ベンチャーキャピタル:海外と日本の違い
2021年の世界全体のスタートアップ企業への投資額は73兆円で、前年の38兆円に比べて約2倍になっている。
日本はG7の中で第6位
その内訳の半分はアメリカから投資されている。アメリカのベンチャー投資は日本のそれの約100倍。上場企業の投資価値でも約100倍の差がついている。
フォーチュン500の企業の内、上位20社の内7割が過去20年間の間に設立された会社で、残りも大多数が投資やベンチャーに関わる事業を行っている。(*)ソース:(Sozo Ventures)
Google などでは160ある新しいサービスのうち、159はM&Aによって外から取り入れられたもの。クローム以外はみんなM&A関連によってGoogle の傘下に取り入れられた。
しかしながら日本のベンチャーエコシステムは未だ確立しておらず、キャピタル投資額はG7の中で第6位。
なぜ日本の会社は海外の投資を受けられないのか。その一つの理由は、日本にはそれなりの規模の市場があるので、他の小さな国、例えばイスラエルや北欧の3国のように、世界へ乗り出していかねば生存できないような理由がない。ゆえに、企業のチームも日本人のみで構成されていて、世界進出の意気が薄いと言える。国際展開をするためのダイバーシティに欠けるのが実情だ。
鉢植えの鉢を変えない日本のベンチャー
日本のベンチャーキャピタルの多くは盆栽投資と言われている。最初の投資から後に追加投資をしていかない。最初の植木鉢のまま大きくならない木を育てるようだ。それは海外の企業から見ると、まるでベンチャーキャピタリストが見切りをつけたような投資に見える。つまり大きな魅力があるとは思われにくいのだ。
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