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ストックオプション〜従業員のモチベアップに繋がる権利とは〜

私の好きな韓国ドラマで「スタートアップ」
というドラマがあります。

見たことありますか?

出典:フィルマークス


ビジネスを立ち上げた若き起業家たちがハイテク
業界で奮闘するストーリーです。

「仕事を頑張りたい」
「これからビジネスを立ち上げたい」

そんな方にはおすすめできるドラマです!

本日はこのドラマの中でも出てきた

「ストックオプション」

について簡単に概要を説明したいと思います。


最近、ベンチャーキャピタル(VC)などの情報を
見ていた中で、ストックオプションの発行数など
も重視するという点がありましたので、
VCからの出資などを検討されている方は押さえて
おくべきポイントです。

そもそもストックオプションとは、自社株を
あらかじめ決めた価格で取得できる権利のこと
です。

株式会社が会社で働く役員や従業員などに、
あらかじめ決めた価格(権利行使価格)で
株式を取得できる権利を付与するというもの
ですので、従業員は将来その権利を行使して、
株式の売却益が狙えます。

例えば、ストックオプションとして、

「○年まで1株1,000円で100株まで購入可能」

という権利を付与したとします。

では、この会社が急成長し、1株が10,000円
になったとします。

外部者であれば、その時に取引する価格は
もちろん1株10,000円です。

しかし、ストックオプションを与えられている
従業員がこのタイミングでストックオプション
の権利行使を行えば、1株1,000円で購入が
可能となります。

よって、

1,000円 × 100株 = 100,000円

の価格で取得し、その時に売却をすれば、

10,000円 × 100株 = 1,000,000円

となりますので、900,000円の売却益を
得られるわけです。

そのため、ストックオプションはある意味従業員
へのインセンティブのような価値に値します。

もし、株価の伸びが悪く、権利行使価格よりも
低価格である場合は権利を行使しないという
だけでOKです。


このように、ストックオプションを権利として
与えられるメリットはかなり大きいです。

こういったストックオプションは成熟企業よりも
ベンチャー企業のような、これから上場を目指す
といった会社が主に導入しています。


ストックオプションの権利を得た従業員は、
将来企業価値が高まり、株価が高まれば大きな
売却益を得られる可能性があります。

そのため、ストックオプションを付与された
従業員は、企業価値を高めるために、会社の
業務に励みます。

このことから、ストックオプションは会社への
帰属意識やモチベーションのアップにも繋がる
制度だということです。


最近の転職サイトでは、ストックオプションの
有無を選べるサイトとあるくらい、この部分で
転職活動をする方もいらっしゃるようです。


では、これから従業員の採用という観点で、
ストックオプションの導入を検討されている
方が注意すべき点はどこでしょう。


それは、ストックオプションの発行上限です。

ストックオプションをたくさん発行しすぎた
場合、同時期にストックオプションが一気に
行使されるようなことがあれば、通常の株価
に影響を及ぼしかねません。

そのため、ストックオプションは株数全体の
約10%程度が適正とされています。

この程度であればVCの判断として厳しく
なることはないでしょう。


このようなストックオプションですが、
制度として魅力的な反面、税制面などで
注意する点はいくつかございます。

税制適格か非適格かにもよって税制も
異なりますので国税庁通達などもご参考に
して検討をしてみてください。

本日はストックオプションが簡単にどういった
ものかという点をご説明しましたので、
ここまでで一旦とどめたいと思います。

それでは。

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