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ねずみ荘

ねずみ荘の由来〜

 まず初めに、私たちのグループ名であるねずみ荘の由来を述べていく。私たちのグループで、最初の自己紹介をした際に、共通点が、最近パソコンのマウスを買ったということであった。そこで、マウスをそのまま日本語に訳し、それを関係案内所風の言葉である荘をつけて、ねずみ荘となった。私たちはそこから同じゲームをすることになり、それを通して交流を深めていった。

私たちの関係案内所についての考え〜

 グループで関係案内所とは何か?を話し合った際、一人一人別々の意見が出た。さまざまな視点からの意見だったので、一つに纏めるのでなくここで個人個人の意見をご覧いただきたい。

・石井の意見〜
  私は、今までの授業を受けてきた中で、関係案内所とは何かについて、長井市におけるSENNを例に学んできた。そんな中で、関係案内所をつくる意義について、私は、ニュータウンのような新しいところにこそ、必要であると考える。関係案内所とは、地域の新しい人と昔ながらの人を繋ぐ役割を果たすものであると理解しているが、一方で、講師の地元である多摩ニュータウンでの話を聞いた。多摩ニュータウンは、新しくできた地域であり、人との繋がりが希薄であるという内容だ。そして、私自身、小樽のニュータウン桜町で生まれた。この町では、近所付き合いについては、うまくいっており、私たち一家は、地域に馴染んでいった。一方で、ニュータウンができてからしばらく経ってから、新しくきた家族は、近所付き合いは回覧板のみという感じで馴染むことができていなかった。このような経験を通じて、私は、ニュータウンのような地域にこそ、関係案内所をつくる必要があると考える。従来の新しい人と昔ながらの人を繋ぐ役割ではなく、新しい人と新しい人との新たな居場所づくりとして、関係案内所をつくり、新たな地域の風土というものを形成する拠点としての関係案内所が必要なのではないか。私はこのように考える。

・櫻場の意見〜
 関係案内所は田舎のような場所にこそ必要だと考える。自分のイメージの話になってしまうが、田舎は特に人との繋がりが必要だと考えていて、新しく移住してくる人や、旅行やツーリングなど短期間訪れる人に受け入れづらいところが、都会に比べてあると感じている。これは無意識に保守的になっているのか、自分の勘違いなのかはわからないが、そのように感じる人は他にもいると思う。実際、地元が田舎である自分はそう感じていた。そうしたことから、その保守的になっている状況を打破するために、関係案内所が必要だと考える。田舎に関係案内所をつくることによって与える影響はわからないが、ない時に比べ、住みやすさや居心地はアップすると考える。田舎で見られる高齢化にも良い影響を与えてると思っており、集会所のような場所にし、日々の交流を行うことで、各人の状況を把握できると考える。これが私が関係案内所を田舎に作るべきと考える理由である。

・武石の意見〜
 私は、観光地においても関係案内所が必要であると考えた。観光案内所は観光客と地域を繋ぐ場であるため、観光客は観光案内所に行くことで、その地域の有名な観光地を知ることができる。しかし、そこで生まれる観光客と地域との関係は一時的なものであり、その関係は希薄なものとなってしまう。なぜならば、観光案内所は多くの人が訪れるため、紹介する地域の魅力が定型化してしまうからである。その一方で関係案内所は、地域住民や地域への興味が深い人達が集まると考えられるため、表面的な関わり合いではなく、より深い関係となって会話をすることができると考える。そのため、関係案内所では、定型化された地域の情報ではなく、その地域で暮らしている人にしか分からない情報を知ることができると考えた。そしてそこでできた関係は単なる表面上ではなく持続的なものに繋がるのではないかと考えたため、「関係案内所」を「つくる」ことで観光客が交流人口ではなく、持続的な関わりのある関係人口になり、地域の発展につながるのではないかと考えた。
 また私はこれまで様々な地域へ旅行に行ってきたが、その際にその地域の穴場スポット的な地元の人しか知らないであろうお店や場所を後からインスタやXなどで知り、その情報を旅行前に知りたかったと感じることが多くあった。そこで関係案内所があれば、観光案内所よりも一歩踏み込んでその地域に暮らす人々と密接に関わることができ、より地域について知ることができると考えた。

おわりに

 このように、上記3人の「関係案内所」への考え方が違うことから、関係案内所には様々な考え方を持った人々が関わり合えるような多様性のある場所にすることが必要だと考えた。なぜならば、私たちは観光経済論の講義を通して関係案内所が持つ役割には、その地域と域外から訪れた人々をつなぐ場所であることは勿論、地域住民同士を繋ぐ場にしなければならず、そのために多様性が重要だと感じたからである。それは講義の中で視聴した映画「高津川」における地域住民同士の支え合いから、地域に人々が交流し合える場が無ければ、地方の衰退に拍車がかかっていくことは容易で、関係案内所による住民同士の交流づくりは地方において大きな役割を担うと考えたからである。そのような中で域外から訪れた人々が実際にその地域で暮らす人々と交流していくことでその地域独自の魅力を発見でき、継続的にその地域へ訪れる人が増えることで地域の発展に繋がるのではないかと感じた。そしてそのような関係案内所には多くの人々が集まるため、様々な考えを持った人々が訪れると考えられる。このようなことから、私たちねずみ荘は、関係案内所を様々な人々が関わり合える多様性のある空間としてつくることが必要だと考えた。
 そして、3人の意見を最大限反映させた上で、関係案内所を作るべきだと思った場所は小樽である。小樽市の概要を説明すると、小樽駅前から、堺町通りや運河、青の洞窟などといった、観光地が多くあり、近年では、新型コロナウイルスの影響で減っていた、外国人観光客が戻ってきた。その結果、運河や小樽駅は、観光客で溢れている。一方で、花園や長橋、朝里といった小樽の地域は、住宅街として昔から住んでいる人も多くいる。望洋台や桜町にはニュータウンもあり、新しく他の地域から来た人たちで構成された住宅街もある。祝津や忍路などには、田舎のような、住宅数が少なく、隣の家まで遠いような地域もある。
 このような特徴のある小樽市は、観光地としての側面、ニュータウンとしての側面、田舎としての側面が全て揃った地域であるが、それぞれは決して繋がっておらず、地域活動が活発とは言えない。そこで、関係案内所をそれぞれの中間の位置に設置することで、観光客やニュータウンの人、昔ながらの地域の人が立場に関係なく立ち寄れるような、居場所を作ることができると考える。よって、私たちは、関係案内所を作るなら小樽市という地域が適しており、最も私たちの考えを踏まえた関係案内所にできると考える。
 


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