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8年バイトした本屋を辞めてレコード屋に入ったフリーター。仕事のこととか、ライブのことと…

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8年バイトした本屋を辞めてレコード屋に入ったフリーター。仕事のこととか、ライブのこととか、単に日記ブログと化している。

マガジン

  • ライブ日記

    ライブの感想を書いた日記です。ライブレポート、とか言うほど有用性は無い…と思います。

記事一覧

Kamasi Washington @恵比寿ガーデンホール 2022.09.21

注・2022年9月21日のライブ後に書いたものなので、年明け後の今読むと時制が合ってない部分があります。執筆当時、編集途中でやる気が途切れるというか、やろうやろうと思…

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1年前
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Festival Fruezinho 2022 @立川ステージガーデン 22.06.26

※時系列ではないです。 Sam Gendel & Sam Wilkes 最高。『Music For Saxofone & Bass Guitar』と同じ音が目の前で生み出される興奮。ウィルクスのコード弾きの音、エフ…

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2年前
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最近買ったCD from Instagram 20.08.07

この記事は、インスタグラムに投稿しようとして書いていたけど長くなりすぎたので、文章のみ分離したものです。最近買ったCDを紹介しています。noteだといくらでもリンクと…

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4年前
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どこで/どこに、お金を使うのか 20.08.06

10万円が支給される頃だっただろうか。「これからは何にお金を使うかではなく、どこで使うかに意識的になるべきだ」みたいなツイートが流れてきたのか、そんな話を耳にした…

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4年前
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Live Today 20.07.12

今の職場で半年以上が過ぎたが、未曾有のパンデミックで一時休業になったり、短縮営業になったりするとは思わなかった。コロナ禍が国内で拡大する前は、ランチを近くの大学…

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4年前
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Chris Dave & The Drumhedzを見た 20.02.20

クリス・デイヴがどれ程すごいのか、一昨年の来日を父と見に行くまで、実はあんまり分かってなかったかもしれない。それまでにもChris Dave & The Drumhedzの来日を見たは…

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4年前
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Cameron Gravesを見た 20.02.16

カマシ・ワシントンのライブは来る度見に行っていて、フジロックにも行ったくらいなのだが、それでも見られていないのが、ピアノのキャメロン・グレイヴスだった。『The Ep…

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4年前
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José Jamesを見た 20.02.14

すごく久しぶりのライブ。noteを見ると11月頭のCory Henry & The Funk Apostles以来。ということは3ヶ月半ぶり?よくそんな長いことライブ行かないで耐えたものだと自分を…

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4年前
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生きるのが下手なもので 20.02.17

ライブの感想を書かなきゃなーとnoteを開いてみたら、最後のポストが去年の11月のライブで、随分何にも書いていなかったなー。 昨年は転職活動をしていたわけだが、せっか…

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4年前

Cory Henry & The Funk Apostlesを見た 19.11.01

手練れのミュージシャンが集うコレクティヴ、スナーキー・パピーの中で、個人プレーでいち早く注目を浴びたのがコリー・ヘンリーではないだろうか。「Lingus」での超絶ソロ…

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4年前
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内定が出たんですけど、すごく悩んでしまっているので、誰か助けてください。 19.10.30

相変わらずゆるく求職活動を行なっていたのですが、先日就活サイト経由で面接を受けた会社から内定が出ました。本屋を辞めた当初考えていたWEBデザイン系の仕事なんですけ…

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4年前
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Harvey Mason "Chameleon" を見た 19.10.18

ハーヴィー・メイソンといえば、70年代後半のクロスオーバー/フュージョン時代、スティーヴ・ガッドと双璧を為す人気を誇ったドラマーである。ハービー・ハンコック『Head…

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4年前
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Kirk Franklinを見た 19.09.21

(この日のライブは久方ぶりに会う友達と一緒で、終演後に飲みに行ったりしていたので、いつも以上にふわふわした内容となっております) コンテンポラリーゴスペル、とい…

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4年前
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Kamasi Washingtonを見た。 19.09.02

毎年数々のライブを見に行っているが、これだけは何にも優先して行かねばならない。カマシ・ワシントン。カマシが来るとなったら、サマソニでも、フジロックでも行った。今…

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5年前

クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン《最後の教室》 ー大地の芸術祭の思い出ー

クリスチャン・ボルタンスキー展"Lifetime"を見に行きました。その感想を書こうとしたら、『大地の芸術祭』で見た《最後の教室》が思い出され、そのことばかり先に書いてし…

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5年前
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クリスチャン・ボルタンスキー展"Lifetime"を見た。 19.08.23

