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バナナをめぐる奇妙な物語

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以前に公開した「お題『バナナ』で呟怖をください」という企画から派生した「バナナを巡るハナシを世界から集めてこよう!」という試みとなります
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バナナをめぐる奇妙な物語028:「凍らせなくてもクギを打てるバナナ」が存在する(した?)

バナナをめぐる奇妙な物語028:「凍らせなくてもクギを打てるバナナ」が存在する(した?)

昔「マイナス40度の世界では、凍ったバナナでクギを打てます」というモービルオイルのテレビCMがあったが、

2020年、広島県の株式会社キャステムが、冷凍させなくても釘を打てる「バナナハンマーDX」を開発した。

「ただのバナナ型のハンマーではないか!」というツッコミはごもっとも。。。

※ちなみに現在も販売しているのかどうかは不明です、あしからず。

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※本記事は、以前に公開した「お題『バ

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バナナをめぐる奇妙な物語027:イギリスのコミック界には「バナナマン」というスーパーヒーローが存在する

バナナをめぐる奇妙な物語027:イギリスのコミック界には「バナナマン」というスーパーヒーローが存在する

バナナを食べることで変身するマッチョなヒーロー、「バナナマン」が存在する。

ただしこれはアメコミに対するイギリス文化側からのパロディ。二重アゴがいくらなんでも強調されすぎていたり、イギリスからみた「アメコミヒーロー」観が面白い。

ちなみに、イギリスの若者が読むコミックといえば結局はアメコミですし、イギリス出身の志あるアーティスト(アラン・ムーアとかニール・ゲイマンとか)も結局アメリカでコミック

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バナナをめぐる奇妙な物語026:ドクターフー好きな方がTwitterで教えてくれた「もうひとつのバナナ事件」

バナナをめぐる奇妙な物語026:ドクターフー好きな方がTwitterで教えてくれた「もうひとつのバナナ事件」

先日、イギリスのSF連続ドラマ『ドクターフー』に関する以下の記事をアップした。するとその後日、

Twitterにて、ドクターフーシーズン6の「ヒトラーを殺そう!」でも、ドクターが咄嗟に武器をバナナにすり替えるシーンが再登場しているぞ、という指摘をいただきました。

どんだけ細かいところまで見ているんだ!感動した!

日本のドクターフーファンのネットワーク侮れず!フーヴィアン万歳!

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※本

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バナナをめぐる奇妙な物語025:ゲーム『メタルギアソリッド・ピースウォーカー』ではバナナを武器として装備できる

バナナをめぐる奇妙な物語025:ゲーム『メタルギアソリッド・ピースウォーカー』ではバナナを武器として装備できる

断じて回復アイテムではない。

武器として登場する。

ちゃんと装備できる。

残念ながら攻撃はできない、だが、

敵の背中に突きつけて「動くな!」とやることで降伏させることができる。シュール。

ちなみにアイテムの説明欄を開いたところ「コスタリカ産である」との解説が出てくる。それがどうした!

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※本記事は、以前に公開した「お題『バナナ』で呟怖をください」という企画から派生した「バナナを巡

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バナナをめぐる奇妙な物語024:イギリスの連続ドラマ『ドクターフー』で9代目ドクターが「バナナが好き」と言っていた理由

バナナをめぐる奇妙な物語024:イギリスの連続ドラマ『ドクターフー』で9代目ドクターが「バナナが好き」と言っていた理由

※以下は『ドクターフー』マニアでない人には何らちんぷんかんぷんなハナシかもしれません、悪しからず。。。

9代目ドクターが「ドクターは踊る」というエピソードでキャプテンジャックの武器をバナナにすり替えてしまうくだりがある。

その理由としてドクターは「バナナが好きなんだ、昔、Villengardという武器工場の惑星をバナナ園に変えたことがある」というような話をする。

キャプテンジャックとの軽妙な

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バナナをめぐる奇妙な物語023:標高500メートル以上でとれたバナナを「高地栽培バナナ」というのはただの慣習であり恣意的な数値である

バナナをめぐる奇妙な物語023:標高500メートル以上でとれたバナナを「高地栽培バナナ」というのはただの慣習であり恣意的な数値である

日本の商慣行でのみ通じる「高地栽培バナナ」という概念。

より高地でとれたバナナのほうが美味しい傾向なのは確かだが、「標高500メートル以上でとれたバナナを高地栽培バナナと呼ぶ」としばしば説明されているのは、このブランディング戦略を最初に打ち出したスミフル社のプランテーションが標高500メートル以上にあったからというだけの数値である。

同社がフィリピンの中で高地に栽培地を持っていたことを差別化に

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バナナをめぐる奇妙な物語022:新トワイライトゾーンには「バナナを使ったギャグ」のパクリ騒動で殺し合いになるコメディアンの話が存在するけど

バナナをめぐる奇妙な物語022:新トワイライトゾーンには「バナナを使ったギャグ」のパクリ騒動で殺し合いになるコメディアンの話が存在するけど

『新トワイライトゾーン』の中の1エピソード、「永遠のエンターテイナー」のオープニングでは、トップコメディアンである主人公の持ちネタ、「バナナを使ったギャグ」について、

