見出し画像

今まで当たり前だと思っていた価値観が壊れた話

注:頭は多分正常です

フラットな気持ちで読むと何かしら伝えられる気がします

タイトルにあるように当たり前のように思っていた価値観が徐々に壊れて今は世界がどう見えているかって話

数年前の自分と今の自分は全くと言っていいほど考え方が違っていて

それを洗脳が解けたって表現するのが正しいのかな?

ちなみに宗教的な話でもなければ
スピリチュアルな話でもないよ
読めば分かると思うけど

人の頭の中や
考えの移り変わり
それを覗き見するだけでも面白いと思うのでよかったら最後まで見てくだせい🙇‍♂️

画像1

1.憧れてたサラリーマン

自分の人生を振り返って学校のテストのように評価をつけるとしたらきっと

「もう少しがんばりましょう」

のオンパレード

20代前半の頃、学歴も無ければ得意な事もない頭も良くないそのくせわがままで自己中

でも普通な人生といわれるゴールは目指さないといけない

沢山給料を貰えなくても生活できるだけの給料を稼ぎ

いつかは結婚し子供を産み車を買い家を建て

子供が成人したら余生を平凡に過ごし死んでいく

期間工として不安定な状態で働きながらそんな普通な人生を夢見つつ心の中では焦っていた

昔テレビで見た派遣切りというニュース

そこには期間工で働く人が不景気になれば首を切られ捨てられる

今の自分はまさにそれじゃないか

スーツを着て働くTHEサラリーマンというものにならなければ!

そんな気持ちが漠然と頭の中にはあった

今思うとサラリーマン家庭で育ったからこそ、その道筋が正解だと思い込んでいたのだと思う

そこから期間工を抜け出すべく勉強した。

AutoCadと呼ばれるソフトを覚え建築CAD検定の資格を取り

3Dソフト、office系ソフト、Adobe系ソフトも勉強して一通り使えるようになった

勉強の成果をポートフォリオにまとめ面接へ挑んだ

(その時作ったCGパース)

画像2

しかしテレビ局の3DCG制作部門を受けるも不合格

次に建築設計事務所を受けるも不合格

すぐさま建設コンサル会社の面接を受けなんとか無事合格

その時、心の底から思った

勝った!これで普通の人生が送れる!


2.憧れの職場

中途採用で入社したため初出勤の日は8月1日で暑い日だった

普通なら暑い日にスーツなんて着たくねぇ...

と思うけどそんな事は微塵も思わず

とにかくウキウキだった

なんたって憧れのスーツ出勤だ!

その会社では初めて尽くしの経験ばかりだった

みんなからしたら当たり前の事じゃんw
って笑われるかもしれないけど

初めての名刺
初めてのボーナス
初めての有給休暇

ベランダで缶コーヒー飲みながらタバコを吹かすと

「サラリーマンやってんなぁ」

と嬉しくなったのを覚えてる

しかしその会社は建設コンサル会社だ

女の子のお店に行くと

「なんの仕事をしてるんですか?」
と定番の会話がある

「建設コンサルです」
と答えても大抵ぽかーんとされる

入社してから詳しく知ったんだけど
どうも設計や積算(工事費の計算)
をやっているらしい

かなり専門的知識のいる会社だった

しょせん多少のソフトが使える+若さで入社したため専門知識なんて持ち合わせていない

自分より若くて新卒で入社した子達はみんな土木科を卒業し知識がある

無駄にプライドが高くとにかく負けたくなかった

毎日知らない単語はノートに取り時間のある時には意味を調べまくった

そしてこの業界では必須の資格であった

施工管理技士という国家試験も最短で合格した

(当時の勉強風景)

画像3

その合格を機に国のある事務所へ異動することとなった

まさに順調

人生なんとかなるわ!

そんな気持ちだった


3.壊れゆく価値観

異動先が自宅から3時間以上かかる場所だったため

平日は職場近くのアパートに住み
週末だけ自宅アパートへ帰るという二重生活が始まった

そのため通勤時間が10分位になり快適な毎日だった

知り合いもいる訳でもなく周りには遊ぶ所は何もない

収入も安定し心の余裕もある、時間もたっぷりある

幸か不幸か自分と向き合う時間が増え考える時間がかなりできた

ある日ふと第二次世界大戦の動画を見た

これが価値観が変わっていく第一歩だったと今にして思う

当時の日本は天皇陛下が神とされ

国民みなそれを信じ国のために死んでいった

現代に生きる人たちからすると信じられない心境だと思う

でも当時の人達はそれを心から信じていた

そこでふと思った

「じゃあ自分がもし戦時中に生まれていたら同じ考えになっていたのか?」

今の自分が国のために戦争に行けなんて言われたらそれこそ死んでも嫌だ!

けど生まれる時代が違っていたら

きっと心から天皇陛下を神と信じ死んでいっただろう

となると価値観って一体なんだ?

教育やその時代によって作られるのならば
「本当の自分の考えってなんだ?」

今の自分の考え方や世界の捉え方あらゆる事が自分自身で形作ったものなのか?

