから、40分経つと一旦みんな退出して全員が入り直す作業をします。
毎回これをやってるんですよ。いや、有料アカウントにしろ!って思ってしまいます(笑)

有料といっても月数千円じゃないですか。
個人でやっているとかならまだしも、(その状況なら個人でも有料にしろ)と思いますが、全国規模の講師も数千人抱えるような会社がそれをしていることに驚きました。
また、ZOOMのアカウントは個人で取得したものを使用しているとのこと。
情報管理とか大丈夫??と思ってしまいました。

その他にも、もし講師側がレッスンを当日欠席の場合ペナルティが発生します。(結構な額の支払いがあります)これもかなりびっくり。
遅刻や無断欠勤を繰り返すならまだしも、身内の不幸やコロナなどの感染病でないとペナルティ免除になりません。

講師が多い分管理も大変なのは分かりますが、ちょっとこれにはびっくりしてしまいました。そして交通費はかたくなに出さない。

お金のかけどころという面にも繋がってきますが、楽器のスクールなのに、極力楽器やスタジオにお金を使いたくないという経営方針でもあります。

実技試験があったので初めてそのスタジオに行った時にびっくりしました。ボロボロのピアノ(音が出ない箇所もあった)、いつの時代の型のもの?と思うくらい古いもの、そもそもピアノというかキーボードじゃん!!!という状態(笑)
結構やばいですよね、笑ってしまいました。
そして、防音などもしっかりされていない仮設小屋みたいなスタジオもあり、え?????となりました。

音楽スクールなんだから、せめて楽器にはお金使おうよと思ってしまいました。HPはとても綺麗だし、集客はうまいんでしょうね。

これってやっぱり、内部に入ってみないと分からないと思っていましたが、もちろん顧客として利用する時には分からないかもしれませんが、経営者と話したり面談の際に気づけることだったなと今だから思います。

この内部への感心を強く持っていないと、いくらピアノが好きで仕事にしたくても、こういった違う面で合わない会社に当たってしまうなと思い、自分の反省点としてここに残しておきます。

経営者1人の力で回っていて組織として成り立っていない


そして最後に、このnoteでは何度も書いている気がするのですが、わたしはこの経営者1人の力で回している組織がとにかく苦手

そもそもこれは組織ではないと思っています。

こういう経営者の発想や0→1が上手な人って、ある程度の規模まで持っていくことが出来ると思うんですよ。
ただ、そこから100にしていく過程が下手くそすぎて、だから従業員を雇ってそこを担ってもらおうとしているのだと思いますが、わたしはこのタイプの人のもとで働くのは相当向いていないということが分かりました。

これは人それぞれ向き不向きがあると思います。

これは感覚的な要素が多いですが、そういう人ってとにかく言語化が下手くそで、論理的に動いておらず感情やひらめきが先にくるので、やって欲しいことがどんどん湧いてくる、それを言語化出来ていない状態で仕事を振るまた仕組み化出来ていない状態で回して行ってしまう

これをずっと繰り返しています。
本人はそれでずっと回してきたので特段違和感がないように見えますが、わたしはこの思いつきが言語化されていない状態がとにかくストレスに感じます。

そして、あっちにいったりこっちにいったり振り回されて消耗していってしまいます。
たぶん話半分に聞いて上手く対応出来る人ならいいと思うんですよね。
わたしは、なぜそれをやるの?どういう経緯?最終着地はどこを目指している?この????がいっぱい状態で段取りが組めないのが本当に無理。

そして、大体こういう人は自分と価値観も思考回路も全く違うので、指示を上手く汲み取れないし、質問も上手く伝わらない。
タイプが違いすぎて会話が出来ない状態に陥ります。

だからわたしは、こういうタイプの人には近づかないようにしようと決めました。そういった人が悪いとか間違っているというわけではなく、自分には合わないし、その人からしてもわたしは合わないんだろうなと。


やりたい仕事を見つけよう!とか、好きなことを仕事にしよう!みたいな言葉が沢山溢れていますが、わたしはどんな状態だと働きやすいか、働きにくいか、働く環境に視点を向けることもそれと同じくらい大切じゃないかなと思います。

わたしは、好きなこと以上にこの環境設定や会社や組織の内部の体制・方針のほうが重要だなと感じています。

自分の働きたい環境を考えたことありますか?
今までの経験から考えてみるのも面白いんじゃないかなと思います。


最後までお読みいただきありがとうございました。

シンバ🦁

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