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中国でQRコードスキャン扫一扫が中高年にも普及した理由
新型コロナウイルス感染拡大防止においても大活躍の「扫一扫」(QRコードをスキャンすること)。日本ではそこそこ普及してきているんでしょうが、まだまだ若年層中心だし利用シーンも限定的みたいですね。
しかし、ご存知のとおり中国では若者から中高年までとっても利用しています。関連して、モバイル決済については以前にnoteで紹介しました↓
今日はこの「扫一扫」が中高年のあいだで普及した理由について話します。
デジタルに詳しくない、新しいものに抵抗があるイメージの年齢層ですが、「扫一扫」を含めるオンライン決済を受け入れた大きな理由は主に2つあります。
一つは、2015年にWeChatが大晦日の国民番組「春节联欢晚会」(中国版紅白歌合戦)と連動して年玉イベントで中高年にこういった年玉の配り方を知らせました。
すると、この当日に10億回以上の利用(振り込みを含む)が行われたのです。お年玉を配るにはもちろんモバイル決済の登録することになります。家族団らんの祝日なので、子供を喜ばせるために積極的に利用する年長者も多い。
もう一つの理由は、オンライン決済サービス運営者がオフラインで行った様々なプロモーション。これは日本でも政府ばらまき金も使ってで行われてると思いますが、質量ともに中国の方が頑張ってます。
キャッシュバックやクーポン以外にも、例えば、スーパーの出入口にQRコードをスキャンすれば卵がもらえるキャンペーン↓
他にも油やトイレペーパーなど日用品がただでもらえたりも良く見かけます。
そしてもう一つの隠れた理由は、スマホを買い換えるペースが速いので、子供が使わないスマホをおじいちゃんおばあちゃんにあげる、そしてそのスマホを使う年長者がとても多いです。(一般的に中国のほうが家族と密だし、鬱陶しいくらい親孝行する人が多い)
しばらく無料キャンペーンをすれば、アプリのインストールやカードの登録に詳しくない年長者も子供や友達、またはキャンペーンスタッフの協力でなんとなく利用ができるようになりました。
さらに企業の努力もありますよ。アリペイは年長者に使いやすいように、年配者専用のh5小程序(ミニアプリ)を作りました。
↑年長者が最も利用するQRコードでの支払いや振り込み、携帯料金のチャージ、水道電気代のオンライン支払い。最近だと、感染症防止用の健康コードなどまでを大きい文字でわかりやすく配置してます。
当然、その後にも引き続き使ってもらうことをめちゃめちゃ考えていて、高額な手当てを配ることもあります。
中国の配車アプリやシェアバイクのユーザー獲得のための手当て合戦をご存知の方もいると思います。同じことはモバイル決済界にも発生してます。使うたびに高額の割引が出たり、全額返却とかもしょっちゅう出ます。(友達曰く、日本は最近金額が減っててケチって噂聞きました)
(参考資料)
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