マガジンのカバー画像

詩、散文

106
青紗蘭の詩みたいなものたち(●´ω`●)
運営しているクリエイター

記事一覧

ことばのちから/散らかる文 青紗蘭

ことばのちから/散らかる文 青紗蘭

言葉は、今日も誰かの間を行ったり来たり。
誰にでも、素晴らしい表現をもつ言葉は、覚えれば使える。

だが、言葉をこころに届けるには、拙くても良いのだ。
何よりも大事なのは言葉のちからを信じ、想いを乗せ通わせること。

それらの行いに言葉は応え、大きな翼を生やす。

私は、ここにいます。
あなたの哀しみに寄り添います。
どうか、立ちあがることを怖れないで。

そんな私の想いにさえ。

どんな言葉にも

もっとみる
名はいらぬ/ 散らかる文 青紗蘭

名はいらぬ/ 散らかる文 青紗蘭

正しいことなど紙の上にしかなくて。
この世には悪しきことほど、わかりやすく、棚に列ぶようにあった。

涙を止めぬまま思いのまま流す。
溢れる涙に溺れてゆくのを微睡みる。

私の中には、枯れぬ桜がある。桜の眼差しが、私を射貫く。

「前に進め」
「迷いながら生き抜いてみせろ」
「先逝くものの言葉を思い出せ」

いきることは本能。
生きることは揺らぎ。
活きることは活かすこと。

私の活きるが、今すぐ

もっとみる
雨過晴天 /散らかる文 青紗蘭

雨過晴天 /散らかる文 青紗蘭

まったく君という人は。

こんなにも美しいものを私に魅せて。
目に焼き付かせて。

「生きろ」と言うのだね。

そろそろ、連れて行ってはくれないか。
そろそろ、掠ってはくれないか。

君は、笑うのだろうな。
「まだ、早いよ」と。

君は、やはり宙で絵を描き続けて
いるのだな。

雨過ぎて見える青は、空が海を
優しく暖かくいだくようだった。

ーーーーーーーーーーーーー🍎✨

雨過晴天
元々は、焼

もっとみる
こんがりクッキー/散らかる文 青紗蘭

こんがりクッキー/散らかる文 青紗蘭

幼い頃。
私は、あるお寺さんで面倒をみてもらっていた。先々代の住職は、お顔がほんとうに優しくて厳しいときも、私にわかるように説明してくれた。とにかく、素晴らしい方であった。

私は、なかなか家族に会えなかったが、木登りをして動物たちとお日様が沈んでゆくのをみると、寂しさも和らいだ。

ある日の夕方、木登りをしようとしていると、後ろの方から明るい笑い声がきこえだ。振り返ると母がいたのだ。

「あんた

もっとみる
いきてゆくこと

いきてゆくこと

生きてゆくことは、辛いことの方が多いかも知れない。
それでも、諦めないでほしい。

何故なら、生きててよかったと言う日が必ずくるからだ。ささやかなものだったとしても、それは息吹芽吹く。

人の道は、白にも黒にもなれない。
末端まで行ける人がいたとするなら、それは、人を超えたときだけだ。
だが、超えた者はもう人には戻れない。

なぜなら、完璧では無く、存在たる曖昧さの中で、時に藻掻き足掻き、あらたな

もっとみる
憎しみの先に/散らかる文 青紗蘭

憎しみの先に/散らかる文 青紗蘭

憎しみというのは、一時的に爆発的な力を与えることがある。人によってその力の出方は様々だが、確実に何らかは与えられる。

しかし、その手招きに応じてしまえば、自身の一番、悍ましい姿を見続ける中で生きていかねばならない。
良心だけが、人間であることを思い出させてくれる。

研ぎ澄まされた殺意。
憎しみは喜んでそれを目覚めさせる。

家族や仲間が痛めつけられる姿に泪を零す。
震える拳から血が滴り落ちる。

もっとみる
墓前 /ある女の散らかる文

墓前 /ある女の散らかる文

これが、あなたの望んだことだったのか?