暗闇、電球、心臓音、藁の匂い。 僕の、クリスチャン・ボルタンスキー作品のイメージである。 ボルタンスキーの作品に初めて触れたのは、昨年行った『大地の芸術祭』での…

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5年前
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Kamasi Washington @恵比寿ガーデンホール 2022.09.21

Kamasi Washington @恵比寿ガーデンホール 2022.09.21

注・2022年9月21日のライブ後に書いたものなので、年明け後の今読むと時制が合ってない部分があります。執筆当時、編集途中でやる気が途切れるというか、やろうやろうと思ってて先送りにしてタイミングを逃す、といういつものやつが発動されてしまったので、結局3ヶ月あまり眠っていたのでした。久々にnote開いて見つけたので、今更だけどせっかくなのでアップします。

感染状況もあってちょっと躊躇したけど、カマ

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Festival Fruezinho 2022 @立川ステージガーデン 22.06.26

Festival Fruezinho 2022 @立川ステージガーデン 22.06.26

※時系列ではないです。

Sam Gendel & Sam Wilkes

最高。『Music For Saxofone & Bass Guitar』と同じ音が目の前で生み出される興奮。ウィルクスのコード弾きの音、エフェクトかけたゲンデルのサックス、とサウンド面はもちろんのこと、以前にも別の作品を聴いていて思ったことではあるが、2人ともテーマ部分でもものすごく歌っていて、やっぱりそもそもの実力がハ

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最近買ったCD from Instagram 20.08.07

最近買ったCD from Instagram 20.08.07

この記事は、インスタグラムに投稿しようとして書いていたけど長くなりすぎたので、文章のみ分離したものです。最近買ったCDを紹介しています。noteだといくらでもリンクとか貼れるので、Apple Musicとかも貼ってみました。よかったらインスタグラムの方も見ていってください。

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Ambrose Akinmusire / On The Tender Spot Of Every Callous

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どこで/どこに、お金を使うのか 20.08.06

どこで/どこに、お金を使うのか 20.08.06

10万円が支給される頃だっただろうか。「これからは何にお金を使うかではなく、どこで使うかに意識的になるべきだ」みたいなツイートが流れてきたのか、そんな話を耳にした。これまでもそうだったよなと思ったけど、妙に頭に残ってそれから自分も割と意識するようになった。例えば違法な労働を強いてないかとか、差別に加担していないかとか、資源を食いつぶすようなことしてないかとか、環境負荷が高いようなことしてないかとか

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Live Today 20.07.12

今の職場で半年以上が過ぎたが、未曾有のパンデミックで一時休業になったり、短縮営業になったりするとは思わなかった。コロナ禍が国内で拡大する前は、ランチを近くの大学の学食で済ませていたのだが、コロナ禍で施設は閉鎖状態、学食も再開未定。まぁそりゃそうだよな。ファミレスで時間を過ごしたりもしたが、混んで待つのも嫌だし、出来るだけ出費を抑えたいし、ランチ難民になりつつあるこの頃。しかもこの天気だと外のベンチ

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Chris Dave & The Drumhedzを見た 20.02.20

クリス・デイヴがどれ程すごいのか、一昨年の来日を父と見に行くまで、実はあんまり分かってなかったかもしれない。それまでにもChris Dave & The Drumhedzの来日を見たはずなのだが、席が遠かったか、眠くてろくに見られなかったかで、ぼんやりとしか覚えていなかった。

父は若い頃ドラムをやってて、スティーヴ・ガッドが好きだ。その影響で僕もジャズやフュージョンを聴きだし、父にドラムを教わっ

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Cameron Gravesを見た 20.02.16

カマシ・ワシントンのライブは来る度見に行っていて、フジロックにも行ったくらいなのだが、それでも見られていないのが、ピアノのキャメロン・グレイヴスだった。『The Epic』のオープナーである「Change Of The Guard」のイントロ(勿論ソロも)や、ちょっとタメが過剰とすら思う「Clair de Lune」のピアノ、勿論『Harmony Of Difference』『Heaven And

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José Jamesを見た 20.02.14

すごく久しぶりのライブ。noteを見ると11月頭のCory Henry & The Funk Apostles以来。ということは3ヶ月半ぶり?よくそんな長いことライブ行かないで耐えたものだと自分を褒めたいくらいだ(実際は収入がなくて行けなかっただけである)。

