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「目の前に映ることは、自分の鏡?」

モントリオールに帰ってきて、数日が経った。時差ボケも治ってきて、ぐっすり眠れるようになってきた。年々、誕生日を迎えるごとに飛行機で耐えられる時間は短くなり、時差ボケを解消する時間は長くなっている気がする…私だけ?(笑)。

さて、森に住む友人のところに遊びにきているのだが、都会に比べてスコールが多い。今日は「ドーーーーーーッ」といきなり大雨が降ってきた。季節の変わり目と最近の山火事のせいで、天気も不安定とのこと。

ものすごい大雨が10分続いただけで(何も聞こえないくらい)、コテージの近くに大きな水たまりができた。雲の切れ間に太陽が顔を覗き、キラキラ反射して綺麗である。まるで鏡だ…。

そんなことを考えながら、ボヤーっとしている時に思い出したのは、昔、祖母と話していた時に出た一言。

「目の前にある出来事や人は、自分の鏡なのよ。わからなくなったら、周りを見渡してごらんなさい」

何の話をしていたかは、本当に思い出せないのだが(笑)、世間話をしていた時だったと思う。この言葉、確かに本などでたまに目に入る。起こっている出来事は自分のしたことを投影しているとか、あなたと同じような人が集まってくるとか…。

で、ちょっと疑問に思った。めっちゃ嫌なヤツが来ちゃった場合、それはどうなるの!?(笑)ってこと。

嫌な出来事や寄ってきたあまり好きでない人も、自分がそうだから?鏡で写されてる?(笑)って、思っちゃう人はいると思う。

割とポジティブな私も、たまにネガティブモードに入っている時に「え?これは私が…」と、ちょっと考えちゃう時もある(笑)。

で、ネガティブなことが起こると、どうしても「そのことだけ」に注力してしまう。しょうがないんだけどね、そうゆうふうに考える時も必要。思うに、悲しいことが起こると、どんどん視野が狭くなっていくんだと思う。

まさにその「ネガティブ=視野が狭くなる」良い例だったのが(良いのか!?)、私が昔、彼氏に浮気された時である。そんな絶頂の悲しみの中、大切なフランス人の友人が、肩を叩きながら言ってくれたことを思い出した。

「ねぇ、君は101人の友達がいるとするよね。君は今、一人のクソ野郎に出会ってしまった。悲しいね、傷ついたよね、許せないよね。でも、どうして君はそのクソ野郎しか見ていないの?君にはあと、100人もの素敵な友人がいるんだよ?」

良いやつである(涙)。そうだ、私にはあと100人(そんなに友人はいないんだけども)もの素敵な人がいるではないか!!!

さて、話がだいぶずれてしまったが、戻そう。

結論(個人的にだが)、おばあちゃんが教えてくれたこの鏡は、多分、めちゃくちゃデカい鏡なんだと思う(笑)!

一個の小さい手鏡なんかではない。巨大な鏡は、嫌なことも、良いことも、人、もの、空間、動物…、あなたの周りにいるもの全てを映している。

大事なのは、その鏡に映った出来事をしっかり受け止め、自分がどう感じるのか、どんな気持ちなのかを知ること。そしてネガティブなことはちょっとだけ受け止めて、あとは自分がすでに知っている、素敵な出来事や大切な人に目を向けること。

ちなみに「浮気したクソ野郎」に関しては、浮気したが良いところもあった。その「良いところ」だけが私に似ていたんだ、それで寄ってきただけだ!と、言い聞かせて完結した(笑)。

そうやって、少しずつ、視野を広げて行こう。目先のことにとらわれないで、全体を見てみよう。すると、自分が気づいていないだけで、自分の周りにはたくさんの素敵なことがあるのがわかる(鏡だよ!あなたが素敵だから!w)。

おばあちゃん、ありがとう。今やっと、教えてくれた意味がわかった気がする(笑)。

私の大きな鏡は、これからどんなことを映し出してくれるのか?楽しみである。


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