今は、もう風化し始めている墓前に。
私は、立っている。

誰も訪れることの無い場所で
血筋を最も重視していたあなたが。

こんな地図にすら載らない場所で
縛られているのは、皮肉なモノだな。

あなたは、何処ぞへ行ってもそのままか。
答えなど要りはしないが。

私が、ここに来るのは最後だ。

私は、あんたと同じようにはならない。
私は、あんたを赦す。

不の

もっとみる
白の祈り / 散らかる文 青紗蘭 イラスト かよんちゃん😸

白の祈り / 散らかる文 青紗蘭 イラスト かよんちゃん😸

かよんちゃんの絵をみたら、詩はポコポコうまれる。よいものとは、そういうものなのだろう(●´∀`●)

お眠りなさい。

お眠りなさい。

星がベルをならすまで。
星が瞬き始めるまで。

そのときがくるまで。
横たわる屋根の下で。

静寂の白に護られて
あたたかさを知りなさい。

私は、見送り迎える者。
ついては行けないのです。

白の祈りをあなたに托します。

そのときがきてしま

もっとみる
とある女の戯れ言/青紗欄

とある女の戯れ言/青紗欄

幾度巡って命繰り返し
逢瀬交わし散りゆく

共に歩むこと赦されぬなら
星そのものになりたい

そこにあなたが
産まれおちたなら

あなたが生きる
その情熱に身を焦がし、
祝福したい

あなたの自由なさまを
微笑んでいたい

同じように結ばれぬもの
世からはじかれ
認められず
幸せになれぬものがいるなら

私は、喜んで迎えよう
あなた方の住処となろう

私は、全となり
星になりたい

護りし者 / 文 青紗蘭

護りし者 / 文 青紗蘭

これは、ある日、ある時、あの場所の物語。

旅をしているひとりの男がいた。

旅人が、歩いていると突然、目の前を大きな茨が塞いでしまった。 無数の棘が、強くしなり、今にも刺さりそうなほどだ。旅人がその様子を見つめているとき、後しろの方から話しかける声が聞こえた。

「おっ!何だ?にーちゃん。向こう側に行きたいのか?やめときなって。そのでかい薔薇を見ただろう?いつの間にかこんなにでかくなっちまって、

もっとみる
比翼 散らかる文 /青紗蘭

比翼 散らかる文 /青紗蘭

「私は、彼の目。」
「僕は、彼女の耳。」

互いに不自由がありながらも助け合い生きている。そのような男女がおりました。

仲睦まじく、くらしていました。しかし、あるとき夜盗に入られてしまいました。

「金と食い物よこしな…なんだ女もいるじゃねぇか。いいねぇ可愛がってやるよ」

夜盗の悍ましさが辺りを埋め尽くします。

「ここにあるのは、僅かな米だけです。どうか、どうか…」

男も女も涙を流しながら

もっとみる
なにがあっても。/散らかる文 青紗蘭

なにがあっても。/散らかる文 青紗蘭

私には、切り離したように思い出せ無い記憶がある。
「恐らく、そうしなければ、君は生きられなかったのだろう」と当時の主治医が教えてくれた。

私は、今満たされている。

出来なかったこともある。あきらめざる終えなかったこともある。大きな大切な人の喪失も体験した。立ちあがるにはいつも痛みが伴った。

けれど、私はいま満たされている。

これからできることは沢山あるからだ。
たくさんのキラキラをみつ

もっとみる
まだ、ゆけぬよ。/散らかる文 青紗蘭

まだ、ゆけぬよ。/散らかる文 青紗蘭

濡れる紅葉がこちらをみつめている。
嫋やかに艶やかに染まる水衣。

思わずその指先に触れてしまいそうになる。
あなたがあまりに美しいから。
あなたが美しい哀しみを知っているから。

だが、まだゆけぬよ。
此岸の先に紅葉の黄葉の水橋かかり
彼岸のあなたは恋しがる。
嫋やかな手が招く。

ああ…だが、まだゆけぬよ。

美しく哀しみを知るあなたに逢うには
約束を果たしてからだ。

あなたと交わした約束を

もっとみる
ありがとうの歳。散らかりすぎた文(●´∀`●)

ありがとうの歳。散らかりすぎた文(●´∀`●)

いやー来月で39(サンキュー)な祭りの歳も終わりやす。なので、いませっせと「ありがとう」の種を撒き散らし、笑顔が咲くような活動をワッショイヽ(^o^)丿🍎✨とやらせて戴いております。
募金展やら国境なき医師団のイベントやら、なんやらかんやらやっております(笑)
前線に行っても邪魔にしかならんので、コツコツできる笑顔のタネを蒔いております。

今回のhisamiさんの募金展で、物販もやることにしま

もっとみる