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稽古

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各種学校のお稽古や学びから気づいたことを綴ります。
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#言葉

コトバを学ぶ-3

コトバを学ぶ-3

前回の続き

コトバが出ない、怒りが消えないどうしても許せないことがあるとき
それは誰に対して許せなさを抱えているんだろう。

去年から私はとある対人関係の中で
自分のコトバを押し殺すようになった。
相手が放った言葉に対して私は頻繁にショックを受け
文字通り何度も「固まった」。
その時の感覚は体にナイフを突き刺すような痛みで、その相手と距離ができた今でもまだ傷が鮮やかに残っている。

こちらが意見

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コトバを学ぶ-2

コトバを学ぶ-2

前回の続き

前回のあらすじ人の話をちゃんと聞きたい。
そんな思いからインターネットで探しに探して見つけた橋本久仁彦さん(くにちゃん)の講座。東京から高速バスで京都へと向かい2日間みっちりとお稽古をした。そのあと東京でも講座があると知る。

東京での講座講座当日の朝。
電車を乗り継ぎ乗り継ぎ会場へ。
住宅地を歩き会場の公民館へ。

中へ入る。
和室で6名ほどがくつろいでいた。
みんなは知り合いのよ

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コトバを学ぶ-1

コトバを学ぶ-1

話を聞く方法の授業がない人の話を「ちゃんと」聞きたい。
そんな願いがずいぶん前から私の中にある。
「ちゃんと」の定義は人それぞれ違う。

私が思う「ちゃんと」は、
お互いの心が豊かである状態。
もう少し分解すると、
お互いが今ここにいて置いてきぼりになっていない状態だ。

しかしそれがなかなか難しい。

気持ちに飲まれて聞けなくなる例えば相手のコトバにショックを受けたとして。
するとそのショックさ

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コトバの余韻がもたらす体感~後編~

コトバの余韻がもたらす体感~後編~

コトバとカラダの連動を書いた前編はこちら

感情のコトバとカラダの関係NVC(非暴力コミュニケーション)講座の教材としても名高い
『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法』には
感情を表すコトバが200種以上も載っている。

それをひとつずつ口に出しカラダでじっくり味わってみる。
するとおもしろいことに気づく。
それぞれのコトバが響くカラダの部位が異なるのだ。

例えば
「好奇心」
はアタマで

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コトバの余韻がもたらす体感

コトバの余韻がもたらす体感

新しいコトバを生み出す漢字と漢字を組みわ合わせて新しいコトバを作る
という課題が学校から出ている。

例えば

耳+音=イヤホン
雨+青=しっとり

といった要領だ。
上記の例はいまいちな回答。パッと見思いつかないような
飛躍的な表現を目指して毎日頭をひねっている。
課題はひとつ目の漢字が指定されているので一層難しい。

生み出すプロセス回答に対して先生が赤を入れてくださる。
それを咀嚼しまた考え

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命の響きに触れた夜(前編)

命の響きに触れた夜(前編)

自分のココロの中を脚色つけずに点検したい、
と思い昨晩ダイアード瞑想に参加した。

※ダイアード瞑想とは
自分の心を深く探求するために、二人組で行う瞑想の手法。
いくつかの「問い」を、自分の身心に響かせながら探究することで、
通常の思考パターンから離れることができ、自分自身への深い気づきや理解、受容が生まれやすくなります。

ダイアード瞑想の集まりはいろいろある。
私も4月は別のかたの会に参加して

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そのコトバ、感じたままの表現か?(後編)~コトバとココロとカラダの統合へ~

そのコトバ、感じたままの表現か?(後編)~コトバとココロとカラダの統合へ~

そのコトバは本当に自分が感じている感情か?
という記事の続きです。

NVCについて自分の発したコトバが心の底からの感情なのかを知るためにはまず
感情を探る方法を学ぶ必要がある。
その方法として私が学んでいるのが
NVC(非暴力コミュニケーション)という手法だ。

ごく簡単にNVCの手法を説明すると
自分の感情を観察し、気持ちとその潜むニーズを探り、
ニーズを叶えるための行動をする。
というものだ

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そのコトバ、感じたままの表現か?(前編)

