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2024年1月の記事一覧

業スーの焼き鳥を焼く冬の日に、愛について考える。

業スーの焼き鳥を焼く冬の日に、愛について考える。

誰か私に焼き鳥を!

灼熱地獄に落とされ熱い鉄の上でのたうち回っている鶏ではなく、串刺しの刑と火炙りの刑のコンボを食らっている鶏が食べたい。

それも、ねぎま。
鶏がネギしょって串刺しになっている鶏とネギのコンボを食らいたい。

あとはビール。
八寒地獄で氷漬けにされたグラスに、生のビールを注いで、周囲との温度差に高揚しながら、喉がしゅわしゅわとした刺激に支配される快感を味わいたい。

でも、焼き

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燻製、ローストビーフ、食はエンタメ。

燻製、ローストビーフ、食はエンタメ。

令和6年1月。その日はせっかくの土曜日だというのに雨が降っていた。

「雨なんて、何のその」

そんなことを言って出かけるほど、私はアクティブではない。「ああ、雨かあ」と呟きながら、家でぐだぐだする口実になってちょうどいいなあ、なんてことを窓を打つ雨音を聞きながら考えたりは、していない。

窓の外を見ると、庭で狼煙が上がっているではないか!

「我が家に曲者がおるのか?! であえであえ!」
と夫が

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吾輩もベッドで寝る。

吾輩もベッドで寝る。

吾輩はポッキーである。この家に来て、二ヶ月になる。

吾輩の家には、二階というものがある。階段があり、そこをのぼると部屋があるのだ。吾輩はたまにその二階に連れて行ってもらうことがある。吾輩は家の中の階段をうまく上ることができないので、必ず抱きかかえてもらいのぼることになる。

二階になにか特別なものがあるのか、と聞かれるとそうでもないようである。どうも二階は人間たちの寝床になっているようである。吾

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だんナン

だんナン

旦那が最近ハマっているもの。

無印のカレーと無印のナン。
私は無印のカレーが好きなので、常に家にストックをしています。グリーンカレーにマッサマンカレー、北インドのカレーに南インドのカレーなどなど。

絶対に私が作ることはないだろう、そして、家族が誰も食べないであろうカレーを好んで買います。休日の昼食や夕食などの際に、ほくそ笑みながら食べるのが好きなのです。

ちなみにカレーのことはよくわかりませ

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吾輩は羊になる

吾輩は羊になる

吾輩は犬である。名前はポッキーである。

吾輩は吾輩のことを犬であると自覚して生きているわけではない。この家の人間たちが吾輩のことを犬であると言うので、きっと人間たちの世界の中では吾輩は犬という種類のものであるのだろうと推測しているに過ぎない。

ここ数日、いつもは昼間出かけて行く人間たちがずっと家にいた。慌ただしそうに何かを出したり片付けたりしている様子が伺える。最終的に片付けるのであれば、端か

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