見出し画像

ついていく聞き方ーエンパシック・リスニングー

NVCコミュニティーに入っていると
たくさんの学び場やサークルの誕生を目にする。
興味深いものや時間の合うものは私も都度参加してる。

昨晩参加した場は「エンパシック・リスニング」。
2人組になり、ひとりが話しひとりが聞く。
聞き手は話し手の感情とニーズを探りながら
「ついていく聞き方」をする。

主催はNVCやヨガ、マインドフルネス等の場を開いているかただ。
働き方研究家の西村佳哲さんが行っているインタビューの
ワークショップに参加して「ついていく聞き方」に感銘を受け、
ご自身の場に取り入れてみたのだそう。

私もインタビューのワークショップに参加したことがある。
雪の積もる年末。
長野県の山奥で。
様々な背景を持つ人たちと合宿をした。

ついていく聞き方の方法のひとつとして
「話を言葉の意味ではなく音で捉え、一緒に響きに乗ってみる。」
というものがあった。
説明的なコトバの奥にある気持ち。
感情のさらに奥にある気持ち。
そこに相手が伝えたいことがある。

窓の外にある白銀の森が見守る中わたしたちは
言葉の奥にある相手の温度を感じ取り
相手の体感覚を共に味わい
初めて話す人と共に泣きながら対話をしたり
共に歌うように場を奏で
関わり方の深海に潜っていくような1週間だった。
(ちなみに参加者の中に盲目のかたもいらっしゃり
それが従来の聞き方に風穴を開け聞き方の体験を拡張させた。)

時空は戻って先週あたりからの1週間
わたしはずいぶんと泣いた。
悔しさ、強い共感、気持ちの昇華等々。
昨日のワークにてそんな話をさせてもらう。

私は気持ちも温度も淡々としていたけれど
話の内容そのものはなかなかセンシティブだったかもしれない。
それでもペアのお相手は私の景色に触れようと共に居続けてくれた。
自分の体が2倍になったような安定感を感じた。

その安定感は、私が聞き手の時にも味わった。
心の中の手を取り合い互いがそのままでありながら
話し手のニーズと感情に向かうという共通の目的に向かって
景色を共に見ていく時間。

それまで気づかなかったニーズに触れたり
意識しなかった感情を取り出して眺めてみたり。
改めてNVCのパワフルさを実感するとともに
関わり方の深海に潜っていくような時間になった。

参加したのはこちら
エンパシック・リスニング

いただいたサポートは時代に合った学びを伝えるための勉強費用に充てさせていただきます。