そのコトバ、感じたままの表現か?(前編)

コトバとココロがズレているうれしい、かなしい、むかつく。
人にはいろいろな感情がある。
それを私たちは、感じたままに表現できているのだろうか。

たのしいとは言ったけど
本当はおもしろいのかもしれない。
かなしいとは言ったけど
本当はがっかりしているのかもしれない。

そのズレに気づくのは容易なことではないかもしれない。
なぜならそこに意識を向ける時間もないほどに社会の動きは速いし、
いろいろなこ

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ついていく聞き方ーエンパシック・リスニングー

ついていく聞き方ーエンパシック・リスニングー

NVCコミュニティーに入っていると
たくさんの学び場やサークルの誕生を目にする。
興味深いものや時間の合うものは私も都度参加してる。

昨晩参加した場は「エンパシック・リスニング」。
2人組になり、ひとりが話しひとりが聞く。
聞き手は話し手の感情とニーズを探りながら
「ついていく聞き方」をする。

主催はNVCやヨガ、マインドフルネス等の場を開いているかただ。
働き方研究家の西村佳哲さんが行ってい

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あなたの背景わたしの背景、重なり合って生まれるオモイ

あなたの背景わたしの背景、重なり合って生まれるオモイ

元気に見える人も、楽しそうに見える人も
誰しも様々な背景を経て生きている。
そんな、とりわけ人前では言いづらいような過去や気持ちを
打ち明けられたとき、心の距離がそっと縮まる。

私はいま学校に通っている。
学校には複数の教室があり、それぞれにオリジナルの名前が
付けられている。

先日私の担任の先生が突如、名前の由来を話された。
過去の挫折、予期せぬ出会い、そこからひた走り生まれた願い。
先生の

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カラダの心地とイシキの矛先の関係

カラダの心地とイシキの矛先の関係

起き抜け早々目が痛い。
カラダも重く憂鬱だ。
7時からの瞑想レッスンの前に日課の散歩で外に出る。
朝日を受けて緑を眺める。
ちょっとカラダがシャッキリしてきた。

7時前、家に戻る。
パソコンを開きレッスンに入る。
いつもは瞑想を25分くらい行う。
今日はちょっと違ってまず体操を行った。
前回私が先生に
「最近瞑想に集中できない」
と話したことを踏まえてくれたのか。
先生は参加者の小さな声を拾って

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カラダは過去を忘れない

カラダは過去を忘れない

zoomでエクササイズをするグループを友人が立ち上げ
毎週1回集まっていろいろなエクササイズを行っている。

グループ発案者の友人はかつて空手の指導者だった。
昨日は友人指導のもと空手の型をやった。

肩の力が緩み、腹に力が入る。
目の前の仮想の相手に技を仕掛ける。
型を繰り広げいているうちにふと懐かしさを感じた。
その根源はどこだと考えながら動いていたら
10年ほど前に習っていたボクササイズやボ

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踊りと個性

踊りと個性

外出自粛要請の今、
「おうちで踊ろう系」のYoutubeを見ながら
踊っている人はいるだろうか。

私がかつて通っていたフラ教室の先生も
お家でできる振り付けをyoutubeにアップしてくれている。

フラは自然や気持ちを踊りに乗せる。
気持ちは「愛」や「祈り」などが多い。
もしも愛しい人がいればその人の顔を自然と思い出す。
もしも平和を願いたい場があればその場が自然と思い浮かぶ。

私もYout

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ひと息のちょうどいい長さ

ひと息のちょうどいい長さ

あの人と話した時に残った余韻
気持ちを残したまま進んだ時間
ココロの成仏ができぬままカラダはいまここにある。

今朝の瞑想レッスで
私の意識のカーソルは過去の自分を指していた。

「思考が忙しいときは
呼吸とカラダを通して深く息をして。
すると周りの声に対して
私は本当はどうか?が見えてくる。
意識が自分に戻ってくる」

先生は言う。

いま私はぞんぶんに
自分のカラダの声を聞く必要があるようだ。

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