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Netflix映画『アトラス』ー人間とAIのハードボイルド弥次喜多珍道中
賛否両論あるみたいですが、私は、面白かったです。
なんといってもジェニファー・ロペスの説得力。
かつて映画『タイタニック』で、当時体重60キロを超えていたというケイト・ウィンスレットの堂々たる体躯も氷の海で生き延びたというラストの設定に真実味を与えていましたが、映画『アトラス』のジェニファー・ロペスもまた、宇宙の果てまで暴走したAIテロリストをやっつけに行く女伊達という設定に納得感を与えておりま
映画『ルックバック』というタイトルの本当の意味について
(多少ネタバレを含みます)
京都アニメーション放火事件から今日で5年。
あの事件を知った時、私はいろんな意味で凍りつきました。
あの日たまたま伏見にいたこと、京都アニメーション制作の作品のファンだったこと、そして何より、何の罪もないクリエイターの人たちが一瞬にして理不尽な暴力で命を奪われたという事実に対する底知れぬ恐怖です。
そして一昨日、今公開中の映画『ルックバック』を観てきました。
映画『パーフェクト・デイズ』
話題のヴィム・ヴェンダース監督映画『パーフェクト・デイズ』を観てきました。
主人公の役所広司扮するトイレ清掃員平山は、仕事の合間に毎日木漏れ日の写真をフィルムカメラで撮影するという趣味を持っていて、気に入った写真を年代別にコレクションしています。
その平山がシャッターを切った瞬間、木漏れ日に向かって一礼するのを見たとき、私は思わずあっと映画館の中で叫びそうになりました。
昔、これと同じ感覚を
友達100人できるまで(3)
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その人は私がよく行く青山の珈琲店の常連だった。
そこは就職に失敗した大学の友人がアルバイトで働いて、当時デパートの店員だった私は勤め帰りによくそこに寄っていた。
東京の夜の酒場には、それを叫べばハリーポッターの呪文のごとく人が振り返るマジックワードというのがある。
その言葉とは「ギョーカイ」だ。
私が25才の時に出会ったその人もまた、「ギョーカイ」の人だった。
ジャン
めくらやなぎと眠る女
仏映画監督ピエール・フォルデさん来日。
お初にお目にかかりました。
事の起こりは去年の秋、友人の逸見愛ちゃんが演技レッスンの稽古場で放った一言でした。
「ねえ紅ちゃん、フランスにいる友達のダンナがひとりでアニメ映画作ったんだけど、日本での売り方がわからないんだって。いちど見てやってくれない?」
「いいよ。友達のダンナさんて何やってる人」
「さあ。音楽関係だったかな」
そんな言い方されたらふつ
売春島 稽古つれづれ
私は常々、目にうつるものはみんな自分の心の中の反映だと思っている。
それでいうと今、私は稽古場で目にしてるものを見ながら、いま自分の中は一体どうなっているんだろうと思ってます。
言うなれば、極彩色の闇鍋の中にでも放り込まれたような感じ。
座組も座長の高橋俊次君の意向でしょうか、キレイな女の子たち、イケメンの男の子たち、演技派の人たちとその面子はいろいろですが。
全員、個性が強いという点では