ホセ・ジェイムズ。最後に見たのはビル・ウィザース・トリビュートの時だったが、あれはいつだっただろうか。なんか毎年のようにバレンタインシーズ

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生きるのが下手なもので 20.02.17

ライブの感想を書かなきゃなーとnoteを開いてみたら、最後のポストが去年の11月のライブで、随分何にも書いていなかったなー。

昨年は転職活動をしていたわけだが、せっかく内定が出たのに余計なこと言って結局それを反故にしてしまって、自分らしい気もするけど生きるのが下手だなーと思った。普通の人は我慢するのかなー。俺には無理だった。正直者だし。

そんなこんなで収入が安定しなかったため、CDもライブも諦

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Cory Henry & The Funk Apostlesを見た 19.11.01

手練れのミュージシャンが集うコレクティヴ、スナーキー・パピーの中で、個人プレーでいち早く注目を浴びたのがコリー・ヘンリーではないだろうか。「Lingus」での超絶ソロに度肝を抜かれた人は多かったはずだ。

一時期から自らのバンド、The Funk Apostles(直訳で「ファンク使徒」という、Pファンクを彷彿とさせる名前で最高)を率いている。2年くらい前に東京ジャズのクラブ公演に出演。コリーはホ

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内定が出たんですけど、すごく悩んでしまっているので、誰か助けてください。 19.10.30

相変わらずゆるく求職活動を行なっていたのですが、先日就活サイト経由で面接を受けた会社から内定が出ました。本屋を辞めた当初考えていたWEBデザイン系の仕事なんですけど、未経験からも出来るっていう感じで。意外に呆気なく内定が出てしまいました。

とはいえ少なくとも半年は研修期間なんですって。コミュニケーション力、提案力を身につけるという名目で、取引企業の販売業務で働くかたわら、休みの日に会社のスクール

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Harvey Mason "Chameleon" を見た 19.10.18

ハーヴィー・メイソンといえば、70年代後半のクロスオーバー/フュージョン時代、スティーヴ・ガッドと双璧を為す人気を誇ったドラマーである。ハービー・ハンコック『Head Hunters』、マリーナ・ショウ『Who Is This Bitch, Anyway ?』、ジョージ・ベンソン『Breezin'』、デイヴ・グルーシン、リー・リトナーの諸作、そして90年代からはスムース・ジャズのバンド、Fourp

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Kirk Franklinを見た 19.09.21

(この日のライブは久方ぶりに会う友達と一緒で、終演後に飲みに行ったりしていたので、いつも以上にふわふわした内容となっております)

コンテンポラリーゴスペル、という言葉を聞いたのはいつが最初だっただろうか。そしてそれはカーク・フランクリンの名と共に僕の脳裏に刻まれた。今でもあんまりちゃんと分かってはいない。ゴスペル・ポップス的な認識でいいだろうか。

初っ端から超絶ハイテンションで始まったライブ。

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Kamasi Washingtonを見た。 19.09.02

毎年数々のライブを見に行っているが、これだけは何にも優先して行かねばならない。カマシ・ワシントン。カマシが来るとなったら、サマソニでも、フジロックでも行った。今年はそれが、リキッドルームだった。

カマシ・ワシントンのバンドは、2ドラム、1ベース、1キーボード、3ホーン、1ヴォーカル、というのが、ツアーの定番メンバーだ。大所帯に違いないのだが、見慣れてしまったせいか、もはやコンパクトなバンドに見え

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クリスチャン・ボルタンスキー+ジャン・カルマン《最後の教室》 ー大地の芸術祭の思い出ー

クリスチャン・ボルタンスキー展"Lifetime"を見に行きました。その感想を書こうとしたら、『大地の芸術祭』で見た《最後の教室》が思い出され、そのことばかり先に書いてしまったので、ポストを分けることにしました。ボルタンスキー展のポストの、ボーナストラック的に読んでもらえたら嬉しいです。

声に出して言いたくなるような名前のこのアーティストを初めて知ったのは、昨年行った『大地の芸術祭 越後妻有アー

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クリスチャン・ボルタンスキー展"Lifetime"を見た。 19.08.23

クリスチャン・ボルタンスキー展"Lifetime"を見た。 19.08.23

暗闇、電球、心臓音、藁の匂い。
僕の、クリスチャン・ボルタンスキー作品のイメージである。

ボルタンスキーの作品に初めて触れたのは、昨年行った『大地の芸術祭』での《最後の教室》だった。暗闇、電球、心臓音、藁の匂い、というイメージはどれも《最後の教室》によって植え付けられ、そしてそのどれもが強烈に記憶に残っている。それがこの展覧会へ足を運ぶ出発点だった。

今回の展覧会『Lifetime』は、その名

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