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#中国

2020年のアリババセールの結果は4982億元。この数字達成での歪みも顕在化してきている

2020年のアリババセールの結果は4982億元。この数字達成での歪みも顕在化してきている

2020年の「独身の日」買い物祭りも終わり、アリババが12日に今年の成績を発表しました。

簡単にまとめると

成約金額が4982億元(約7.8兆円、もう数字があまりにも大きくて意味がわからなくなります)で前年同期比26%増。

グローバルデータでは8億以上の人が消費し、474個のブランドと30以上の中継販売ルームでの成約金額が1億元を超えました。瞬時成約数のピークは1秒で58.3万、トータルの物

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李子柒から学ぶ、中国動画インフルエンサーの秀逸なビジネスモデル

李子柒から学ぶ、中国動画インフルエンサーの秀逸なビジネスモデル

先日、中国のMCNの成功と収益の多元化についてをnoteで紹介しました。

今日はその中でも成功しているスーパースター「李子柒(Li Ziqi)」をとり上げ、中国のMCNがインフルエンサーのビジネス価値を最大化する方法について紹介します。

李子柒って誰?、有名なインフルエンサー?って方は辛いと思うので、過去に紹介した2人のリンクを貼っておきます。あわせて読めば理解しやすいと思います。

こちらは

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79歳のおばあちゃんが55日間で400万のTikTokフォロワーを獲得。中国の「銀髪経済」とは

79歳のおばあちゃんが55日間で400万のTikTokフォロワーを獲得。中国の「銀髪経済」とは

日本でもYouTuberやTikTokでたくさんの視聴者から注目されるスターが次々誕生してますでしょうか?すでに成熟した感のある中国動画サービス界でも、日々次々とスターが生まれています。

「でもどうせ若い人でしょ、この歳で無理だよ。。と諦めてるあなた!」年齢は関係ないかもよ、という頼もしい事例を紹介しましょう。

「79岁奶奶55天收获400万粉丝」という投稿がWeiboで注目を集めています。意

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アリペイのデータでわかる中国90年代生まれの預金サービス利用状況

アリペイのデータでわかる中国90年代生まれの預金サービス利用状況

中国Z世代の金銭感覚はみんなが思っていたイメージとはだいぶ違っているかもしれません。

先日アリペイの資産運用サービス「余额宝」(Yú'é bǎo)が「90年代生まれの貯金状況」についてのレポートを公開しました。これが中国人の固有観念とズレた結果でネットで話題になってます。

※ちなみに「余额宝」とは、アリペイのなかにある投資信託預金のような金融商品のサービス。みんなが「余额宝」に預けたお金をファ

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中国でのJK制服ブームと上海コミケでの炎上事件

中国でのJK制服ブームと上海コミケでの炎上事件

以前に中国のZ世代若者の「漢服ブーム」(漢民族の伝統服装)を紹介しました。それ以外にもここ数年のサブカルチャー服装ブームで、ロリータの洋服や女子高生の制服などが流行ってます。町中でも時々見かけます。

日本のみなさんにとっては、JK制服の女子を見かけることは普通ですね。しかし中国での事情は違います。

まず、中国でJK制服を着る人はほとんどJKではないです。「サブカルチャー、何を着るかは個人の自由

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中国のGitHub利用ユーザーが急増中。利用者数世界一になる日も近い

中国のGitHub利用ユーザーが急増中。利用者数世界一になる日も近い

GitHubがMicrosoftに買収されてから二年以上が経ちました。

買収当初はネガティブな懸念もありましたが、ポジティブに変化しているように感じています。

中国でも評価されています。海外のさまざまなサイトがブロックされている中国ですが、GitHubは問題なくアクセスでき、エンジニアをはじめたくさんのユーザーが使っています。

以前に中国でのちょっと変わった使われ方についてnoteで紹介しま

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中国の電子決済サービスの最新データ。シェア争い決着後はどうなっていくのか

中国の電子決済サービスの最新データ。シェア争い決着後はどうなっていくのか

日本でも電子決済はかなり普及したでしょうか?

政府によるポイント還元策がもうすぐ終了しますよね。ネットやTwitterを見てると、ここまではポイント還元有りきでユーザーを伸ばしていたように思います。

大規模なポイント還元が終了した後もユーザーに使ってもらえるのか、これから正念場になりそうですね。

第三者決済サービス先進国の中国では、すでに次のステップに向かってます。(中国では銀行以外の異業種

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中国Z世代の行動や消費分析についてのレポート

中国Z世代の行動や消費分析についてのレポート

中国とわかものに詳しいみなさん「Z世代」のことも詳しいですか?

ミレニアム世代といわれる「80后」(hou: 80年代生まれ)、「90后」(90年代生まれ)は日本でもよく目にすると思います。でも社会が超スピードで変化する中国では「90后」って括りだけでは分類できない。

「Z世代」と呼ばれる95年~生まれを表す「95后」、2000年~生まれの「00后」 って表現をよく目にします。

以前彼らがど

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利用規約を舐めちゃいけない。サービスの運命を左右するかもしれません

利用規約を舐めちゃいけない。サービスの運命を左右するかもしれません

先日のnoteで中国の21のアプリで個人情報などの扱いが不適切であるという話を紹介しました。

実は先日、中国のネット小説大手の「閲文グループ」(テンセント系)が、利用規約に関する規則変更を巡って作家さんたちとの間で喧嘩に。大炎上しました。

これは日本ではあり得ないような内容で面白いので紹介しましょう。

まずは閲文グループについて簡単に説明します。

公開されてる情報によると、「閲文」は中国の

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中国でQRコードスキャン扫一扫が中高年にも普及した理由

中国でQRコードスキャン扫一扫が中高年にも普及した理由

新型コロナウイルス感染拡大防止においても大活躍の「扫一扫」(QRコードをスキャンすること)。日本ではそこそこ普及してきているんでしょうが、まだまだ若年層中心だし利用シーンも限定的みたいですね。

しかし、ご存知のとおり中国では若者から中高年までとっても利用しています。関連して、モバイル決済については以前にnoteで紹介しました↓

今日はこの「扫一扫」が中高年のあいだで普及した理由について話します

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