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あなたの背景わたしの背景、重なり合って生まれるオモイ

元気に見える人も、楽しそうに見える人も
誰しも様々な背景を経て生きている。
そんな、とりわけ人前では言いづらいような過去や気持ちを
打ち明けられたとき、心の距離がそっと縮まる。

私はいま学校に通っている。
学校には複数の教室があり、それぞれにオリジナルの名前が
付けられている。

先日私の担任の先生が突如、名前の由来を話された。
過去の挫折、予期せぬ出会い、そこからひた走り生まれた願い。
先生の背景に触れた。
私の中の心がうごめく。
子どものころから今も尚拭いて払えぬ生きづらさを
先生の背景に感じ取ったから。

素でいると社会の中では理解されづらく
表面的には自身を殺して一般化することで社会になじむよう努めてきた。
けれども完全に死んでなどいない。
マイノリティであることの誇りは持ち続けている。
自分を捨てることはできない。
だからこそ葛藤が常にある。
自身に吹き付ける向かい風で、息を吐くのが苦しかった。


けれどもこの学校に入り、自分と同じ向きの風を感じた。
自然体でいるのに、息が吐きやすくなった。

数ある教室の中で様々な先生の元様々な生徒が学んでいる。
自分以外の者になることはできないし
ほかの教室のせいとになることもできない。
だから「もしほかの教室だったら」
なんて考えてもなにもわからない。

いま考えずともわかることは
先生の生徒になれてよかったということだ。

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