関係学舎

南長井のSENNから始まった、関係案内所・関係人口について考え・実践する人たちが集う学…

関係学舎

南長井のSENNから始まった、関係案内所・関係人口について考え・実践する人たちが集う学舎。 現在の拠点は北海学園大学16番教室で毎年後期に開講/港する「観光経済論」。

マガジン

  • 宿主ノート~関係台本~

    関係学舎を巡る冒険を脚本家目線でお届けする宿主の記録。

  • 関係案内所をつくる

    北海学園の「観光経済論」で行っているグループワークの内容を公開しています。

  • 関係ノート~SENNを巡る冒険~

    南長井(山形県長井市)にある「SENN」を訪れた人がリレー形式で紡ぐ関係の物語。

記事一覧

第5話 泥臭い関係案内所

 北海学園大学の「観光経済論」を担当するようになって、今年で5年目に突入する。「非常勤講師」という存在や役割は社会的にみれば、講師(正社員)への過渡期、あるいは…

関係学舎
2週間前

「関係案内所」もみじ

メンバー:石川 快、高橋 優誠、水口 由菜、渡辺有咲 はじめに  我々は2023年度の山崎翔講師による観光経済論を履修し、受講者から無作為に決められた関係案内所(…

関係学舎
7か月前
1

関係案内所「漢宿」

 私たちの関係案内所である「漢宿」の名前の由来は、メンバー4人ともが男であるという共通点からつけた名前である。男の魅力である楽しませる、ということについての覚悟…

関係学舎
7か月前

「無愛着荘」が行きついた「関係案内所」

 「関係案内所をつくる」。これは観光経済論という授業が始まったときから我々学生らに課されている大きなテーマである。全 15 回の授業に加え、授業外でのグループワーク…

関係学舎
7か月前

ねずみ荘

ねずみ荘の由来〜 まず初めに、私たちのグループ名であるねずみ荘の由来を述べていく。私たちのグループで、最初の自己紹介をした際に、共通点が、最近パソコンのマウスを…

関係学舎
7か月前
4

私たちの関係案内所

メンバー: 清水秀斗、佐藤広規、阿部勇希人、石川隼乃介 (1)「関係案内所をつくること」について ◯ 石川   関係案内所の存在意義について、①観光案内所と関係案内所…

関係学舎
7か月前
3

天神【関係案内所をつくること】

著:大島・木村・金城・古室 グループ名(天神)の由来グループ発足の経緯 私たちは、観光経済論という講義を受講している。講師の山碕さんには申し訳ないのだが、興味が…

関係学舎
7か月前

現代社会における自由とは何か?

A グループワークを終えて感じたことは、Free宿は自由なグループではなく、自由がすきで自由を求めているグループだということだ。しかし開放的な空間を望むのは私たちに…

関係学舎
8か月前
1

デモスケッチ(2023.12.22)

関係学舎
9か月前

デモスケッチ(2023.12.15)

関係学舎
9か月前

デモスケッチ(2023.12.08)

関係学舎
9か月前

第4話 北海学園とSENNをつなぐ関係案内所

 皆さん、約1カ月の集中的なグループワークお疲れ様でした。私の事前講義が不十分だったこともあり、戸惑いながらのグループワークだったのではないでしょうか。私個人の…

関係学舎
9か月前
1

第3話 動くことが正義ではない

 12月8日の授業には対面で大村君を迎え、翌週15日はオンラインで森君を迎えて対談を行った。受講生は書記やオーディエンスというかたちで、その場に参加してもらった(15…

関係学舎
9か月前
4

第2話 名前のない展望台ー「関係案内所」と「つくる」の関係

 先週の授業「大村航太郎解体新書ー人生の頂はどこにあるか(人生の頂に関する対話)」を終えて、私(山崎)は大村君と宮崎君と富良野へ旅に出た(詳細は「都市と地方を行…

関係学舎
9か月前
2

第1話 人生の頂に関する対話

 今週の12月8日(土)に大村航太郎君が札幌に来てくれる。大村君は、長井市で地域おこし協力隊として活動していて、私が出会ったのは2022年の4月だったと思う。2023年5月…

関係学舎
10か月前
1

地域おこし協力隊活動レポート(2022年4月~2023年7月)

(下記は、2023年7月に山形県長井市に提出したレポートを原文そのままに掲載したものである。) 1.地域おこし協力隊着任の背景1-1 地元の担い手の背景にある祭り・観光…

関係学舎
10か月前
4
第5話 泥臭い関係案内所

第5話 泥臭い関係案内所

 北海学園大学の「観光経済論」を担当するようになって、今年で5年目に突入する。「非常勤講師」という存在や役割は社会的にみれば、講師(正社員)への過渡期、あるいは、何らかの本業を持つ人が、副業的に本業の内容を講義するものと考えるのが一般的だ。
 私が非常勤講師を始めたのは、2020年の9月。どちらかといえば、前者の理由で始めた。当時は、博士論文執筆の途上で、非常勤講師等の「キャリア」を積みながら、査

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「関係案内所」もみじ

メンバー:石川 快、高橋 優誠、水口 由菜、渡辺有咲

はじめに

 我々は2023年度の山崎翔講師による観光経済論を履修し、受講者から無作為に決められた関係案内所(グループ)「もみじ」である。
 以下は、本講義を通して考えた「関係案内所をつくること」とは何かについて考えたものである。

授業を通してみえてきた「関係案内所」

 そもそも「関係案内所」とは何だろうか。この授業を履修し、ガイダンスで

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関係案内所「漢宿」

関係案内所「漢宿」

 私たちの関係案内所である「漢宿」の名前の由来は、メンバー4人ともが男であるという共通点からつけた名前である。男の魅力である楽しませる、ということについての覚悟を「漢」という言葉で表現し、地元の仲間や気心の知れた人と泊まるときのように、普通の宿泊施設では味わうことのできない楽しさを体験してもらおうという意味が込められている。外国のパーティーのような、誰とでも仲良くなんの隔たりもない場所をイメージし

