旅館大村屋の宿泊プランをスタッフに考えてもらうと新プランが12個も誕生しました
嬉野温泉 旅館大村屋がお届けする「嬉野温泉 暮らし観光案内所」にようこそ。連載のために月に1度は必ず嬉野温泉に泊まっている、ライターの大塚たくま(@ZuleTakuma)です。
これまで嬉野で暮らしている方々にフォーカスを当てる記事ばかり制作してきましたが、今回ようやく「旅館大村屋」自体をコンテンツに記事制作ができるようです。
5名のスタッフが21プランも考案!
──やっと大村屋自体を記事にできるんですね。どんな企画にしますか?
実は旅館大村屋の新しい宿泊プランをスタッフに考えてもらうという試みをやってみたんですよ。そしたら、結構面白いプランがたくさん提案されまして。
──書類の数がすごい。何人で何プラン提案されたんですか。
5人で21プランですね。1人で8プラン提案した猛者もいます。もちろん全部採用するわけではありませんが、それでも問題がないものは基本的にすべて採用したいと思っています。
──めちゃくちゃ前のめりだ。
一応、予約1件に対してマージンも発生するようにしているんです。予約サイトに支払う仲介手数料くらいですが。
──予約サイトに支払うのなら、社員に支払った方がいいですもんね。
そういった事情で、今回のプランは宿泊予約サイトには掲載しません。記事を読んで、コンセプトに共感した方だけにしたいので、記事からしか予約できません。
──つまり「note限定宿泊プラン」ということか。聞いたことない響き。……たぶん、前代未聞。
今回は5人のスタッフに取材を行い、各プランを発案した背景を聞いてほしいんですよ。
──わかりました! 連載開始2年目にして、ようやく、大村屋のスタッフの方にインタビューができるんですね。感慨深いです。
さっそく、ぼくは各スタッフのインタビューをスタートしました。
スタッフ①富永さん 1プラン
フロントスタッフの富永さんから発案されたプランは、下記の1プランです。
「嬉野で季節を感じてほしい」と語った富永さん。季節限定のプランなので、お見逃しなく。プラン発案にあたっての、富永さんの想いは記事をご参照ください。そのまま予約も可能です。
スタッフ②江口さん 4プラン
フロント業務や予約受付業務に従事する江口さんは8プランを提案。そのうち、4プランが採用されました。
江口さんは普段の冷静沈着な仕事ぶりとは裏腹に、プラン内容を読んでいるだけでワクワクするようなプランを考案。加えて、お客さんからの要望に対応するような、かゆいところに手が届くプランも入っているところが、さすがです。
各プランの詳細、江口さんが込めた想いについては下記の記事をご覧ください。
スタッフ③吉川さん 4プラン
吉川さんからは、以下の4プランが採用されました。
吉川さんからは、大村屋の「湯上がりを音楽と本で楽しむ宿」というコンセプトに沿ったプランや、暮らし観光とバリアフリーに関するプランなど、深みのある企画が続々。どのプランもものすごい熱量で語ってくださいました。
各プランの詳細、吉川さんが込めた想いについては下記の記事をご覧ください。
スタッフ④寺嶋さん 3プラン
寺嶋さんは今年から中途入社した新入社員です。寺嶋さんからは3つのプランが採用されました。
寺嶋さんの優しい人柄と、新入社員ならではの独自視点から生み出された3つのプランです。
各プランの詳細、寺嶋さんが込めた想いについては下記の記事をご覧ください。
若女将のプランは「従業員の家族・友人割引」
スタッフの5人目は若女将である北川洋子さん。提出した宿泊プランは、アルバイトを含む従業員の家族や友人が割引できるプランでした。
──これは今回のnote限定宿泊プランには入らないものですね。本当に各個人によって、切り口がさまざま……。
このプランは若女将らしいですね。どういった想いでつくったんですか。
私自身、大村屋に嫁ぐことになって仕事をすることになり、家族や友人が来たいと行って、泊まりに来てくれることがあります。でも……。
──えっ、来てくれるんならいいんじゃ……。
もっと来てほしいんです。
──そっちでしたか。
やっぱりまだ遠慮しているところがあって。家族や友人が働いているところだと「余計に手を取らせるんじゃないか」と、いろいろ気にされます。それで、従業員の家族、友人の方に宿泊料を割引することで、泊まりやすくなってくれたらと。
──優しい発想ですね。アルバイトの方も含めて、というのがすごい。
働く環境を見てもらうことで、応援されることにもつながると思います。それが、スタッフのモチベーションアップにつながってほしいです。
──これは……どうですか?採用……ですか?
いや、採用でしょ!これを採用しなかったら「経営者、最悪だなぁ」って話ですよ。文句なく、採用です。
スタッフが考案したプランを読んでみて
──若女将は、この企画をやってみて、どう思いましたか?
プランを見て、受動的に働かされているのではなく「もっとお客様のために働きたい」という姿勢が見えるものばかりで、嬉しかったですね。
──たしかに。プランから、スタッフの働く姿勢が透けて見えるような感じがしました。
これから仲居さんや料理長も巻き込んで、どんなアイディアが出てくるのかを楽しみにしたいですね。少しずつ広がっていけばいいなと思います。
──自分が考えたプランに予約が入ると、嬉しいですよね。よりいっそう「自分の旅館」という想いも強くなりそうです。
普段スタッフがどんなことを考えているのかということを知るヒントにもなりました。「アタックチャンスプラン」などを出した江口さんのプランを見て「もっとワクワクしたかったんだなぁ」と思いました。これからは掃除当番や配置をくじ引きにしてもいいかも。
──すごい。そんな発想にまで影響を与えているんですね。今後も継続すると、気づきが多そうですね。革命かも。
企画はシンプルなんですけどね。これで、もっとスタッフがみんなで色々考えて「良いプランを考えて、給料を上げよう!」と思ってくれたらいいですね。日本には「チップ」の文化がないので、こういったところから、サービスの質が上がる好循環が始まったらいいなと思います。
これからの大村屋の変革、今後も注目していきたいです。
まずは「記事から旅館大村屋を予約する」という体験を、読者の方にはぜひしていただきたい。
どうぞ、記事を読んで各スタッフの想いを体感してみてください。
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