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保険加入の資格〜誰もが入れるわけではない条件とは〜

本日は生命保険の加入について。

「生命保険加入したいです!」と手を挙げても
絶対に全員が加入できるかどうかはわからない
ということをご存知でしょうか?

生命保険を加入する際にはいくつかの査定が
あります。

クレジットカードを作成する際や、融資を受ける
際にも同じく査定や審査がありますよね。

それらと同じく生命保険にもあります。

生命保険には大きく分けて2つの査定があります。

①環境査定

保険に加入する方の身辺を査定するものです。

「環境上の危険」や「道徳上の危険」がないか
どうかを確認します。

例えば、下記のような部分を見ます。

・反社会的勢力ではないか
・入れ墨やタトゥーはないか
・職業は公序良俗に違反していないか
・約款(保険の説明書)が理解できるか
・収入に対して保険金額は妥当か
・現在入院中ではないか

生命保険は様々な法律に雁字搦めにされており、
官庁や公的機関などとも関係が深いです。

そのため、加入する人が属する環境や状態を
確認し、社会的なモラルリスクがないかどうかを
必ず確認します。

上記にもし該当される場合、加入は少しハードル
が高いでしょう。

近頃はファッション目的でタトゥーを入れられる
方も増えてきています。

保険会社によっては、いかなる模様や大きさでも
一律アウトという会社もありますので、それほど
この環境査定は厳しいということです。

②医務査定

2つ目は体の病的リスクを確認する査定です。

「身体上の危険」がないかどうかを確認します。

一般的には「告知」と言われ、お客様自身が自分
の体について保険会社に報告する手続きをします。

保険を加入するには「告知書」という書類を記入
しなければなりません。

告知書には例えば下記のような質問があります。

・3ヶ月以内に医師の診察や検査、治療、投薬など
 を受けましたか?
・1年以内に喫煙はありましたか?
・2年以内の健康診断で指摘はありましたか?
・5年以内に入院手術はありましたか?
・過去にがんに罹患されたことはありますか?
・お身体に障害はありませんか?
・現在妊娠していますか?

これらの質問に対するお客様の告知を保険会社
が査定をして、保険に加入できるできないを判断
する流れです。

例えば、現在がんを罹患されているという告知
であれば、治療の請求があるのは間違いないと
保険会社は判断し、加入をお断りしてきます。

保険に加入して、今後支払いの可能性が高い
病気などはどうしても加入が難しい傾向に
あります。

よくあるご病気で、

・がん
・糖尿病
・C型肝炎
・子宮頸部高度異形成
・不眠症
・自律神経失調症
・うつ病

など、こういったご病気はかなり厳しい査定
となる傾向にあります。

また、もっと身近な病気で言うと、

・風邪

風邪も治療中は医療保険など加入できないことが
多いです。

軽い病気なのになんで?
と思われる方もいらっしゃると思いますが、
保険会社は総合的にリスクを判断します。

風邪単体ではなく、そこから派生する合併症
なども視野に入れますので、厳しい査定となり
ます。

このように、過去に既往歴がある方については
保険に加入できないリスクがあります。

そのため、保険会社も「緩和型」「限定告知型」
と言われるご病気の方でも入りやすい保険を
別途用意していたりします。

しかし、ご病気の方を引き受けるわけですから
保険料は一般的な保険と比べると多く支払う
必要があります。

「保険は考えていない時に入れて、
 いざ保険に入りたい時には入れない」

このようなことが起きるのもこういった
ご病気を確認する医務査定があるからです。

保険を申し込めば入れるというわけではなく、
2つの査定をクリアして、保険会社が定める条件
をクリアしなければ、入りたくても入れないのが
保険なのです。

保険に加入しなくて良い状態であれば問題ない
です。
しかし、加入しておらず万が一が起こった場合、
残された家族が路頭に迷うような状態の方は、

「今はいいや」
「また考える時が来るだろう」

このような考えは今すぐ捨てて欲しいです。

先ほどお伝えした通り、

入りたい時に入れないのが保険です」

明日急に倒れて「がん」と診断されないという
確率は0%ではないですよね。

思いだったが吉日であり、善は急げです。

考えて必要なければそれでよかったとなりますし、
必要だったとなれば、少しでも健康な今のうちに、
となりますので、

少しでも多くの方に「保険」と向き合う時間を
少しでも早く作っていただきたいたいなと
心から願います。

明日死ぬ確率や病気になる確率は
0%ではありません。

それでは。

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