- 運営しているクリエイター
#女性
女性だから、男性だから、なんて枠を飛び出す勇気がほしい
セクシュアリティについて、考えることがある。
女性だから、男性だから、と性別によって当たり前のように区分されたり、あたかも常識であるかのように決めつけられたりする風習が、いつからか苦手になった。
たぶん、発端は小学6年生の誕生日。クラスの友だちが誕生日プレゼントとして「ディズニープリンセスのジャスミン」のピンバッジを贈ってくれたときから、違和感は始まっていた。
小学生のわたしは、「ありがとう
普通って、生きてきた道らしいよ。
「普通、ウェディングドレスは着たいよ! 結婚式は女子の憧れ〜!」
「え、子ども欲しくないの? 女性って普通、子どもは産みたいものかと。へぇ……そういう女性もいるんだね」
「19時からMTG入れたから。は? 定時? いや仕事だから。残業なんて、社会人なら普通だよ」
「好きなバンドの歌詞が掲載された広告がクレームで取り下げられた! なんで!! 普通に良い歌詞なのに……!」
「普通、コップを使っ
「せっかく、女の子を産んだのに」という母の一言が忘れられない。
「結婚式はしない」
そう宣言するわたしに、母は眉間に皺を寄せた。
浅瀬程度かもしれないけれど、驚く気持ちも、悲しい気持ちも少しはわかる。母の世代では結婚式を挙げるのは当たり前の出来事だったのだから、結婚式を挙げないだなんて、衝撃の一言だったに違いない。
その悲しみにやさしく寄り添える立派な娘であれば良かったのだけれど、「せっかく、女の子を産んだのに」と言葉がつづいて、いたたまれない気持ちになっ