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「無愛着荘」が行きついた「関係案内所」

 「関係案内所をつくる」。これは観光経済論という授業が始まったときから我々学生らに課されている大きなテーマである。全 15 回の授業に加え、授業外でのグループワーク(対面とオンラインで実施)にも取り組み、「関係」とは何か、「関係案内所のあるべき 姿」など関係案内所についてたくさんのことをメンバーと話し合い考えてきた。本稿では 「関係案内所をつくる」というテーマのもと全 15 回の授業とグループワー

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ねずみ荘

ねずみ荘

ねずみ荘の由来〜 まず初めに、私たちのグループ名であるねずみ荘の由来を述べていく。私たちのグループで、最初の自己紹介をした際に、共通点が、最近パソコンのマウスを買ったということであった。そこで、マウスをそのまま日本語に訳し、それを関係案内所風の言葉である荘をつけて、ねずみ荘となった。私たちはそこから同じゲームをすることになり、それを通して交流を深めていった。

私たちの関係案内所についての考え〜 

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私たちの関係案内所

私たちの関係案内所

メンバー: 清水秀斗、佐藤広規、阿部勇希人、石川隼乃介

(1)「関係案内所をつくること」について

◯ 石川 
 関係案内所の存在意義について、①観光案内所と関係案内所の違いと②地域経済の維持の2つの視点から考えた。

①観光案内所と関係案内所の違い 
 講義"観光経済論"では、観光案内所と関係案内所のそれぞれの意味について以下のようにまとめていた。

 本講義の内容的に観光案内所の説明において

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天神【関係案内所をつくること】

天神【関係案内所をつくること】

著:大島・木村・金城・古室

グループ名(天神)の由来グループ発足の経緯

私たちは、観光経済論という講義を受講している。講師の山碕さんには申し訳ないのだが、興味があって講義を受講したわけではない。全員が大学を卒業するために必要な単位を取得するために、たまたまちょうど良い時間で開講している科目が、観光経済論だっただけなのだった。

最初の講義で山崎さんは、こう言った。
「この講義では普通の授業はし

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現代社会における自由とは何か?

A

グループワークを終えて感じたことは、Free宿は自由なグループではなく、自由がすきで自由を求めているグループだということだ。しかし開放的な空間を望むのは私たちに限ったことではなく、基本的に誰もが自由を求めている。Free宿のメンバーは、自由を求めて決まったレールの上を外れて、誰かに導かれた形式にとらわれずに生きている人たちの集まりだと感じた。棧敷君は自分の車で旅に出て、北海道の色々な地域につ

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第4話 北海学園とSENNをつなぐ関係案内所

第4話 北海学園とSENNをつなぐ関係案内所

 皆さん、約1カ月の集中的なグループワークお疲れ様でした。私の事前講義が不十分だったこともあり、戸惑いながらのグループワークだったのではないでしょうか。私個人のことについてお話しすると、12/8、15の対談でもお話ししたように、常に「就活」、「インターンシップ」など次の時間が入り込んで、通過地点になった大学に「いる」時間について、皆さんと実感を伴いながら考えてみたいと思い、観光経済論の授業を手探り

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第3話 動くことが正義ではない

第3話 動くことが正義ではない

 12月8日の授業には対面で大村君を迎え、翌週15日はオンラインで森君を迎えて対談を行った。受講生は書記やオーディエンスというかたちで、その場に参加してもらった(15日の授業では一部の学生に、直接森君と会話してもらった)。学生にとって、それはゲストハウスのラウンジで、直接会話には参加しないけれど、旅人同士の会話が聞こえている状態、あるいはラジオのリスナーに近い状態だったのかもしれない。
 12月8

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第2話 名前のない展望台ー「関係案内所」と「つくる」の関係

第2話 名前のない展望台ー「関係案内所」と「つくる」の関係

 先週の授業「大村航太郎解体新書ー人生の頂はどこにあるか(人生の頂に関する対話)」を終えて、私(山崎)は大村君と宮崎君と富良野へ旅に出た(詳細は「都市と地方を行ったり来たりー学友っていいもんだ(仮)」を参照されたい。※後日執筆予定)。
 対談では、大村君の高校や大学時代の話を聞きながら、自分のことを考えていた。まさに「対話」がそこにあった。目の前の対話に集中しすぎて、オーディエンス(受講生)のこと

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第1話 人生の頂に関する対話

第1話 人生の頂に関する対話

 今週の12月8日(土)に大村航太郎君が札幌に来てくれる。大村君は、長井市で地域おこし協力隊として活動していて、私が出会ったのは2022年の4月だったと思う。2023年5月から同協力隊に着任した森和磨君が初めて長井を訪れたとき、JAN(日本・アルカディア・ネットワーク株式会社)の高橋直記さんが引き合わせてくれたのだと思う。
 当時、森君は学生としてどのように長井と関わっていくかを考え始めた段階だ

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地域おこし協力隊活動レポート(2022年4月~2023年7月)

地域おこし協力隊活動レポート(2022年4月~2023年7月)

(下記は、2023年7月に山形県長井市に提出したレポートを原文そのままに掲載したものである。)

1.地域おこし協力隊着任の背景1-1 地元の担い手の背景にある祭り・観光・教育
 筆者が長井を訪れたのは2016年に遡る。きっかけは、2011年から同市西根地区で開催されていた「ぼくらの文楽」の調査研究のためであった。当時、ぼくらの文楽は、若い世代を中心に広まり始めていた「フェス」のローカル版として注

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