考えが止まらなくなった

今、自分が信仰してる普通な人生という教えが崩れていくのを感じた

必死に夢見た普通な人生っていうのは結局

周りの期待や世間の常識や人生とはこうあるべきという中で形作られた物だった

(この頃からよく1人で散歩して考え事をするように)

画像4


4.価値観のドリップ

今までの価値観が壊れアイデンティティが無くなってしまったら何を軸にして生きていけばいいのか分からない

新しい価値観を作り出さなければならない

濁った泥水を一滴一滴ろ過していく作業が始まった

これがかなりキツイ

いわば生きる地図を失って

どこにあるかも分からない地図を探さなければならない

自分は本を読むのが苦手だ

集中して一行一行頭で整理しながら読まないと頭に入ってこない

人よりも時間がかかる

何時間、何十時間とかけて読んでも

地図の手がかりにならない事なんてザラにある

これだ!って思う一文を見つけても

疑い深い性格上、

「はい、じゃあこれ〜」とはならない

それに誰かの価値観をそのまま受け入れるのは違う気がした

これだ!って思う言葉を1ピースはめて

新しく得た知識と照らし合わせ

ブラッシュアップしていく

そして少しづつ1年以上かけてようやく形になってきた

(異動先で読んだ本たち)

画像5


5.今見える世界

普通な生活という教えを失ってしまったら

サラリーマンである事もストレスを感じながら働く事も無駄だと感じるようになっていた

誤解されやすいけど働く事やサラリーマンを悪く言ってるんじゃない

むしろ働く事もサラリーマンも最高!と思ってる

賃金を貰っていたらみなサラリーマン
世界中の人を否定することになる

そういう意味じゃない

なんの目標も無く時間を切り売りしていた自分自身に嫌気がさしたという意味だ

自分のやりたい事のためにサラリーマンになる
ではなく

普通の暮らしをするためにサラリーマンになる
これがダメだった

この話をすると大抵怒られる

でも仕事をしながら考えた

このままお金のためだけに歳をとっていく自分を想像した時

職が無くなる恐怖よりも何倍も何倍も恐ろしかった

自分がなんのために生きてるのか

生きるという根本で自然的な理由

それに従って生きる事が人として本来の姿なのではないか

今、日本を見渡すと狂っているように見える

社員をサービスという名の残業奴隷にし

少ない賃金でこき使い

上の命令には従わせ

輪から外れるといじめられ

意味のないルールや常識を守らせ

痛みを伴う労働が美化され

税金という名の行き過ぎた徴収が行われ

必死にマウントを取り合い

ネット上では悪口が溢れ

他人は敵と見なし監視し合い

誰も信用できない人間関係の中で生き

物質で満たされても心は満たされない

毎日誰かが自分で命を断ち

時間という1番大切な資源を浪費している

これは誰のせいでもない

むしろ皆んながこのシステムの被害者達

日本に住んでいると日本は他の国より良く感じる

でも本当なのか?

男女差別は世界ランクで153国中121位
中国や韓国よりも下

安い労働力は中国と思っているのは日本人だけで世界から見たら今は日本が安い労働力

権力の奪い合いをしているだけの政治

子供は競わされ順位をつけられ乱れぬ行動を教えられそれは社会に出ても変わらない

お金や地位やステータスで優劣をつけ合う

軸を作る中でこういった現実が見えいつの間にか持っていた昔の考えが無くなっていった

でも大丈夫

歴史を見ると悪い物は無くなり少しずつ本当に少しずつ良い方向に進んでいく

そしてバラバラの物は大きな物へ徐々に固まっていく

価値観も変わり更新されていく

だからこれからもっと良くなる


6.これからの世界

考え方が変わったからといって周りの世界が特別変わるわけではない

今までと変わりない日常

周りから見たら仕事も辞めてむしろ可愛そうな人と思われてしまうかもしれない

でもむしろ充実している

以前は自分の1年後、10年後の姿はだいたい想像できた

けど今は全く想像できない

10年どころか1年後なにしてるかも分からない

分からなくても楽しみに思っている

人に優しく様々な考え方に理解を示して
勉強を怠らず自分の頭で考えて
社会や地域や世界や子供に貢献できる事をし
好きな事で食ってく!

これがちょっとずつ作った自分の軸

こういう話はなかなか理解してもらえない

変な目で見られる事もある

痛い奴だと思われる事もある

理解してくれる人はいないんじゃないか?

そう思ってベッドで絶望のどん底まで落ちる事もある

けど自問自答していく中で何か凄い物に触れた気がする瞬間があったり

生きてんなー!って心の底から感じたり

生き物が愛おしく思えたり

木や風や川の匂いで幸せが湧いてきたり

めったに無いけど自然と自分が一体になる感覚もあったするw

たくさん考える中で

人生なんて生まれて死ぬだけじゃん!って思うようになった

だからこそ

自由に生きよう!


#日記 #コラム #価値観 #生き方 #サラリーマン #人生 #給料 #哲学 #読書 #お金 #多様性 #日本 #歴史 #頭の中 #考え方 #いじめ #常識 #好きなこと #マウント #人間関係 #悩み #時間 #ストレス #自由 #貢献 #love #peace