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味の素の一番美味しい食べ方は赤飯につけて食べること。もはや味の素を食べたくて赤飯を買っている。
今後万が一自分がお金持ちになったとしても、炊き込みご飯を炊いたときに炊飯器からもれてくる香りで部屋を充満させたいから、狭い部屋に住みたい。
【ショートショート】ゴドーを待ちながら
「もしもし。
ゴドー?
遅いよー!もうゴドー以外みんな着いてるよ!
いつも行けたら行く、行けたら行くって言って来ないくせに
たまに本当に来るってなった途端にこれかよー。
遅れてもいいけど、遅れるなら連絡くらいしてよー!
まあいいよ、来たらみんなの分のコーヒー奢ってもらうから。
で、いまどのへん?
あんまり遅れるなら先に出発しちゃうけど。
えっ?もう着いてる?
それでもどうしてもドラッグストアの店員にイソジンがないか確認したければ「イソジンありませんか?っていう人ってホントに来るんですか?」という聞き方をすれば店員に寄り添ったていを取りながら確認ができるのでは。
【ショートショート】PRタイム
「よかったら一口目はつゆをつけずに、お蕎麦だけで召しあがってみてください。」
アイドルが披露する特技としては散々やり尽くされたクレヨンしんちゃんのモノマネだったが、その聞き慣れないセリフのチョイスにその場にいた誰もが舌を巻いた。
モノマネのクオリティ自体は決して褒められたものではなかった。
【ショートショート】玉手箱
亀に送られ、竜宮城から戻ってきた浦島太郎。
浜辺でお土産にもらった不思議な玉手箱を開けた瞬間、中からモクモクと出てきた白い煙に包まれた浦島太郎はなんとおじいさんになってしまったのです。
おじいさんになった浦島太郎は以前よりも、タラの芽の天ぷらが美味しく感じるようになったし、天つゆよりも抹茶塩を好んで使うようになったとさ。
【ショートショート】新大陸発見
長い航海を経てようやく発見した新大陸。
そこはいまだかつて誰もたどり着けなかった未開の地。
上陸して、海沿いを一周し島の形を確認した我々は驚愕の事実に気づいた。
その島は北海道と全く同じ輪郭をしていたのである。
我々がたどり着いた島の正体は、巨大な『ヤマザキ北海道チーズ蒸しケーキ』だったのだ。
これで当分食糧に困ることはない。
壁一枚隔てた向こう側から聴こえてくる『ナニコレ珍百景』の珍百景に迫っていくところの曲は、興味のかきたて方がいつも聴く其れの比ではなかった。