「あれはオレの考えたギャグだ!パクリやがって!」

と襲いかかってくる売れないコメディアンが登場する。

ギャグのパクリ疑惑での殺し合いから、「あの世でのスタンダップコメディ企画」に流れ込むこのエピソード、主人公を含めてロクなヤツ

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バナナをめぐる奇妙な物語021:聖書に出てくるアダムとイブが食べた「知恵の実」はリンゴではなくバナナだったかもしれない

バナナをめぐる奇妙な物語021:聖書に出てくるアダムとイブが食べた「知恵の実」はリンゴではなくバナナだったかもしれない

有名なエデンの園の物語。

ヘビにそそのかされたアダムとイブは禁断の「知恵の実」を食べたことで楽園を追放される。

その「知恵の実」はすっかりリンゴというイメージだが、それはヨーロッパの画家がリンゴで描く「伝統」をいつのまにか継承してきたせいであって、「もともとはなんの実の想定であったか」については諸説が乱立している。

その中で近年有力になってきている説のひとつが、古代におけるこの物語の当初のイ

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バナナをめぐる奇妙な物語020:「バナナはおやつに含まれるか」を真剣に突き詰めた本が存在する!

バナナをめぐる奇妙な物語020:「バナナはおやつに含まれるか」を真剣に突き詰めた本が存在する!

この本によると「バナナはおやつに含まれるか」だけでも、

「文理的解釈」「目的論的解釈」「立法者の意思の尊重」「利益衡量」など、

さまざまな側面から議論が可能である、との旨。

結局は「唯一絶対の結論などは存在せず、法的な判断権を有する者(遠足のバナナなら、生徒に相談された先生というところかな?)が関係者それぞれの立場を敷衍した上で判断を決めるしかない」ということ。

ただし説得力のない判断なら

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バナナをめぐる奇妙な物語019:そんなバナナの実の正体はどちらかというと女性だったりする

バナナをめぐる奇妙な物語019:そんなバナナの実の正体はどちらかというと女性だったりする

前回、前々回と、バナナを「あれ」に喩えがちな人類の話をしてきたが、

かようにしばしば、男性的なモノの比喩にされがちなバナナの実。

実はあれ自体は、雌花のほうに成る実である。つまり、どちらかというと女性性でとらえられるべき果物だったりする。ややこしいけど。

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※本記事は、以前に公開した「お題『バナナ』で呟怖をください」という企画から派生した「バナナを巡るハナシを世界から集めてこよう!」

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バナナをめぐる奇妙な物語018:フィリピンのバナナ育成に関する俗語について

バナナをめぐる奇妙な物語018:フィリピンのバナナ育成に関する俗語について

フィリピンでは収穫前のバナナの房に袋を被せておく習慣があるが、この袋は俗語で「バナナコンドーム」と呼ばれているそうな。

前回のハナシに続き、世界各国、バナナといえばその連想ばかりなのだろうか、、、。

↓出典↓

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※本記事は、以前に公開した「お題『バナナ』で呟怖をください」という企画から派生した「バナナを巡るハナシを世界から集めてこよう!」という試みの一つとなります。

▼前の記事はコ

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バナナをめぐる奇妙な物語017:沖縄限定避妊具の大胆なパッケージデザインについて

バナナをめぐる奇妙な物語017:沖縄限定避妊具の大胆なパッケージデザインについて

バナナ生産県でもある沖縄県だが、「沖縄限定」と銘打った以下のような商品が存在する。

パッケージのインパクトが強烈である。

ややこしい話だがこの商品、パッケージはバナナだがフレーバーはチョコレートとメロンの二種類との旨。

、、、ていうか「フレーバー」ってどういうこと?!

上記商品は残念ながら品切れ気味のようだが、

2021年10月現在、同じ「中西ゴム」さんは類似の大胆な商品をどんどん展開し

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バナナをめぐる奇妙な物語016:お釈迦様もバナナを食べながら仏法を教えていた

バナナをめぐる奇妙な物語016:お釈迦様もバナナを食べながら仏法を教えていた

もちろん、あくまで伝説のひとつですが。

お釈迦様が古代インドで弟子に説法をしていた「ロヒニーの谷」はバナナの産地であり、

お釈迦様も説法の途中でお腹が空いた時は、手を伸ばしてバナナをもぎ取り、オヤツにしていたという。

そんなインド、今では世界最大のバナナ生産国である。

↓出典↓

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※本記事は、以前に公開した「お題『バナナ』で呟怖をください」という企画から派生した「バナナを巡るハナシ

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バナナをめぐる奇妙な物語015:ニューギニアには「喋るバナナ」が子供を守るという日本の「三枚のお札」に似た昔話がある

バナナをめぐる奇妙な物語015:ニューギニアには「喋るバナナ」が子供を守るという日本の「三枚のお札」に似た昔話がある

太平洋のニューギニア東部には「ものいうバナナ」が人食い魔女を騙して小さい子供を守ってくれる、という昔話が伝わっている。

人間の代わりに返事をしてくれるバナナということなので、なんだか日本の「さんまいのお札」を彷彿とさせる話である。

、、、と思いきや、このハナシのオチは「さんまいのお札」とは真逆の凄惨バッドエンドなので、日本人の感性からするとなかなか仰天させられる。

ちなみにこの話が収められて

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